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『人外境の花嫁』

『人外境の花嫁』 

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四.黄昏時の掠奪者 (一)

降矢木ファーマシーを訪れた藤野麻美は、店内の異様な空気に一瞬身構えた。

「えっ、何かあったの?」

腑抜けた表情で座り込んだ降矢木を、三名の男女が強張った表情で見つめている。

すると突然、降矢木がむくっと立ち上がった。

「そして、もうひとつ」

アルバイト店員の吉水月絵が、慌てて降矢木が倒れないよう体を支える。

「乱交には、母系の共同体を維持する役目があるのだ!」

そう叫んで振り返った降矢木は、店の入り口に立つ麻美を認めた。

「せ、先生?」

「・・ふ、藤野さん」

降矢木は覚束ない足取りで、ふらふらと麻美に近づいた。

「・・いらっしゃいませ」

青白い顔をした降矢木は、そのまま麻美に向かってよろけた。

咄嗟に麻美は降矢木を抱きとめる。

ちょうど降矢木の顔が、胸の谷間をクッションにして埋まる恰好になった。

「先生、大丈夫?」

「ふぐぅ・・幸せです」

豊かな乳房に挟まれて、降矢木はトロンとした目で麻美を見上げた。

月絵が絶叫した。

「ああっ、何やっているんですかっ!」

憤怒の表情をした月絵は、背後から降矢木を羽交い絞めにすると、力任せに麻美から引き剥がした。

「つ、月絵君!」

勢い余った月絵は、そのまま降矢木を後ろへ放り投げた。

期せずしてバックドロップが炸裂した。

大技に仕留められた降矢木は、ごろごろと後転しながらショーケースの角に頭をぶつけた。

つづく…

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『人外境の花嫁』四.黄昏時の掠奪者(二)

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四.黄昏時の掠奪者 (二)

軽い脳震盪を起こした降矢木が、再びぐったりしてソファに横たわっている。

「自業自得です」

月絵は冷たく言い放ったが、甲斐甲斐しく降矢木の額に冷却シートを貼っている。

麻美は笑った。

「月絵ちゃん、先生が好きなのねえ」

「じょ、冗談じゃありませんよ。誰が乱交乱交と叫ぶエロ中年を・・それに先生は・・先生は麻美さんに気があるんですよ」

「私に?」

「だって先生ったら、麻美さんがお店に来るといつもウキウキしちゃって・・」

額だけでなく、顔中に冷却シートが貼られた降矢木の顔を、月絵は悔しそうな表情で睨みつけた。

麻美はふっと微笑んだ。

月絵の初心な恋心が羨ましかった。

遠い昔、胸を焦がすような恋をした頃が懐かしく思える。

「私はもうお婆ちゃんよ。ね、秋月社長?」

「ん、麻美は今年で三十五歳だろう・・まだ女としてはこれからじゃないか」

自分の店で働く看板熟女を秋月はさり気なく励ました。

麻美はソープ嬢である。

秋月が経営するソープランド『楽園』で働いている。

最近の若い男性客は、若いソープ嬢よりも熟女を好んで指名する。

麻美は『楽園』の熟女陣の中でも、とりわけ癒し系として人気があった。

「でも社長、裸で商売にするには、誤魔化しがきかない歳になっちゃったのよお」

自嘲気味に微笑んだ麻美は、ちょっとだぶつき始めた二の腕を摘まんで見せた。

つづく…

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『人外境の花嫁』四.黄昏時の掠奪者(三)

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四.黄昏時の掠奪者 (三)

麻美は昏倒している降矢木を覗き込んだ。

「実は先生に相談があって来たんだけど」

「降矢木君に相談? まさかうちの店を辞めて、降矢木君のところで働きたいと言うのではないだろうな」

降矢木ファーマシーがリタイヤした水商売の女を店長に据えて来た経緯を知っている秋月は、麻美が言った先ほどからの弱音に不安を抱いた。

同時に月絵も、強力なライバル出現かと内心色めき立った。

麻美は笑った。

「いつかは今の仕事ができなくなると思うけど、まだ社長のお店を辞めるなんて考えていませんよお」

秋月はほっと胸を撫で下ろした。

「そうか、それならいいが・・ならば降矢木君に何の相談があるんだ?」

「調べて欲しいことがあったの。死んだ母が残した手紙なんだけど・・」

「手紙?」

「私、先月、川崎の住まいを売り払ってこの近くへ引っ越してきたでしょう」

「ああ、野毛山辺りにいい物件があったと言っていたな」

「私達の商売なんて浮世の旅暮らしだから、普段は引っ越しの荷物なんかダンボールに入れたままだけど、秋月社長と巡り合えたおかげで、今度は長居ができると思って埃を被った荷まで解いたんですよ」

