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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(一)

『人外境の花嫁』 

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八.山奥の探索者 (一)

熊本県人吉市。

球磨川沿いの盆地に開けたこの街は、南九州における交通の要所で、古くは相良氏の城下町として栄えた。

今も球磨人吉地方の中核都市でありながら、往時の賑わいを偲ばせる古い街並を残している。

翠風楼。

桂太郎公爵が命名した明治創業の旅館は、北原白秋や斎藤茂吉、与謝野鉄幹晶子など、多くの文人に愛された人吉の温泉宿である。

球磨で名所は 青井さんの御門

前は蓮池 桜馬場 ヨイヤーサー

桜馬場から 薩摩瀬見れば

殿の御前に 鶴が舞う ヨイヤーサー

遠く三味線の音とともに、歯切れのよい節回しがどこか懐かしく聞こえてきた。

「あれは球磨の六調子という民謡ですわ、ええ、球磨地方の祝い唄でね、古い方は宴席があると今もよく唄われますなあ」

夕食を片づける仲居が、今夜は地元敬老会の集まりがあると教えてくれた。

浴衣姿の吉水月絵が尋ねる。

「球磨と言えば、やっぱり米焼酎ですよね。でもこの焼酎はアルコール度数が三十五度もあるんですね」

「ええ、お嬢さんにはちょっときついかもしれませんね」

「全然。オンザロックには丁度いいぐらいの度数です」

「強いんですねえ、でもお連れさんはもう酔いつぶれていらっしゃるみたいですが・・」

仲居が目を遣った先には、畠山健一が顔を真っ赤にして、息も絶え絶えの様で畳に引っくり返っていた。

つづく…

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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(二)

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八.山奥の探索者 (二)

仲居の助けを借りて、酔いつぶれた畠山を彼の部屋まで運ぶと、月絵は一人で浴場へ向かった。

「畠山さんったら・・一緒にきてくれるのは嬉しいけど、あれでいざと言う時に頼りになるのかしら?」

月絵はぶつぶつ独りごちながら、脱衣場で浴衣の帯を解き始めた。

二人は球磨箕面谷へ向かう途上にあった。

拉致された藤野麻美を捜しに、明日天神会の本部を訪れる予定だった。

 一昨日、乱裁道宗の正体が足立寛三とわかるや、降矢木は畠山が面識のある東京支部長に面談を申し入れた。

するとその東京支部長は、重要幹部が集まる歓喜天浴油祈祷が、急遽本部道場で開かれることになったため、しばらく東京を不在にすると断わってきた。

降矢木は推論した。

「おそらく藤野さんは、箕面谷にある本部道場で監禁されているはずだ」

「先生、それはどうして?」

「うん、歓喜天浴油祈祷は、聖天崇拝において秘法中の秘法とされている。それが急遽開かれるということは、教団内でよほど重大な動きがあるに違いない」

「・・後継者問題?」

「そうだ。もし藤野さんが乱裁道宗の娘であるならば、歓喜天浴油祈祷でお披露目されるに違いない」

月絵の降矢木を見つめる瞳が、ピンクのハートマークに変わった。

「すごい、先生・・あっ、それならすぐに麻美さんを助けに行きましょうよ!」

「それは止めた方がいい」

ハートマークになった月絵の瞳は、その一言で白抜きの小さな点に変わった。

つづく…

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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(三)

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八.山奥の探索者 (三)

