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小説 「妄想の仮面」 第四章・・・

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       『妄想の仮面』  紅殻格子


四.妻の独白(一)

「奥さん、サザンはお好きですか?」
娘を寝かしつけてリビングに戻った私は、ほろ酔い加減に顔を赤めた清川君に尋ねられました。

「結婚前はよく聴いていたわ。こう見えても海が大好きな少女だったのよ」

「・・少女?」

「んもぅ、馬鹿にして。私だって二十年前は初々しい女子高生だったのよ。ああ、湘南の海が懐かしい・・今の女の子みたいに、ハイレグの水着で歩きたいわねえ。きっとたくさんの男達が振り向いて、声をかけてくるんじゃないかしら?」

「ここは湯治場じゃありませんよって」

「もう、また年寄り扱いしてっ!」

清川君はお腹を抱えて笑いました。の屈託のない笑顔に、気難しい主人もつられて笑っています。そんな二人を見て、私も怒るどころか笑ってしまいました。

清川君は主人の部下で、二十五歳になる好青年です。まだ独身のアパート暮らしで、たまには家庭の味が恋しいだろうと、主人が我が家へ連れてきます。

長身でほっそりした体格、整った清潔そうな顔立ち、さぞOL達には人気があるでしょう。性格も明るく、いつもひょうきんな冗談を言って人を笑わせます。

学校に通う娘の愛美も、清川君が家に来るのを心待ちにしているようです。かく言う私も専業主婦ですので、若い男性と滅多に話す機会などありません。

清川君の来訪を一番楽しみにしているのは、実は私なのかもしれません。 コホンと咳払いして、清川君が鞄から二枚の紙切れを取り出しました。

「ジャ~ン、実はサザンのチケットが手に入ったんです。最近はあまりコンサートをやらないので、これはなかなか貴重なチケットですよ」
「まあ、素敵!」
「いつも手料理をご馳走になっている御礼です。チケットは二枚ありますから、田口課長とご一緒に行って下さい」

私は飛び上がって喜びました。ところが主人は、ワイングラスを傾けながら、興味なさそうに手を左右に振りました。

「あ、俺はダメ。あんなうるさいのは性に合わないんだ。岡晴夫とか藤山一郎ならいいんだけど・・」

「課長・・その人達のコンサートは、あの世でないと行けませんよ」

「そりゃそうだが・・じゃ悪いけど清川、由美子を連れて行ってくれよ。俺は愛美の面倒をみているから・・・」

驚いたことに、亭主関白な主人が留守番役を買って出たのです。
でも私はサザンを断ろうと思いました。 嬉しい清川君からのプレゼントですが、主人と愛美を残して外出などできません。

私には、清川君の気持ちと主人の思い遣りだけで十分でした。
ところが清川君は、そんな私の心中などわかりません。

「いいんですか? 美人の奥さんと二人でデートしても」

「美人だと? 清川、お前一度眼科で診てもらった方がいいぞ」

私は主人を横目で睨みつけました。せっかく主人をちょっぴり見直したのに、そのつまらないオヤジギャグのおかげで、私の感動はすっかり冷めてしまいました。

「清川君、こんなオバサンでも本当にデートしてくれるの?」
「もちろん、光栄です。でも田口課長、コンサートの夜、奥さんを家に帰さないかもしれませんよ」
「ご心配なく。幾晩でもお貸ししますよ」

そんな冗談めかした会話の中、清川君と私のコンサート行きは実現したのです。

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小説 「妄想の仮面」 第三章・・・

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       『妄想の仮面』  紅殻格子


三.夫の独白(二)

ライバルを蹴落として、私は由美子を勝ち取った。
その豊穣な乳房を独り占めにしたのだ。
勝者への褒賞はそれだけではなかった。

透き通るほど白くきめ細かい肌、鋭角にくびれたウエスト、
きゅっと引き締まった弾力のあるヒップ。
まるでラテン系の女かと見紛うほど、
由美子の肢体はグラマラスなフォルムを保っていた。

しかも由美子は男を知らなかった。
肢体だけ見れば、派手で男好きな女と勘違いしそうだが、
両親がともに固い教師だけあって、
その性格は地味で堅実、男に従順なタイプだった。

迷うことなく私は由美子と結婚した。
由美子は会社を辞めて専業主婦になった。
娘の愛美を授かってから、思った通りの良妻賢母ぶりを発揮し、
傍目も羨むほどの円満な家庭を築き上げてくれた。

