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『妻は官能小説家』・・・第二十四章

 『妻は官能小説家』
   
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・

第二十四章 

顎が外れそうだった。
だが留美は、昌尚の男を独り占めする悦びに満たされていた。
何も知らない留美に、昌尚は優しく舌使いまで教え込んだ。

「ああ・・気持ちいいよ」

昌尚はうめいた。男性は石のように逞しさを増している。
留美は昌尚に跪いて仕えることに喜びを感じた。

昌尚が喘ぐ姿を見て、留美は女としての自信を取り戻し始めていた。
昌尚は、留美をベッドへ仰向けに押し倒すと、そのまま覆い被さってきた。

「ご主人がいらないのなら、留美の女は俺がもらうよ」

そう言うと、昌尚は男を迎える準備ができている膣口へ、硬くなった男性をゆっくりと押し入れてきた。

「あ、あうぅ・・」

小さなうめき声が自然に口から漏れた。
夫から見捨てられ、生理のためだけに存在していた憂鬱な膣が、昌尚を迎え入れて歓喜の声を上げているかのようだった。
昌尚はゆっくりと腰を動かした。

「ああっ! いやっ!」

留美は狂ったように顔を左右に振った。
みっちりと男性が膣を埋め尽くしている。

男性を押し入れられる時は、子宮が圧迫されて悦楽の悲鳴を上げる。
そして男性を引かれる時は、膣が陰圧となって子宮がひっぱり出されそうになる。
昌尚は留美の両脚を抱え、激しく男性を打ちつけてきた。

「いいっ、いいの・・」

つづく・・
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2月22日発売の月刊文芸誌
『祥伝社・小説NON3月号』に紅殻格子作「あやかしの肌」が掲載されました。
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『妻は官能小説家』・・・第二十三章

 『妻は官能小説家』
   
~作品紹介~
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だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・

第二十三章 

留美は目を伏せて小さく頷いた。
留美を女とも思っていない夫が、体に悦びを与えてくれるはずがなかった。

「ほら、触ってごらん」

昌尚は留美に添い寝すると、留美の手を取って自分の股間へと誘った。

「あっ」

熱を帯びた硬い男性が手に触れた。
留美は慌てて引っ込めようとしたが、昌尚は強引に手で男性を握らせた。

「お、大きい・・」

思わず留美ははしたない言葉を口にした。
血管が絡みついた男性は、指先が届かないほど太く逞しかった。

「ご主人とどっちが大きい?」

「わ、わからない・・あまり見たことがないから・・」

「じゃ、くわえてあげたことはないの?」

「夫はそんなことを求めないし、私は・・女として・・扱われていないから・・」

夫はもちろん、昔つきあっていた男も、留美にそんなことを命じたことはなかった。
昌尚はいきなりベッドの上で立ちはだかると、留美をその前に跪かせた。

「馬鹿な亭主だ。こんないい女を」

そう吐き捨てると、留美の顔を自分の股間へ近づけた。
昌尚の男性はいきり立っていた。
巨大な先端がドクドクと脈打って揺れている。

(す、凄い)