降矢木は冷ややかな視線を月絵に投げた。

「君はどうして直情的なんだ。よく考えてみたまえ。私が語っているのはあくまで推論の世界だ」

証拠は何一つない。

麻美を天神会が拉致したことも、麻美が乱裁道宗の娘であることも、今のところ全て降矢木の空想の産物に過ぎない。

月絵は眦を吊り上げた。

「確かに先生の推理です。でも可能性があるなら、行動すべきではないでしょうか。先生は麻美さんを助けたくないんですか? 愛している女性を見殺しにできるんですかっ?」

降矢木はふんと鼻を鳴らした。

「愛しているか否かは別として、これは秋月さんが警察に捜査依頼するのが筋だ。天神会は凶暴な一面を隠している可能性がある。素人が係わる事件ではない」

「でも、麻美さんは今もどんな酷い目に遭わされているかわからないんですよ」

「天神会が後継者として拉致したのなら、藤野さんの命に別条はないはずだ」

降矢木の言うことは正しいのだろう。

だが月絵は、好意を持つ女性がさらわれたのに、冷静すぎる降矢木の態度に女として腹が立った。

「きっと、先生は私が誰かに誘拐されても、そうして取り乱すこともなく対応されるんでしょうねっ!」

月絵はぷっとむくれて捨て台詞を吐くと、べそ顔を隠すために、足早に降矢木ファーマシーから飛び出した。

つづく…

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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(四)

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八.山奥の探索者 (四)

満天の星の下、月絵は一糸纏わぬ裸身を檜の香が残る湯船に浸した。

(・・先生の馬鹿)

熱い湯に揺らめく白い肌を見ながら、月絵は悔しさにぎゅっと口唇を噛んだ。

女の意地。

降矢木の鉄面皮を剥がしてやる。

月絵は畠山に連絡を取り、天神会の本部道場へニセ取材に行こうと持ちかけた。

畠山は快諾した。

そこに麻美が監禁されているかはわからない。

降矢木の言う通り、危険な宗教団体の後継者争いに巻き込まれ、秘密を知った月絵も拉致監禁されるかもしれない。

(それならそれでいい)

天神会に囚われた月絵は、手足を荒縄できりきりと縛られ、男達の前で一枚一枚着衣を剥ぎ取られるだろう。

(先生が悪いのよ)

そして身動きがとれない月絵の裸身に、獣と化した男達は、性欲を剥き出しにして襲いかかってくるだろう。

抗う月絵を嘲笑いながら、清純な処女の陰部を土足で何日も嬲り続けるのだろう。

月絵は下腹部がジュンと潤むのを覚えた。

「いけない、いけないわ」

慌てて淫らな妄想を振り払った月絵は、明日の行程をわざとらしく頭の中で整理してみた。

今晩人吉市に入った月絵と畠山は、警察署へ出向いて、地図に載っていない箕面谷の場所を確認した。

そこは道があるかも不確かな山奥だった。

人吉市から球磨川沿いに九州山地へ入った陸の孤島である。

警察署の係官は、レンタカーを借りなければ行けないと教えてくれた。

明朝、駅前のレンタカー店へ戻ることを考えれば、ここ翠風楼を八時に出ればいいだろうと月絵は目算を立てた。

つづく…

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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(五)

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八.山奥の探索者 (五)

その時、脱衣場の扉が開き、一人の女が浴場に入って来た。

月絵は目を奪われた。

浴場を占領する皺々老婆の群にあって、そのピンと張った薄い褐色の肌は、まるでしなやかな女豹を想わせた。

小ぶりで形の良い乳房と引き締まったヒップを除けば、贅肉がないアスリートのような肢体だった。

女は髪を後ろにまとめると、月絵の隣で湯船に身を浸した。

「珍しいわね。若い女性が一人で人吉の温泉に来るなんて」

掌で湯をうなじにかける女の仕草が妙に艶めいている。

三十路を越えたばかりだろうか、 鍛え上げられた体とは不釣り合いに、話しかけてきた女の容貌には、小料理屋の若女将のような色気があった。

「あ、いえ。連れの男性がいるんです」

「うふふ、恋人と婚前旅行?」

「ち、違います。仕事のパートナーです。雑誌の取材で球磨の箕面谷というところへ行くんです」

女に婚前旅行かと問われて、月絵はここに降矢木のいないことが急に哀しくなった。

(馬鹿、馬鹿・・降矢木士朗の馬鹿)

月絵の表情にふっと影が浮かんだ時、女が思わぬことを言い出した。

「あら、私の家の近くだわ。でも箕面谷には新興宗教の道場があるのよ」

「そこへ取材に行くんです」

「私は用があって主人と人吉へ来たの。今晩ここに泊まった明朝帰るんだけど、良かったら車に乗せて行ってあげましょうか?」

女はそう言って月絵を誘うと、明日の出発時間を勝手に計算し始めた。

つづく…

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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(六)