幸せな家庭生活。
だが心の奥底に巣食った性の刻印は、
癌細胞のように静かな増殖を繰り返していた。
そして気づいた時、
私はすっかり黒い妄想に身も心も支配されていたのだった。

妄想は私に命じる。

『妻が他の男に抱かれる姿を見たい』

むろん私は由美子を愛している。
妻としても母としても非の打ちどころがない。
由美子は生涯の伴侶として申し分なかった。

肢体も愛美を出産してから熟度を増し、
三十路後半の女盛りに相応しい艶が出てきた。
より豊饒になった乳房はもとより、
ウエストからヒップにかけて脂肪が乗った肌は、
上質な手触りを楽しませてくれる。

私は煩悶する。

何故私は愛する妻を他人に委ねたいと思うのか? 
悪魔と取引することで、私が手にできる黒い愉悦とは何なのだろうか? 

だが私は躊躇せざるを得なかった。

妻を他人に抱かせるなど、妄想の世界では許されても、
現実の世界では狂人としか思われまい。

大体、由美子がそんな変態行為を受け入れてくれるはずがない。
逆に受け入れられでもしたら、一番困るのは私自身だともわかっていた。

だが妄想は、理性で抑えることなどできなかった。

私はすがる思いで同じ妄想を持つ仲間を探した。
スワッピング・3P・輪姦――
私は雑誌やサイトで密かに研究を重ねた。

まずは男性の確保が必要だった。
由美子が好意を持てる男でなければならないし、
私が信頼の置ける男でなければならない。

そして巧みなシナリオが求められる。
ごく自然な流れの中で、由美子が体をその男に委ねられるように、
用意周到なお膳立てをしてやることが大切だ。

私は妄想を誤魔化しながら、実行する時を焦らずに待った。
そして私は四十二歳を迎えて、
性の深淵への第一歩を踏み出すチャンスを得たのだった。

つづく・・・


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小説 「妄想の仮面」 第二章・・・

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       『妄想の仮面』  紅殻格子


二.夫の独白(一)


また夢を見た。
毎晩のように同じ夢を見る。
そして毎朝、狐のお面を被った女が振り返るところで目が醒める。

フロイトの夢診断を待つまでもなく、私は自分の抑圧された欲望に気づいている。
それは、『妻が他の男に抱かれる姿を見たい』
と言う歪んだ性の衝動に他ならない。

世間で変態と蔑まれる性欲が、私の心を蝕み始めたのはいつの頃からだろうか。  記憶を辿ると、中学生の頃に観たテレビドラマのワンシーンにたどり着く。

タイトルや出演者は覚えていないが、そのシーンだけは今も鮮明に蘇ってくる。  若い夫婦が暮らすマンションに、二人の強盗が入ると言う筋立てだった。

夫婦を刃物で脅して金品を巻き上げた後、縛られた夫の前で、欲情した男達が若妻を強姦してしまう。
始めは抵抗していた若妻も、執拗な強盗二人の責めと、
夫に見られている背徳から、
終には体を震わせて身悶えてしまうのだ。

今思えば陳腐なストーリーだが、思春期の真っ只中にいた私は、とてつもない衝撃を受けた。 苦痛から快楽へ変わっていく女の表情。
体の悦楽に逆らえず、夫の前で犯されながらも、強盗の腰に手を回してしまう若妻。

そして信じていた妻の貞操が、女の淫らな性に蹂躙されるのを目の当たりにする夫。 私はドラマの夫に自分を投影していた。
心理的な説明はつかないが、私は心の奥底に黒い愉悦を感じていた。

それは肉体の快楽など及びもしない脳髄の痺れだった。
だがこの衝撃的な性の刻印は、高校から大学時代、
社会人となって妻と出会うまで封じ込められていた。

それは青年期の健康的な肉欲だった。
私は巡り合う女体に陶酔した。
白磁の如くなめらかな肌が描く曲線美と触感。

食虫植物のように甘い芳香を放って男を捕える花弁。私は肉体の快楽に溺れ、心奥に彫られた刻印のことなど忘れていた。

妻と出会ったのも十五年前のこの頃で、私が二十七歳、由美子が二十三歳の年だった。
私は中堅製薬会社の営業マン、由美子は同じオフィスで経理として働いていた。

由美子は幼さが残るあどけない容貌ながら、乳房の豊かさが男達の目を引く女だった。 そんなナイスバディとは裏腹に、万事控え目で大人しい由美子は、男子社員から絶大な人気を誇っていた。

つづく・・・

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小説 「妄想の仮面」 第一章・・・

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       『妄想の仮面』  紅殻格子

一. 女

夏祭りの夜。
露店の灯りと人々の喧騒。
毒々しい原色に彩られたプラスチックのお面が並び、綿アメのほんのり甘い匂いがあたりを漂っている。

人混みで、私は浴衣姿の女とすれ違った。
(妻ではないか?)