男の逞しさに留美の心がキュンと疼いた。
そして命じられる前に、留美はその丸い先端を口に含んでいた。

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第二十二章

 『妻は官能小説家』
   
~作品紹介~
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その小説を読んだ夫は・・

第二十二章 

やがて昌尚の指が中へ入ってきた。

「あうっ!」

留美は上半身をぐっと反らせた。
昌尚の指先が膣内の敏感な部分を刺激する。

クチュクチュと愛液が淫らな音を立てた。
頭の中が真っ白になる。尿意ではないが、抑え切れない何かが噴き出すのを感じた。

「で、出ちゃう・・」

不思議な感覚だった。
性の興奮と放尿感が入り混じった悦楽が留美を襲った。

「おっ、潮吹きだ!」

留美には潮吹きの意味がわからなかった。
だが未知の悦びに体は半ば痙攣し、シーツが夥しく濡れているのを、留美は薄れる意識の中で感じていた。

どのぐらいの時間が経ったのだろう。
夢心地から醒めた留美は、大股開きしたまま寝ている自分に気づいた。
慌てて両脚を閉じると、バスタオルで体を隠した。

「大事なところをたっぷり観察させてもらったよ」

「い、いやっ」

羞恥のあまり、留美は昌尚から顔を背けた。

「あれだけシーツを濡らして、今更恥ずかしがられても」

そう言われると、確かにお尻の辺りが冷たい。

「だ、だって・・あんなの、初めてだったから・・」

「ご主人はしてくれないの?」

「・・・・」

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第二十一章

 『妻は官能小説家』
   
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第二十一章 

優しい言葉と乳房への巧みな愛撫が、まるで電撃のように留美の体を貫いた。

「あっ・・ああっ・・」

恥ずかしいほど尖った乳首を、昌尚は歯で軽く噛んだまま舌先で転がした。
忘れかけていた女の悦びが、じわじわと下腹部の奥にこみ上げてくる。

「感じやすいんだね」

「こ、こんなの初めて・・いつもはこんなに・・ああっ!」

留美は喘いだ。
自分の体がこれほど敏感だとは思ってもいなかった。

昌尚は舌で乳首を責めながら、右手で留美の下腹部をそっと撫で回した。
やがてその指先は下腹部の翳りを越え、すでに夥しい淫蜜を湛えたクレパスへ滑り込んできた。

「は、恥ずかしい」

留美はその指を避けようとして腰をひねった。
だが女を知り尽くした昌尚の指は、クレパスに隠れたクリトリスを捉え、弄ぶようにゆっくりと捏ねくり始めた。

「ああっ、ダメ・・許されない・・」

言葉だけの抵抗だった。
その証拠に、閉じていた両脚が勝手に開いて行く。

そして操り人形のように、昌尚の指に合わせて留美は腰をくねらせた。
頃合と見た昌尚は、留美の両脚を高々とV字に掲げ、その中心にあるクレパスへ顔を埋めた。

「いやっ・・あぐううう・・」

留美は言葉にならない唸り声をあげた。
昌尚の舌先が、クリトリスを弾いて膣口を蹂躙する。
秘部を舐められる感触など忘れていた留美は、子宮をズキズキと疼かせる悦楽に悶絶した。

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第二十章

 『妻は官能小説家』
   
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第二十章 

郊外のラブホテルに入った。
シャワーを浴びながら、留美は鏡に裸身を写した。

(抱かれたい・・でも・・)

見慣れた裸身に、留美は改めて大胆過ぎた行動を後悔した。
子供を産んだ三十路半ばの肉体を、人目に晒すには勇気が必要だった。

若い頃はぐんと迫り出していた乳房も、今は張りもなく垂れ始めている。
ウエストのくびれは跡形もなく、下腹部は皮下脂肪が余るほど覆っていた。

留美はバスタオルを巻いて浴室を出た。
すでにシャワーを浴びた昌尚は、ベッドに腰かけてテレビを見ていた。

「お願い、明かりを消して」

だが昌尚はベッドから立ち上がると、留美の体を抱いて口唇を重ねてきた。
何年ぶりのキスだろうか。
激しく絡みつく舌の感触に、自然と体の芯が熱く火照ってくる。

そのまま二人はベッドへ倒れ込んだ。
体をもつれ合わせながら、昌尚は留美の巻いていたバスタオルを剥ぎ取った。

「い、いやっ、部屋を暗くして!」

「ダメだ。君の体が見たい」

昌尚は抗う留美を組み敷くや、腕をつかんで十字架形にベッドへ磔にした。

「見ないで・・嫌われたくない・・奥さんみたいに綺麗じゃないから・・」

留美は昌尚から顔を背けて涙声で訴えた。

「そんなことはないよ。とても魅力的だ」

昌尚はそう耳元で囁くと、留美の乳房にむしゃぶりついた。

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第十九章

 『妻は官能小説家』
   
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第十九章 

翌日、未来を実家に預けると、留美は念入りに化粧を施し、胸元が大きく開いて裾丈が短いワンピースを着て家を出た。
待ち合わせ場所の駅で佇んでいると、車に乗った昌尚がロータリーに現れた。

