『妻は官能小説家』・・・第二十二章
『妻は官能小説家』
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・
第二十二章
やがて昌尚の指が中へ入ってきた。
「あうっ!」
留美は上半身をぐっと反らせた。
昌尚の指先が膣内の敏感な部分を刺激する。
クチュクチュと愛液が淫らな音を立てた。
頭の中が真っ白になる。尿意ではないが、抑え切れない何かが噴き出すのを感じた。
「で、出ちゃう・・」
不思議な感覚だった。
性の興奮と放尿感が入り混じった悦楽が留美を襲った。
「おっ、潮吹きだ!」
留美には潮吹きの意味がわからなかった。
だが未知の悦びに体は半ば痙攣し、シーツが夥しく濡れているのを、留美は薄れる意識の中で感じていた。
どのぐらいの時間が経ったのだろう。
夢心地から醒めた留美は、大股開きしたまま寝ている自分に気づいた。
慌てて両脚を閉じると、バスタオルで体を隠した。
「大事なところをたっぷり観察させてもらったよ」
「い、いやっ」
羞恥のあまり、留美は昌尚から顔を背けた。
「あれだけシーツを濡らして、今更恥ずかしがられても」
そう言われると、確かにお尻の辺りが冷たい。
「だ、だって・・あんなの、初めてだったから・・」
「ご主人はしてくれないの?」
「・・・・」
つづく・・
※ お知らせ ※
2月22日発売の月刊文芸誌『祥伝社・小説NON3月号』に紅殻格子作「あやかしの肌」が掲載されました。
★『降矢木士朗・紅殻格子 メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介はこちらです★
『妄想の囲炉裏端』]掲示板入り口
官能小説ランキングに参加しています。
皆様から頂くクリック↓数が書く励みとなります。
応援、宜しくお願いいたしますm(__)m
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)
FC2 官能小説
人気ブログランキング~愛と性~