私は女の後を追った。
女は縁日の雑踏を抜け、もの物寂しい神社の裏へと歩いて行く。
人気のない社殿の奥。

針葉樹が茂る深い森の中で、女は浴衣を肩から滑らせた。
闇の中、南天の月明かりに、女の真っ白い背中が浮き上がる。
その後ろ姿を私は見紛うことはなかった。

(由美子)

妻の名を呼ぼうとした時、不意に木陰から男が現れた。
男は女を背後から抱きすくめた。
月光を浴びて体を重ね合う男と女。

不安に駆られた私は、女が由美子なのか確かめようと、
そっと暗がりから抱擁する二人へ近づいた。
男の腕が巻きついた女の背中越しに、私は震える声を搾り出した。

「・・ゆ、由美子なのか?」

ゆっくりと女が振り向いた。
月明かりに女の顔が映った。
だが女は、露店で売っていた狐のお面を被っていた。

つづく・・・

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小説「懺悔」最終章・・・

        『懺 悔』    紅殻格子

 
 八.

新しい主人となった智彦。
夫の貴彦が仙台へ行ってしまうと、私は智彦の妻となるのです。
ソファにふんぞり返る息子の前に跪き、私はその男性をくわえさせられています。
不倫の代償――愚かな母親です。でももう聖母に戻るのは諦めました。
私は息子の性奴隷として生きていく道を選んだのです。
熱く硬直した男性が口いっぱいに逞しく脈動しています。

「親父がいる間はお預けだったから嬉しいだろう?」

「・・うれひいです」
 
夫貴彦のものより太い息子の男性に口を塞がれたまま、私はやっとのことでそう答えました。
初めて抱かれた日から、智彦は暴君として私に君臨しました。
まだ思春期の智彦です。欲求は止まることを知りません。
平日は、まず寝起きの挨拶代わりに、私の口の中へ一度射精してから学校へ行きます。

そして帰って来ると、キッチンで夕食の支度をする私に悪戯を始めます。
裸で料理させられるのは序の口で、背後から犯されながら包丁を握ることもありました。
もちろんお風呂は智彦と一緒に入ります。
智彦の全身を洗うのは私の係りです。そして寝るのも一緒です。
毎晩のように、深夜まで智彦は私の体を飽きることなく責め続けます。
 
夫が帰らない休日ともなれば、朝から晩まで智彦は私の体を求めてきます。
朝から晩まで雨戸も開けずに犯され続けたこともあります。
最近では、派手なミニや胸元が大きく開いている服を私に着せ、
繁華街を連れ回したりすることもあります。
そうすることで、智彦は異常に興奮するのだと言います。

禁じられた関係を、世間に見せつけたい思いがあるのかもしれません。
世間から見れば、私達は間違いなく狂人です。
でも仕方ないのです。こうすることでしか、私は犯してしまった罪を償うことができないのです。
智彦はフローリングで四つん這いになるよう命じました。

「尻を出せ」

「・・はい」

私はスカートを捲り上げてショーツを脱ぎ捨てました。
獣の陰部が智彦の前で剥き出しになりました。

「その格好でオナニーしろ」

「は、恥ずかしい」

「逆らうのか?」

智彦は私のヒップを掌でピシッと叩きました。

「あっ、するから許して・・」
息子にヒップを向けて高々と掲げると、下腹部から陰部へと指を伸ばしました。
恥ずかしいことに、もうぐっしょりと濡れています。
ぬるぬるした陰唇を掻き分け、敏感に尖ったクリトリスを捏ねるように自慰を始めました。

「う、ううん・・はあぁ・・」

もう理性は失せてしまっています。指の動きに合わせて、自然とヒップを振ってしまう私です。

「世の中広しと雖も、母親のオナニーを見られるのは僕ぐらいだろうな」

「あん・・言わないで・・ううん・・」

智彦の言葉嬲りに、私の体は敏感に反応していきます。

「ああ、気持ちいい・・気持ちいいの・・」

「ふん、淫乱女め。そろそろ犯して欲しくなってきたんだろう?」

「欲しい・・智彦が欲しい・・」

智彦は淫らに発情した私の陰部を見据えると、
そのまま猛った男性を握って背後から抱きついてきました。
ヒップを両手で鷲づかみにされ、子宮が見えそうなほど陰部を広げられます。
そこへ息子の男性がみっしりと埋められました。