「ごめん、ちょっと遅刻したかな?」

「いえ、私も今来たところです」

待ち合わせ時間より十五分も早く来ていた留美は、愛らしい女子高校生のような嘘を口にした。
イタリア料理のランチを食べながら、留美は上目遣いに昌尚を見つめた。

「お忙しいのに、わざわざ来て戴いて・・」

「いえ大丈夫ですよ。今日は楽しいひと時を過ごしましょう」

昌尚は、留美がどうして切羽詰ったメールを送ったかは尋ねなかった。
ただパスタを食べながら、面白い話題で留美を笑わせてくれた。

(優しい人)

留美はその心遣いが嬉しかった。
いきなり会いたいと何度も書けば、普通の男なら必ず理由を聞きたがるものだ。

だが昌尚は何があったかを聞こうともせず、留美をそっと励ましてくれているのだ。
昼食を終えた昌尚は、留美を再び車へ誘った。

車は郊外へ走って行く。
どこへ行くのか昌尚は語らず、留美も聞こうとはしなかった。

「抱きたい」

フロントガラスを見つめたまま、昌尚はぽつりと呟いた。

「・・はい」

躊躇いはなかった。
夫の顔も未来の顔も浮かばなかった。
だが昌尚が本気で留美を愛しているとは思えなかった。

遊びなのだろう。
それでも良かった。
今の留美には昌尚しか見えていなかった。

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第十八章

 『妻は官能小説家』
   
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セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・

第十八章 

『クリスマスローズ』   三橋美佳
※小説の中に挿入された小説↓を「作中作」と称します。 

 ・・・・・・・・
 ・・・・・・・・
一週間後、夫はまた浮気して夜遅く帰ってきた。
香水の匂いをぷんぷんさせている。

バツが悪いのか、留美に早く寝ろと同じ言葉を繰り返した。

「あ、あなた・・なるべく早く家へ帰ってきて・・体を壊したら大変だし、未来もあなたがいない夜は寂しそうだし・・」

勇気を出して留美は夫の不実を諌めた。
夫は不機嫌そうに留美を怒鳴りつけた。

図星だったのだろう。
間違いなく夫には愛人がいるのだ。

寝息を立てている未来の布団に潜り込んだ留美は、泣きながら携帯を開いてメールを打った。
加納昌尚宛だった。

『会いたい、会いたい・・』

留美は叩きつけるように何度も文字を打った。
壊れかけた留美を救ってくれるのは、女として見てくれる昌尚だけだった。
すぐに返信が来た。

『明日の昼、仕事をサボる共犯者になって下さい』

感情を露にした留美を気遣って、昌尚はわざと冗談めいた文章を書いてきた。
留美はその優しさが嬉しくて、その晩は携帯を抱きながら眠りに落ちた。

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第十七章

 『妻は官能小説家』
   
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その小説を読んだ夫は・・

第十七章 

あれから一週間、小説の続きが書かれているかもしれない。

「美玖を寝かせるので、私も先に休ませてもらいます」

風呂から上がった美佳が、美玖にパジャマを着させながら言った。
どこか冷たい口調に聞えた。

「ああ、早く寝なさい」

雄士は辛うじて感情を抑えて告げると、美玖と階段を上がって行く美佳の後姿を舐めるように見つめた。
由希ほどスリムではないが、大きめなヒップがむっちりと迫り出している。
太めなタイプが好みの男なら、豊満な肢体にむしゃぶりつきたくなるだろう。

(・・くそ、誰が美佳を)

