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『パート妻の純情』(十七)

『パート妻の純情』(十七)

「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
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元々浩平に期待をかけていたらしい青木部長は、その成長ぶりに目を細めてご機嫌だった。
そして内々の話だがと前置きして、もう一二年受注センターで勉強したら、本社業務部へ異動させると約束した。

彩子は浩平に男の逞しさを感じた。
巣立っていく若鳥を見つめる母鳥のような心境だった。
逞しく浩平が成長するのは嬉しい反面、彩子の母性は、いつまでも巣から飛び立たないで欲しいと願っていた。

(もっと甘えて欲しいの)

彩子は浩平とグラスを傾けながらも、下腹部の奥で疼いて止まぬ切なさに、ただ悶々とするばかりだった。

夜十一時。
ラウンジを後にした彩子と浩平は、エレベーターに乗って部屋のある階へと戻った。

彩子はかなり酔っていた。
浩平への想いが錯綜し、カクテルグラスを無理に重ねた報いだった。
エレベーターを先に降りようとして、彩子は深い絨毯に足をとられてよろけた。

「大丈夫ですか? 柴崎さん」

浩平が背後から彩子の腰に手を回して体を支えた。

「あ・・」

彩子は小さく声を漏らした。
腰に巻きついた浩平の手の感触が、酔った彩子をいっそううろたえさせる。

「部屋まで送りますよ」

「え、でも・・どうしよう・・すごく酔っちゃって・・」

浩平に抱きかかえられながら、ホテルの長い廊下を彩子は夢うつつで部屋へ向かった。
つづく…
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『パート妻の純情』(十六)

『パート妻の純情』(十六)

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東京は新宿歌舞伎町。
週末金曜日の夜とあって、大都会の不夜城は行き交う人と車で溢れていた。

欲望を掻き立てる原色のネオンが、まるで誘蛾灯のように、目の眩んだ男達を次々と惹き寄せていく。
それは剥き出しの淫欲と金欲が、街の至るところで渦巻いているようなにも見えた。

彩子は、そんな下界の鳥瞰を、浩平とホテル最上階のラウンジから眺めていた。

「乾杯」

仄暗い照明の下で、浩平が差し出したスコッチのロックグラスに、彩子は色鮮やかなカクテルグラスを合わせた。

青木業務部長との会食を終え、宿泊するホテルに入った彩子は、仕事が成功した祝杯をと浩平に誘われたのだった。

「でも良かったわ。ヘッドセットを買うことに青木部長が快諾してくれて」

「柴崎さんが応援してくれたおかげです」

「ううん、浅沼君が立派に青木部長を説得したからよ。私も一緒に聞いていて惚れ惚れしちゃったわ」

酔っているせいもあるだろうが、真向かいに座った浩平を意識した彩子は、普段より饒舌にならざるを得なかった。

浩平の提案は受け入れられた。
だがその結果より彩子が驚いたのは、いつもは甘えん坊で頼りない浩平が、タフでしたたかな一面を見せたことだった。

浩平は自分の意見を情熱込めてアピールし、部長からの質問にも的確且つ冷静に答えた。
しかも言葉巧みに、上司達の無能さを印象づけるのも忘れなかった。
つづく…
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『パート妻の純情』(十五)

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心の奥底で、浩平に抱かれることを夢想する自分に彩子は愕然とした。
ズキンと下腹部が疼いた。

そして家族への後ろめたさが苦々しく彩子を襲った。
彩子は浩平を見つめた。

(でもこんなオバサンと有り得ないわよね)

彩子は下腹部の疼きにそう言い聞かせた。
宝くじより確率が低い夢に、彩子は悲しく自らを嘲笑した。

「大丈夫、任せておきなさい」

彩子は胸を叩いた。

「有難うございます。では航空券とホテルの手配は僕が済ませておきますから」

「わかったわ。それより早くあの娘達をカラオケに連れて行ってあげなさい」

彩子がそう急かすと、浩平は事務所へ戻って行った。

ぽつんと彩子は街角に残された。
照明が落ちたショーウインドウに、ぽつんと彩子の姿が写っている。

(夢だからいいのよ)

彩子は吐く息が白い北国の街を、どこか朦朧としながら地下鉄の駅へ向かった。
つづく…
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『パート妻の純情』(十四)

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浩平は小躍りして喜んだ。
そんな浩平の姿を見て、彩子も心浮き立たずにはいられなかった。

(浩平君と東京へ行ける)

勿論、仕事であることはわかっている。
それでも周りに屯する娘達ではなく、こんなおばさんを頼りにしてくれるのが嬉しかった。
そして僅かな時間だが、アイドルの浩平を独り占めできる優越感が胸に湧いた。