秋月はうんうんと嬉しそうに頷いた。

「ところが荷を開けていたら、亡くなった母宛の古い封書が出て来たの。母が大阪にいた頃にもらった封書らしいんだけど、開けてみたら子供の落書きみたいな絵文字ばかりで読めなくて・・」

すると、推理小説好きな畠山が脇から口を挟んだ。

「へえ、暗号みたいなものですか?」

「そうかもねえ・・大事に保管してあったから、母には意味がわかっていたと思うのよ」

「今、その手紙をお持ちですか?」

「ううん、家にあるの。明日は非番だから、先生を私のマンションへお誘いして解読してもらおうと・・」

その時、麻美は鋭利な刃物に似た痛みを背中に感じた。

鬼のような月絵の視線だった。

「で、でも、お取り込み中みたいだからまた出直して来るわね」

慌てて踵を返した麻美は、そそくさと降矢木ファーマシーを後にした。

つづく…

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『人外境の花嫁』四.黄昏時の掠奪者(四)

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四.黄昏時の掠奪者 (四)

日が西へ傾いている。

小高い野毛山のワンルーム・マンションから俯瞰する横浜の街は、夕焼けを浴びて懐かしいセピア色に染まっていた。

(横浜も変わっていく)

ドヤ街だった大岡川沿いにはビルが建ち並び、売春婦の巣窟だった京浜急行のガード下も、警察の徹底した摘発で往時の面影はすでになかった。

バルコニーに頬杖をついた麻美は、歓楽街を見下ろしてため息を漏らした。

十代の頃から水商売一筋で生きてきた。

銀座のクラブから始まり、赤坂、六本木のスナックやバーを転々として、三十歳の時、生まれ故郷の横浜へ流れ戻ってきた。

お決まりの転落人生。

夜の蝶に群がる男達は、狡賢いハイエナばかりだった。

いつの間にか麻美は身ぐるみ剥がされ、多額の借金を背負わされた。

困り果てた麻美は、秋月の店で体を切り売りして稼ぐしかなかった。

借金はやっとのことで完済したが、麻美は身も心も色街での暮らしにどっぷりと浸かっていた。

(私の居場所はここにしかない)

確かに女としてはどん底の仕事かもしれない。

世間は蔑んだ目で麻美を見るだろう。

だがこの体を求める男がいる限り、麻美はこの色街に住む権利が与えられるのだ。

(独りぼっちはもう厭・・)

母を早くに亡くした麻美は、養護施設で多感な年頃を過ごした。

騙されているとわかっても麻美が男に執着した理由は、二度と独りぼっちになりたくなかったからだった。

つづく…

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『人外境の花嫁』四.黄昏時の掠奪者(五)

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四.黄昏時の掠奪者 (五)

夕焼けが母の記憶を呼び覚ます。

昭和六十年頃、麻美が小学校四年、母はおそらく四十代半ばだったろう。

横浜は本牧の裏長屋。

六畳一間の薄汚れた木造アパートで、麻美は母と二人で暮らしていた。

夕陽しか射し込まない暗い部屋。

時代から取り残された、野良猫の小便臭い路地裏が母娘の棲み家だった。

麻美が小学校から帰ると、母はいつも三面鏡に向かって化粧をしていた。

「宿題はあるのかい?」

「うん」

「なら宿題が終わってから、飯を温めて食うんだよ。母ちゃん、今夜は遅くなるかもしれないから先に寝な」

母は三面鏡の鏡に写る麻美を見ながら、パタパタとファンデーションを叩いた。

夜の女。

口には出せなかったが、麻美も幼心に薄々と母の仕事を理解していた。

(母ちゃん・・)

シミーズ姿の母は、だぶついた上腕の脂肪と染みだらけの肩を揺らして、夜目には男を騙せる厚化粧を懸命に施している。

母から目を逸らした麻美は、小さな卓袱台にノートを広げて勉強を始めた。

つづく…

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『人外境の花嫁』四.黄昏時の掠奪者(六)