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八.山奥の探索者 (六)

畠山も月絵もペーパードライバーで、運転には自信がなかった。

「本当にいいんですか?」

「構わないわよ、箕面谷は通り道だから。帰りも近くの駅まで送ってあげるわ」

女はにっこり笑って、のぼせちゃうわよと月絵を洗い場へ誘った。

体を洗いながら会話が弾む。

女の名は小山菜穂。

生まれは福岡だが、結婚して球磨地方の農家に嫁いだと言う。

(それで鍛えられた体をしているのか)

隣で体を洗う菜穂を見て、月絵は自然と納得した。

腹筋が薄らと覗くその下腹部は、まるでボディビルダーのように思えた。

菜穂と明朝九時にロビーで待ち合わせすることを約束した月絵は、風呂から上がってぽつんと一つ布団が敷かれた和室に戻った。

窓の外に球磨川が流れている。

(・・先生)

急に涙が溢れてきた。

月絵が妹のような存在であった昔なら、降矢木は心配して一緒に来てくれただろう。

恋心を抱いたことが、却って降矢木を怒らせてしまったのかもしれない、

(・・でも仕方ないじゃない・・先生)

月絵は夜が更けるまで、ぼんやりと球磨川を眺めていた。

翌朝。

二日酔いの畠山を叩き起こした月絵は、旅館の精算を済ませて菜穂を捜した。

「月絵さん。今、主人が駐車場から車を出しに行っているから」

「ご親切に有難うございます」

月絵と畠山が菜穂に頭を下げると、旅館の玄関が開いて男が入って来た。

「主人が来ました」

菜穂が主人と呼んだ男は、猿そっくりの顔をしていた。

つづく…

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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(七)

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八.山奥の探索者 (七)

月絵と畠山を乗せた小山夫婦の車は、人吉市街から球磨川に沿って山奥へ向かった。

流域に広がるのどかな田園風景は、次第に南北の山並みが押し迫り、その風景は山里へと変わっていく。

助手席の菜穂が振り向いた。

「ここから北の山道へ入ると、子守唄で有名な五木村よ」

月絵は左手にそびえる山群を眺めて、どこか切ない節回しを思い返した。

おどまかんじん かんじん

あん衆たちゃ よか衆

よか衆ゃ良か帯 よか着物

自殺した実母が唄ってくれたのか、育ての母が唄ってくれたのか、この民謡は幼い頃から月絵の耳に残っていた。

昔、降矢木に五木の子守唄の話をしたことがあった。

「月絵君、かんじんとはどういう意味か知っているかな?」

「かんじん・・済みません、意味がわからず無意識に唄っていました」

「かんじんは勧進と書く。九州では乞食という意味だ。おどまは私と言う意味だから、私は貧しい女だと自虐的に唄っているのだよ」

降矢木はそう言うと、五木の子守唄について語り始めた。

五木村に限らず、球磨地方の貧しい山村では、口減らしに娘を奉公に出さなければならなかった。

子守女になったまだ年端もいかぬ娘達が、裕福な家の赤子をあやしながら、我が身の不幸を愚痴にした怨み節だと言う。

人の子守は 

哀れなもんよ

どこで死んでん 墓もなか

降矢木が唄ってくれた五木の子守唄の一節を思い出して、窓の外の景色が滲んでいくのを月絵は感じた。

つづく…

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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(八)

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八.山奥の探索者 (八)