彩子は懸命に喜びを押し殺して尋ねた。

「それで東京へはいつ?」

「来週の金曜日です。面談する青木業務部長にアポイントを取っています」

「金曜日ね、青木業務部長さんと会うの」

彩子は青木部長と聞いて気が楽になった。

受注センターは業務部の管轄化にある。
そのトップに立つ青木部長は、年に一二度、本社から受注センターへ視察に来る。

今年の夏に来た時には、パート社員達の慰労会を開いてくれた。
しかし青木部長は五十代半ばで、若い女の子達と話が噛み合わず、彩子がずっとお相手役を務めさせられたのだった。

「ええ、でもそれが、夜食事でもしながら話を聞こうと言われて・・ですから柴崎さんには東京に一泊して戴かないとだめなんです」

「え? 日帰りじゃないの?」

「はい」

初めて彩子の脳裏に夫の国夫と息子の明夫の顔が過ぎった。

「泊まりは難しいでしょうか?」

浩平は心配げな顔で彩子を見つめた。

(仕事だから仕方ないわ・・べ、別に浩平君と不倫するわけでもないし・・え?)
つづく…
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『パート妻の純情』(十三)

『パート妻の純情』(十三)

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ヘッドセットとは、ヘッドホーン型の受話器にマイクがついた電話機器である。
現在使っている普通の受話器では、どうしても片手が塞がるため、注文を聞きながら受注票を書いたり入力したりする作業が難しい。

だがヘッドセットを使えば、両手が空くので作業効率が遥かに改善されるはずだった。
彩子は浩平に問いかけた。

「それを二人の上司が許してくれたの?」

「許すと言うか、あの二人は無気力で事なかれ主義ですから、提案があるなら自分で本社にかけあってこいと言われました」

「でも私が一緒に行っても・・」

「受注センターを良くするためには、絶対に必要な投資だと僕は思っています。本社から金を引き出させるには、現場の意見が非常に重みを持ちます。だから柴崎さんの生の声を本社の幹部に伝えて欲しいんです」

甘えん坊で頼りないとばかり思っていた浩平が、彩子には別人のように逞しく見えた。
彩子は上目遣いに浩平の顔を見上げた。

「浅沼君・・わ、私でいいの?」

「勿論です。こんなお願いできるのは、パート社員さんのリーダーである柴崎さんしかいません」

さっき握られた手が熱く疼いた。

「・・わかったわ」

彩子は伏し目がちに小さく頷いた。

「良かった。実はこの提案に批判的だった二人の上司に、絶対に本社は了解してくれると大見得を切っちゃったんですよ。柴崎さんが応援してくれれば鬼に金棒です」
つづく…
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『パート妻の純情』(十二)

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こんな時間に街へ出るのは久しぶりだ。
遠くすすきののネオンが、低く垂れ込めた雲を赤々と染めている。

ふと背後から彩子を呼ぶ声がした。
振り向くと浩平が追いかけてくる。

「柴崎さん」

「ど、どうしたの? 浅沼君」

浩平は肩で呼吸をしながら頭を下げた。

「本当に今日は有難うございました。柴崎さんがいなければ、僕は会社を辞めるしかないところでした」

「違うわ。皆が残業してくれたのは浅沼君の魅力よ」

「いえ、柴崎さんが若いパートさんをまとめて戴けたおかげです」

浩平の吐く白い息が、彩子の口許へ甘く漂ってくる。

「もういいから・・早く女の子達とカラオケに行きなさい」

「はあ、実は厚かましいんですが、柴崎さんにもう一つお願いがありまして・・」

「お願い?」

冷たい夜風に街路樹がざわざわ揺れた。
浩平は言い辛そうにしばらくもじもじしていたが、意を決したかきりっとした眼差しを彩子に向けた。

「はい。東京飲料の本社がある東京へ、僕と一緒に出張して戴きたいんです」

「え?」

彩子は吃驚した。
パート社員、しかも事務のオバサンが出張とはただ事ではない。

「以前柴崎さんが話されていたヘッドセットを、本社に掛け合って実現したいんです」

それは何かの折、彩子が新入社員の浩平にぽろっと洩らしたことだった。
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『パート妻の純情』(十一)

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夜九時。
浩平のミスで消去された注文データは、彩子達の残業によってほぼ復元された。

「お疲れ様でした」

蛍光灯が煌々と眩しい夜のオフィスに、コンビニの大きな袋を手にした浩平が戻ってきた。
ビールとおつまみを机の上に並べた浩平は、十数名のパート社員達に声をかけた。

「ささやかなお礼しかできませんが」

薄情な上司二人はいつも通り定時で退社していた。
自腹でビールを買ってきた浩平に、パート社員達は大きな拍手を贈った。

若い女性達は仕事をやり遂げた達成感に酔い、浩平を取り囲んでキャンキャンとはしゃいだ。
彩子はそんな若者達の歓喜を横目に、ビールを飲みながら書類の片づけを始めた。

(若い女の子が羨ましい)

彩子だって茶髪娘達に負けないぐらい浩平にじゃれつきたかった。
だが十四歳も年上の人妻には、そんな想いを叶えることすらままならない。
悲しいことに、それは夫の国夫への貞操からではなく、中年おばさんと言う劣等感から近づけないのだった。

