『妻は官能小説家』・・・第二十五章
『妻は官能小説家』
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・
第二十五章
滅茶苦茶に掻き回された膣奥で、子宮がゴム鞠のように弾んでいる。
抑えることのできない悦楽が、電撃のように全身でパチパチと放電している。
「あうっ・・あああぁぁぁ・・」
堪らず留美は昌尚の体にしがみついた。
獣のような唸り声が勝手に口から迸った。
薄れていく意識の中で、誰かが留美に語りかけてきた。
(しっかりとした奥様ですね)
(教育熱心で優しいお母さんね)
違う。違うのだ。
そんな立派な良妻賢母に祭り上げられたくない。
留美はただの女でいたいだけだ。
こうして男に抱かれて淫らに喘ぐ女になりたかったのだ。
留美と昌尚は、汗まみれになって絡み合った。
留美は頭が狂うのではないかと不安になった。
今まで体験したこともない悦楽の波が、大きくうねって留美の体を呑み込んでいった。
「も、もう・・いっちゃう・・だめ、ああ、いっ、いくぅ!」
頭の中に虚ろができた。
心臓の音だけがドクドクと聞える。
下腹部が間歇的に痙攣している。
「る、留美」
息苦しそうな昌尚の声に、留美は重い瞼を上げた。
眉間に皺を寄せて昌尚が自分の男性をしごいていた。
その先端から白い飛沫が留美の下腹部へ飛び散った。
昌尚の精液に生温かさを覚えながら、留美は女に戻れた喜びにうっとりと瞳を閉じた。
つづく・・
※ お知らせ ※
2月22日発売の月刊文芸誌『祥伝社・小説NON3月号』に紅殻格子作「あやかしの肌」が掲載されました。
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