心の闇① オカマ山探訪記(その1)・・・降矢木士朗
心の闇① オカマ山探訪記(その1)・・・降矢木士朗
皆さん、上野公園にあるオカマ山を知っていますか?
丁度上野公園の真ん中あたり、正岡子規記念球場の隣、高さ5メートルほどの小さな円錐型の小山です。
先週日曜日の夜、私は池之端にある馴染のおでん屋で飲んでいました。
何故か月絵が強引についてきて、いつものように大好物の出汁が染みたおでんのタマゴを独占して顰蹙をかう始末です。
夜の9時に店を出た私達は、まだ時間も早いので上野公園を通って駅へ向かいました。
「先生、あそこ・・黒い人影が動いていますよ」
日曜日の夜、暗い雑木林のベンチ中で、別れ難いカップルが肩を寄せ合っています。
その周囲の木陰に身を潜める覗き男が、視力のいい月絵にははっきりと見えるようです。
暗闇に目を凝らしながら歩いていると、私と月絵はオカマ山に辿り着いていました。
「この丘の上は、ホモのハッテン場だと聞いたことがある」
「えっ、ホモですか・・・面白そう。ねえ、先生、ちょっと登ってみましょうよ」
「いや、月絵君、ふざけ半分に他人の趣味を覗くのは危険だよ」
「平気ですよ。私、宝塚の男役系だから仲間の女装男だと思うでしょう?」
確かに月絵は大地真央に似ているが、上野の女装子は別の意味でもっと迫力があります。
そんな心配をよそに、月絵はどんどんオカマ山の階段を上がって行きました。
つづく…
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何故か月絵が強引についてきて、いつものように大好物の出汁が染みたおでんのタマゴを独占して顰蹙をかう始末です。
夜の9時に店を出た私達は、まだ時間も早いので上野公園を通って駅へ向かいました。
「先生、あそこ・・黒い人影が動いていますよ」
日曜日の夜、暗い雑木林のベンチ中で、別れ難いカップルが肩を寄せ合っています。
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暗闇に目を凝らしながら歩いていると、私と月絵はオカマ山に辿り着いていました。
「この丘の上は、ホモのハッテン場だと聞いたことがある」
「えっ、ホモですか・・・面白そう。ねえ、先生、ちょっと登ってみましょうよ」
「いや、月絵君、ふざけ半分に他人の趣味を覗くのは危険だよ」
「平気ですよ。私、宝塚の男役系だから仲間の女装男だと思うでしょう?」
確かに月絵は大地真央に似ているが、上野の女装子は別の意味でもっと迫力があります。
そんな心配をよそに、月絵はどんどんオカマ山の階段を上がって行きました。
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