車は球磨川を離れて、深い山塊へと分け入って行く。

崖っぷちの林道を縫うように走る頃には、すっかり人家も絶え、樹海と呼ぶに相応しい無辺の森林が広がっている。

菜穂が月絵と畠山を気遣う。

「この山を越えれば箕面谷よ」

「うぷっ、すごい山道ですね」

昨夜からの二日酔いと車酔いで、青い顔をした畠山はすでにグロッキーに見えた。

月絵は空のレジ袋を畠山に渡しながら、何気なく菜穂に訊ねた。

「箕面谷にある宗教法人って、この辺りでも有名なんですか?」

「ええ、大きな建物だから・・でもわざわざこんな山奥まで来るなんて、よほど大事な取材があるのね」

「本当は人を捜しているんです」

「よくある話ね。家族の反対を押し切って、誰かが入信しちゃったとか?」

「いえ、横浜に住む知り合いの女性が、連れさらわれてしまったんです。きっと天神会が関係していると思って・・」

そこまで話した月絵は、背筋がぞっと冷たくなるのを感じた。

ルームミラーへ目を遣った。

ほんの一瞬だが、鏡を通して菜穂の夫と目が合った。

まるで執念深い蛇のような眼で月絵を見ていたのだ。

夫はすぐに目を逸らしたが、その邪悪な表情に月絵は生理的な嫌悪を覚えた。

つづく…

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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(九)

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八.山奥の探索者 (九)

さらに林道を走ると、山と山に挟まれた谷戸に小さな集落が現れた。

だが住人の姿はない。

谷を登る道沿いに、人の住まない朽ち果てた廃屋が並んでいる。

背の高い雑草が生い茂り、かつての村は森の浸食に呑み込まれつつあった。

菜穂が振り向いた。

「ここが箕面谷よ」

「・・誰も住んでいないみたいですね。廃村ですか?」

「ええ、この辺りは昔からあった集落なんだけど、今は過疎化と高齢化で誰も住んでいないわ」

「では天神会はどこに?」

「ほら、道を上がったところに神社があるでしょう。あの脇を通って、車で十分ほど上がった山の中よ」

菜穂が指差した前方に、古めかしい神社が立っている。

小高い山を背にして、迫り出して来る森林に覆われかけていた。

「昔は秋祭りになると、夜店が出て賑やかだったらしいわ。何でも西山という香具師が肩入れしていたらしいの」

おそらく足立寛三と川嶋剛志は、養父金治が言っていた通り、ここでミソソクリの少女と出会ったのだろう。

不意に若い香具師だった頃の金治の姿を月絵は想い浮かべた。

香具師もサンカも漂泊の民である。

今でこそ親分と周囲から頼られる存在となったが、当時はねぐらにも事欠く苦労をしていたに違いない。

(ごめんなさい)

箕面谷へ行くと月絵が告げると、金治は降矢木が言うように危険だと反対した。

だが不誠実な降矢木に腹を立てていた月絵は、金治に内緒のまま家を飛び出して来たのだった。

神社を越えてさらに山へ分け入ると、急に視界が開けて、巨大なコンクリート造りの建物が出現した。

つづく…

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『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(十)

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八.山奥の探索者  (十)

月絵は驚いた。

そこは、険しい山々に囲まれた、およそ野球場ほどの広さがある盆地だった。

正面に頑丈そうな鋼の黒門が威圧し、高さ二メートルはある石塀が延々と取り囲んでいる。

その中央には、日本武道館を小ぶりにしたような、八角形の外観を持つ三階建ての施設が鎮座していた。

天神会本部道場。

山中の隠れ里に関する伝承は数あるが、人煙から隔絶した深山の近代建築に、月絵はいささか狂気にも似た違和感を覚えた。

「すげえな・・」

車が降りた畠山が建物を見て絶句した。

驚くのは天神会の資金財力だけではない。

何故天神会は辺鄙な箕面谷を本部道場として選んだのか。

エルサレムがそうであるように、乱裁道宗こと足立寛三が、ここでサンカに加わった聖地という意味もあろう。

そして道場と名乗るからには、俗世から離れている方が相応しいからかもしれない。

確かに高野山金剛峰寺にしても比叡山延暦寺にしても、当時は人界から遠い山岳に築かれた。

宗教的な修行の場は、俗世から隔離されていなければならなかったのだろう。

だが月絵は素直に頷けなかった。

(でもここは・・違った意味で人を拒んでいるみたい)

天神会は貧民救済の宗教だと聞く。ならば市井にこそ修行の場があるはずで、人も通わぬ深山幽谷に道場を造る方がおかしい。

しかも何かから身を守るかのように、銃撃戦にも堪え得る重厚なコンクリートと、蟻も入れぬ高い城壁が備わっているのだ。

つづく…

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

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