雄士が独占していた美佳の心と体が、するりと掌中からこぼれ落ちようとしていた。
失ってから初めて真の価値はわかるものだ。

このヒップが誰かに鷲づかみにされていると考えただけで、雄士の心臓はぎゅっと懊悩に締めつけられるのだった。

あの夜、小説を読んで雄士は勃起した。
美佳を抱きたい衝動に駆られた。

他の男に抱かれるのを夢想して、初めて雄士は美佳が女であることを知ったのだった。
嫉妬に身を焼かれながら、雄士はパソコンを立ち上げた。

(あ、あった)

美佳の『クリスマスローズ』は更新されていた。
雄士は深呼吸した。
そして震える指でファイルを開いた。

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第十六章

 『妻は官能小説家』
   
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第十六章 

雄士が由希と浮気できるのも、美佳がいてくれるからこそだった。

(美佳の心が揺れている)

映画館で男に内腿をまさぐらせて、美佳は胸をときめかせているのだ。
いつ一家を支える気持ちを失い、家事や育児を放棄して男の許へ走るやもわからない。

もちろん小説が事実である必要はない。
美佳の書いた小説は空想の産物かもしれない。

だが事実か否かは別として、そこには美佳の思いが込められている。
今浮気していなくても、その欲望が美佳の心に巣食っていることは間違いない。

その日も雄士は早々に帰宅した。
美佳は普段と変わらず夕飯の支度をしていた。
テーブルを囲み、美玖も含めた家族三人で食事が始まる。

(偽りの団欒か)

表面は和やかな家庭だが、美佳の心はすでにこの場を離れ、遠く男の許へ飛んで行っているに違いない。
雄士は美佳へ目を遣った。

妻の顔をよく見るのは結婚して初めてかもしれない。
いつもは育児疲れした顔が、どこか艶めいて女らしく感じられた。

(もう抱かれたのか・・)

嫉妬と後悔が雄士を襲った。
確かに雄士は美佳を女として扱って来なかった。

まさかそれが、他の男に走るほど負い目だったとは夢想だにしなかった。
雄士は缶ビール片手にテレビを観ながら、悶々として美佳が眠るのを待った。

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『妻は官能小説家』・・・第十五章

 『妻は官能小説家』
   
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第十五章 

美佳の小説が原因だった。
小説は未完で終わっていたが、留美と言う主人公が、美佳自身であることはすぐにわかった。

(まさか美佳が・・)

雄士にとって雷に打たれたような衝撃だった。
もちろん雄士の浮気に気づいていたこともそうだが、娘の友達の父親へ、美佳が女の感情を抱いていることにショックを受けた。

だが小説を読んだ夜、美佳を問い詰めることはしなかった。
携帯のアドレスをもらっただけで、美佳が浮気したか否かは、続きを読まなければわからなかった。

(この後、美佳は・・)

そればかりが気になった。
美佳が男に奪われると想像しただけで、雄士の心は千々に乱れるのだった。

パソコンの画面にメールの受信が表示された。
由希だった。
由希は同じ事務所のフロアで経理伝票を入力している。

『どうしたんですか? 編集長に叱られるなんて、荒木さんらしくないですよ。今晩デートしましょう。たっぷり慰めてあげますから・・ウフフ・・』

ちらっと由希の顔を見た。
何ごともないようにパソコンへ向かっている。

『ごめん。今夜は用事があるんだ。この穴埋めはまた・・』

雄士はメールを返信した。
メールを開封した由希が、少し寂しそうな顔をした。

用事があるのは嘘だった。
今の雄士に由希との逢瀬を楽しむ余裕などなかった。

ガラガラと生活が音を立てて崩れ始めているのだ。
しっかりした美佳がいてくれるからこそ、荒木家は人並みに生活を営んでいけるのだ。

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
※ 小説を読まれる方へ・・・   更新記事は新着順に表示されますので、小説を最初からお読みになりたい方は、各カテゴリーから選択していただければ、第一章からお読みいただけます。
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