『妻は官能小説家』・・・第二十六章
『妻は官能小説家』
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・
第二十六章
その日から留美は昌尚の女になった。
携帯の呼び出しメールを四六時中待ち続ける女になった。
昌尚も留美の体に満足してくれた。
「留美の女は僕だけのものだ」
二回目の逢瀬で、夫とセックスができないように、昌尚は留美の体に所有物としての刻印を押した。
剃毛だった。
留美は拒まなかった。
どうせ夫は体など求めて来ない。
それよりも昌尚を失いたくなかった。
それを拒めば、留美は女である証を永遠に失うからだ。
少女に戻った留美の陰部を、昌尚は執拗に二時間も愛してくれた。
これからも留美は、昌尚の欲望を受け入れていくだろう。
街を裸で歩けと言われるかもしれない。
荒縄で縛ってみたいと言われるかもしれない。
(もっといろんな性に溺れたい)
長く待ち侘びた北国の春は、いろいろな花が一斉に咲いて華やかだ。
それは年遅く女になった留美も同じだった。
一度花開いた留美の女は、昌尚に貪欲に悦楽を求めて疼いていた。
今朝も夫と子供を送り出し、留美は一人自慰をしながら昌尚のメールを待った。
(了)
※作中作閉じ、本編に続きます。
※ お知らせ ※
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