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四.黄昏時の掠奪者 (六)

麻美は初めて不憫という感情を持ったのは母に対してであった。

今日遊びに行った友達の家で、彼女の母親がクッキーを焼いてくれた。

父親は大きな商社に勤めていて、山手の丘に建つ立派な洋館の庭には、青々とした芝生が敷き詰められていた。

ドラマで観るような憧れの家庭。

もし麻美にも父がいたら、母は四十過ぎてまで、厚化粧して夜の街へ通わずともよかったに違いない。

否、貧しくてもいい。

家族三人で暮らせたら、決して友達を羨ましくひがむこともなかったろう。

だが物心ついた時から父はいなかった。

「なんで麻美には父ちゃんがいないの?」

幼かった頃はおそらく母を困らせたことだろう。

だが麻美の成長とともに、いつしか父の存在は母娘の間でタブーになっていった。

母は街のキャバレーで働きながら、麻美を女手一つで育ててくれている。

「お前の母ちゃんは飲み屋の女だろう」

同級生にはよく母のことで虐められた。

正装の服を持たぬ母は、父兄参観でも派手な夜の衣装と化粧で学校へ来た。

だが麻美は歯を食い縛って堪えた。

母の苦労はよくわかっていた。

母は日本語の読み書きができなかった。

見よう見真似で名前ぐらいはかけたが、新聞はもちろん、麻美の教科書すら読めないようだった。

麻美が小学校へ入学した頃、母は頻りにランドセルを撫でて呟いていた。

「あたしも小学校で勉強したかったよ」

おそらく母は、何かの事情で義務教育を受けられなかったに違いない。

読み書きすらままならない母は、体を張って生活費を稼ぐしかなかったのだろう。

つづく…

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『人外境の花嫁』四.黄昏時の掠奪者(七)

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四.黄昏時の掠奪者 (七)

母は昭和十六年生まれである。

戦争の混乱があったとしても、母が小学校に入学する年には、今と変わらぬ義務教育が施行されていた。

大病でもしない限り、誰もが学校へ通わなければならない時代に幼年期を送っていたはずである。

麻美は鉛筆を止めて母の背中を見た。

「ねえ、母ちゃん」

「ん、何だい?」

「・・母ちゃんはどうして小学校へ行かなかったの?」

恐る恐るだが、麻美は母の生い立ちを聞き出そうとした。

振り向いた母が、おやっと意外そうな顔をした。

「変な娘だねえ・・」

「だ、だって、母ちゃんは小学校へ行かなかったから、夜の仕事をしなくちゃいけないんでしょう?」

「・・・・」

母の顔が険しく曇った。

すぐに麻美は、子供心に母を傷つけてしまったことがわかった。

「あ、あたし・・ごめんなさい・・母ちゃんが好きだよ。母ちゃんの子供で良かったと思っているよ・・怒らないで母ちゃん・・」

慌てて麻美は、脂粉の香がする大きな背中に抱きついた。

「馬鹿な娘だねえ・・母ちゃんは学校へ行かなかったことを、恥ずかしいと思ったことなんかないよ」

母はにっこり笑って麻美の頭を撫でた。

そして今も忘れることができない不思議な物語を、幼い麻美に語って聞かせてくれたのだった。

つづく…

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『人外境の花嫁』四.黄昏時の掠奪者(八)

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四.黄昏時の掠奪者 (八)

麻美には初めて話すね。

母ちゃんが生まれたのは、滅多に人も通らん山の中だった。

山里の村かって?

いいや、山里よりもっともっと山深いところよ。

電気も来ない。

郵便も届かない。

そもそも住む家などないから、山の河原や洞穴で寝泊まりしていたんだよ。

ユサバリっていうテントがあってね、その中で家族が暮らしていた。

夏の暑い時も冬の寒い時も、そう、毎日がキャンプみたいなもんだったよ。

ユサバリには炉が切ってあってね、鍋をテンジンに吊るしてご飯を煮炊きするのさ。

ああ、ガスなんかないからね、火をおこす枯れ枝を山へ集めに行ったもんだよ。

トイレ?