若い娘達は浩平とカラオケへ行く約束を取りつけたらしい。

(おばさんは去るのみ)

彩子は浩平と若い娘達の誘いを断り、オフィスを後にして、寒さが厳しくなった札幌の町へ歩き出した。
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『パート妻の純情』(十)

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涙目になってしょげ返っている浩平。
そんな姿が彩子の母性本能を掻き毟る。

(何とか浩平君を助けてあげたい)

放って置けない何かが浩平にはある。
冷静に考えれば、二人の上司が言うように、浩平が自分で何とか解決しなければならない問題だろう。
パート社員に相談すること自体、甘えていると言われても仕方ない。

(だけど・・)

彩子は薄々気がついている。
正社員とパート社員と言う関係以上の感情を、彩子自身が浩平に抱いている事実を。

彩子は周囲のパート社員達に呼びかけた。

「今日残業できる人はいる?」

通常パート社員に残業はない。
だが浩平が消してしまった午前中のデータを復元するには、残業してもう一度受注票から入力し直すしか方法はない。
勿論残業代は出ない。

「浅沼さんが困っているなら」

若い茶髪の娘が手を挙げた。

「私も浅沼さんのためなら残業してもいい」

マスカラ過多のパンダ娘が立ち上がった。
残業を希望するパート社員が十名を越えたところで、彩子は具体的な業務手順と役割分担を指示した。

「有難うございます」

浩平は彩子の手を押し頂くようにぎゅっと握った。

「私よりも若い子にお礼をいいなさい」

彩子は浩平をそうたしなめると、握られた手をそっと腰の後ろに隠した。
若い娘達一人一人に頭を下げる浩平を見ながら、彩子は握り締められた手の感触を秘かに噛み締めた。
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『パート妻の純情』(九)

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浩平は彩子に泣きそうな顔で話した。

「じ、実は・・僕が処理を間違えて、午前中入力してもらったデータの半分ぐらいを消してしまったんです」

「ええっ?」

彩子は思わず大きな声を出した。
代理店からの注文データは、今日中に商品の運送業者へ送らなければ、明日の出荷に間に合わなくなる。

そうなれば全国で欠品が発生し、東京飲料の信用はがた落ちになってしまう。
浩平はがっくりと項垂れた。

「済みません・・僕、どうしたらいいかわからなくて・・」

「・・・・」

そう言われて彩子は口を噤んだ。
彩子は一介のパート社員に過ぎない。
会社の重大なミスについて対応を問われても、適切な答えを見出せる自信がなかった。

「浅沼君、上司のセンター長と課長の二人は何て言っているの?」

「自分の失敗は自分で何とかしろと」

「まあ、無責任な」

彩子はかっと怒りに全身が熱くなった。
日頃からパート社員に対して傲慢な態度で接する二人に、彩子は不満と反感を抱いていた。
個人的な恨みもある。
エロオヤジよろしく、若い女性パートには鼻の下を伸ばす二人だが、オバサンの彩子には優しい言葉ひとつかけもしないのだ。
つづく…
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『パート妻の純情』(八)

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若いパート社員が彩子に駆け寄ってきた。

「柴崎さん、この商品コードを入力すると、システムエラーになるんですけど」

「ああ、これは先月終売した商品なの。代理店に電話して、リニュアルした替わりの商品でいいか確認して」

今度は遠くから彩子を呼ぶ声がする。

「柴崎さん。代理店から商品の配送時間について問い合わせが入っているんですけど、どう回答したらいいでしょうか?」

「それならこっちに電話を回して」

彩子は自分の仕事をテキパキこなす傍ら、他のパート社員の面倒もよく看てやる。

パート社員と言うと、時間を余した主婦と言う印象を持つが、不景気で就職が難しいからか、今は若いフリーターと呼ばれる女性が大半を占めている。
生来姐御肌の彩子は、そんな若い女性達の中で、キャリアや年齢からもリーダー的な存在となっていた。

昼休み。
午前の慌しさも一段落して、彩子が休憩室で他のパート社員達と弁当を食べていると、浅沼浩平が青い顔をして飛び込んできた。

「し、柴崎さん」

「ど、どうしたの? そんなに慌てて」

彩子は浩平の顔を見てドキッとした。
誰も知らないとは言え、昨夜自慰で想い描いた相手役の登場に、胸の鼓動を高鳴らせずにはいられなかった。

浩平は今年東京飲料に入社した二十二歳の正社員である。
生まれも育ちも札幌なので、ここ受注センターに配属されたらしい。
三人の正社員の中では一番下っ端で、まだ仕事を覚えるのが精一杯な新米社員だった。

すらりとした長身と、端正だが愛らしさを残した顔立ちが、若い女性パート社員達から絶大な人気を集めている。まさに浩平は受注センターのアイドル的な存在だった。
つづく…
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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
※ 小説を読まれる方へ・・・   更新記事は新着順に表示されますので、小説を最初からお読みになりたい方は、各カテゴリーから選択していただければ、第一章からお読みいただけます。
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