『パート妻の純情』(八)
『パート妻の純情』(八)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説
若いパート社員が彩子に駆け寄ってきた。
「柴崎さん、この商品コードを入力すると、システムエラーになるんですけど」
「ああ、これは先月終売した商品なの。代理店に電話して、リニュアルした替わりの商品でいいか確認して」
今度は遠くから彩子を呼ぶ声がする。
「柴崎さん。代理店から商品の配送時間について問い合わせが入っているんですけど、どう回答したらいいでしょうか?」
「それならこっちに電話を回して」
彩子は自分の仕事をテキパキこなす傍ら、他のパート社員の面倒もよく看てやる。
パート社員と言うと、時間を余した主婦と言う印象を持つが、不景気で就職が難しいからか、今は若いフリーターと呼ばれる女性が大半を占めている。
生来姐御肌の彩子は、そんな若い女性達の中で、キャリアや年齢からもリーダー的な存在となっていた。
昼休み。
午前の慌しさも一段落して、彩子が休憩室で他のパート社員達と弁当を食べていると、浅沼浩平が青い顔をして飛び込んできた。
「し、柴崎さん」
「ど、どうしたの? そんなに慌てて」
彩子は浩平の顔を見てドキッとした。
誰も知らないとは言え、昨夜自慰で想い描いた相手役の登場に、胸の鼓動を高鳴らせずにはいられなかった。
浩平は今年東京飲料に入社した二十二歳の正社員である。
生まれも育ちも札幌なので、ここ受注センターに配属されたらしい。
三人の正社員の中では一番下っ端で、まだ仕事を覚えるのが精一杯な新米社員だった。
すらりとした長身と、端正だが愛らしさを残した顔立ちが、若い女性パート社員達から絶大な人気を集めている。まさに浩平は受注センターのアイドル的な存在だった。
つづく…
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「ああ、これは先月終売した商品なの。代理店に電話して、リニュアルした替わりの商品でいいか確認して」
今度は遠くから彩子を呼ぶ声がする。
「柴崎さん。代理店から商品の配送時間について問い合わせが入っているんですけど、どう回答したらいいでしょうか?」
「それならこっちに電話を回して」
彩子は自分の仕事をテキパキこなす傍ら、他のパート社員の面倒もよく看てやる。
パート社員と言うと、時間を余した主婦と言う印象を持つが、不景気で就職が難しいからか、今は若いフリーターと呼ばれる女性が大半を占めている。
生来姐御肌の彩子は、そんな若い女性達の中で、キャリアや年齢からもリーダー的な存在となっていた。
昼休み。
午前の慌しさも一段落して、彩子が休憩室で他のパート社員達と弁当を食べていると、浅沼浩平が青い顔をして飛び込んできた。
「し、柴崎さん」
「ど、どうしたの? そんなに慌てて」
彩子は浩平の顔を見てドキッとした。
誰も知らないとは言え、昨夜自慰で想い描いた相手役の登場に、胸の鼓動を高鳴らせずにはいられなかった。
浩平は今年東京飲料に入社した二十二歳の正社員である。
生まれも育ちも札幌なので、ここ受注センターに配属されたらしい。
三人の正社員の中では一番下っ端で、まだ仕事を覚えるのが精一杯な新米社員だった。
すらりとした長身と、端正だが愛らしさを残した顔立ちが、若い女性パート社員達から絶大な人気を集めている。まさに浩平は受注センターのアイドル的な存在だった。
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