あはは、そんなもんないさ。

子供も大人も森の中でやりっ放しだった。

そこらに落ちている木の葉でお尻を拭いてさ。

でも風呂は露天風呂だよ。

たいていは川の水浴びで済ませるけど、寒くなると焼いた石を水溜りに投げこんで、温泉みたいにして入ったねえ。

テレビやラジオはなかったけど、夏は裸になって川で遊んだ。

魚やウナギ、スッポンもたくさん獲った。

秋になると、山へキノコを採りに行ったりしてね。

何だい、ポカンとした顔をして。

住む家がないなんて麻美には信じられないだろうね。

でも母ちゃんが子供の頃はね、周りにそんな家族がたくさんあったんだよ。

母ちゃん達と山で暮らしていたのは、三家族で十五人ぐらいだったかな。

みんな仲良しで楽しかったよ。

つづく…

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『人外境の花嫁』四.黄昏時の掠奪者(九)

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四.黄昏時の掠奪者 (九)

ああ、商売はしていたよ。

麻美は箕を知っているかい?

お百姓が米やアワを運んだり、実と殻を分けたりする竹でできた道具だよ。

大人は山で採った竹や藤を編んで、箕とか籠、ザルなんかの竹細工をつくっていたな。

それを村や町に売りに行くんだ。

もちろん箕の修理を引き受けたり、子供が獲った川魚を売ったりもしたよ。

そのお足で米や味噌、お酒を村で買うのさ。

そんな商売だから、小さな村にずっと居ついても仕方ないわけさ。

山で竹細工の材料を集めながら、あちこちの山里を転々と回らないと暮らしていけないんだ。

ああ、一年中さ。

だから家なんかあっても仕方ないだろう?

村外れの山の中にユサバリを立てて、大体そこに一週間ぐらい居たかね。

商売が終わると、また山の獣道を何里も歩いて別の村へ移るんだ。

放浪って言うのかい?

そんな暮らしだから、小学校へ通うことなんかできなかった。

勉強したいと思ったこともあるよ。でも母ちゃん達はね、町や村に住む人とは元々が違っていたんだよ。

母ちゃん達は日本人じゃなかった。

日本にいながら、日本という国とは別に生きてきたんだ。

ああ、ずっと大昔からさ。

母ちゃん達には別の総理大臣がおられたんだ。

麻美にはわからないだろうね。

日本人じゃないから、母ちゃん達は戸籍もないし、税金も払わないし、兵隊へも行かずに済んだ。

だから義務教育とやらも受けなかった。

母ちゃん達の先祖は、大昔からずっと山の民として、日本の国に縛られないで暮らしてきたんだよ。

つづく…

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『人外境の花嫁』四.黄昏時の掠奪者(十)

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四.黄昏時の掠奪者 (十)

信じられないって顔だね。

でも母ちゃん達の他にも、そんな暮らしをする人達が日本にたくさんいた。

子供の頃、大きな結婚式があってね。

二三百人はいたかね、大勢の仲間が河原に集まって宴会をしたことがあったよ。

そりゃ賑やかだった。同じ暮らしをしている人がたくさんいることに、母ちゃんは吃驚したもんだよ。

昔は日本に何万人もいたって聞いた。

母ちゃんは知らなかったけど、仲間同士のつながりがあったらしい。

母ちゃん達の三家族にも親分はいたし、地方ごとにそのまた親分がいるって教えられた。

その親分衆を束ねているのが、日本で一人、母ちゃん達の総理大臣だってこともね。

ああ、学校では習わないよ。

母ちゃん達の仲間は、日本の国から憎まれてきたからね。

自分達の身分を世間に隠して生きてきたんだ。

仲間のことを喋れば殺された。

母ちゃんは麻美が娘だから教えるんだ。他の人には一切話したこともないよ。

こんな秘密をばらしたら仲間が殺しに来るからね。

あはは、そんなに恐がらなくてもいいよ。

それは昔の話だから。

昭和三十年代の半ばになると、プラスチックが世間に広まって、箕や籠が売れなくなってしまってね。

母ちゃん達は山を歩く生活ができなくなったんだ。

溶け込みと言ってね。

母ちゃん達も家を建てて、山奥に住むようになったんだ。

もちろん戸籍もつくってね。

つづく…

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
※ 小説を読まれる方へ・・・   更新記事は新着順に表示されますので、小説を最初からお読みになりたい方は、各カテゴリーから選択していただければ、第一章からお読みいただけます。
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