『パート妻の純情』(七)
『パート妻の純情』(七)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説
朝のオフィスは戦場のような慌しさに包まれていた。
鳴りっぱなしの電話とオペレーターの声が交錯し、パソコンのキーを叩く音が地響きのように押し寄せる。
東京飲料株式会社の札幌受注センター。
東京飲料は清涼飲料を製造販売するメーカーで、ビタミンC入りの健康飲料がヒットして業績を伸ばしている。
全国に二千軒ある代理店から、商品の注文を集約して受けるため、人件費や家賃が比較的安い札幌に、三年前受注センターを立ち上げた。
ここでは電話で商品の注文を受け、それをパソコンに販売データとして入力する業務を行っている。
主力となるのは女性パート社員で、注文の多い午前中だけの部隊とフルタイムの部隊、合わせて三十名ほどを雇用している。
そして彼女達を管理指導するため、センター長を含めて男性正社員が三名配属されているが、雰囲気はまさに女の職場だった。
広いオフィスの中央で、彩子は受話器を顎と肩で挟んで注文を聞きながら、ピアノでも弾くかのようにデータを入力していた。
センターが設立された当初から、彩子はパート社員として働いている。
地元銀行員としてプライドが高い夫の国夫は、彩子が家事と育児に専念することを望んでいた。
だが銀行もリストラが激しくなり、住宅ローンと教育費を抱え、国夫も悠長なことを言っていられなくなった。
明夫が小学校に通っている間は午前中のパートだったが、今は九時から五時のフルタイムに変わっていた。
つづく…
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東京飲料は清涼飲料を製造販売するメーカーで、ビタミンC入りの健康飲料がヒットして業績を伸ばしている。
全国に二千軒ある代理店から、商品の注文を集約して受けるため、人件費や家賃が比較的安い札幌に、三年前受注センターを立ち上げた。
ここでは電話で商品の注文を受け、それをパソコンに販売データとして入力する業務を行っている。
主力となるのは女性パート社員で、注文の多い午前中だけの部隊とフルタイムの部隊、合わせて三十名ほどを雇用している。
そして彼女達を管理指導するため、センター長を含めて男性正社員が三名配属されているが、雰囲気はまさに女の職場だった。
広いオフィスの中央で、彩子は受話器を顎と肩で挟んで注文を聞きながら、ピアノでも弾くかのようにデータを入力していた。
センターが設立された当初から、彩子はパート社員として働いている。
地元銀行員としてプライドが高い夫の国夫は、彩子が家事と育児に専念することを望んでいた。
だが銀行もリストラが激しくなり、住宅ローンと教育費を抱え、国夫も悠長なことを言っていられなくなった。
明夫が小学校に通っている間は午前中のパートだったが、今は九時から五時のフルタイムに変わっていた。
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