「はあぁぁぁ・・」

智彦の性器を受け入れた私は、獣が唸るようなうめき声を上げました。
息子に犯されて身悶える母親。
私が智彦にできることは、性の捌け口に体を与えてやることだけなのです。
いかなる時でも赤ちゃんがお腹を空かせれば授乳する母親のように、
私は無条件で智彦の性欲に体を開くことしかできないのです。

「いいっ、気持ちいいの・・もっと、奥まで突いて、智彦・・」

人の道に外れていることもわかっています。地獄に落とされる罪であることもわかっています。

「あっ、ああっ! もっと強く・・もっと激しく犯して!」

覚悟はできています。これが私の智彦への懺悔なのです。
冷たい秋風が吹く深夜、
私達母子がのめり込む禁断の交合は、いつ果てるともなく続いていくのでした。
         

  ――閉幕―― 

 

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小説「懺悔」 第七章・・・

         『懺 悔』    紅殻格子

 七.

智彦はしばらく立ったまま、ぼんやりと私の下腹部に目を落としていました。

「いやっ、見ないで・・」
私は智彦の視線を避けようと、必死に腰をひねって陰部を隠そうとしました。

「・・これのせいで・・」

何を考えているのかわかりませんが、智彦はそれだけをぼそっ口にすると、
私の開かれた両脚の間に寝そべって覗き込みました。

「全てを壊してしまったんだ」

智彦の言う通りかもしれません。
母は聖なる存在、そして女は俗なる存在。
智彦を産んで私を母にしてくれた陰部が、
またその魔性で、聖なる座から私を突き落としたのです。

母になることは女を捨てることなのでしょう。
でも私はそれができませんでした。
母であることを忘れ、社長が蘇らせてくれた女の悦びに溺れることを選んでしまったのです。
 
智彦の指が敏感な部分に触れました。

「こんなにびらびらして・・醜い・・グロ過ぎる・・」
「い、いやよ、触らないで」
 
女を知らないのでしょう。
智彦はそこがどれほど敏感なのかわからず、荒々しく弄り回し始めました。
懸命にいけないと自分に言い聞かせるのですが、
陰唇を捲り返されて無防備な膣に指を押し入れられてしまうと、
どうにも体は勝手に反応してしまいます。

「・・ああ、ダメよ・・やめて、智彦」

智彦は私の気持ちも知らず、新しい玩具でも見つけたように、
自分が生まれてきた陰部を嬲ります。

「濡れてきた」

「いやっ、ああ・・ダメ・・お願い、許して・・」

指で陰部をかき回されるたびに、はしたなくもクチュクチュと卑猥な音がします。

「狂っているよ。息子に触られて感じるなんて」

「感じているんじゃないわ。女は触られるとそうなっちゃうのよ」

「・・ふ~ん、じゃあ、ここは?」

智彦の指が大きくなったクリトリスを摘みました。

「あっ、いやっ!」

反射的にぴくっと体が痙攣してしまいます。
私は女に生まれたことを恨むばかりでした。
男だって女に男性を弄られたら、生理的に大きくなるはずです。

それは女だって同じです。でもそれが女は道徳的に許されないのです。
自己弁護しているわけではありません。
でも父親が浮気しても大目に見られるのに、
母親だとこれほど恐ろしい責め苦を受けねばならないのです。

智彦のいたぶりは続きます。

「これでも感じていないと言い張るのか?」

「ああ・・だめ、そんなことしたら・・あうぅぅ・・変になる・・」

我慢しているつもりです。でも体が言うことを聞かないのです。
腰が勝手に浮き上がり、陰部は智彦の指を欲して動いてしまいます。

「い、淫乱女め!」

淫らな母親の痴態に、智彦の怒りは頂点に達したのでしょう。
顔を真っ赤に上気させると、着ていた服を脱ぎ始めました。

涙が滲んできました。
智彦の華奢な白い体かぼんやりと虚ろな瞳に映っています。
腰のあたりには、母の体に興奮した赤黒い屹立が見えます。
智彦は仰向けで大の字に磔された私の上に覆い被さってきました。

「お前なんか母親じゃない。ただの女だ」

智彦の男性が陰部に触れました。

「ダ、ダメ! それ以上したら、もうママに戻れなくなっちゃう!」

朦朧とする意識の中、私は最後の理性を振り絞って抗いました。
智彦は迷っているようでした。男性を陰部に押し当てたまま動きが止まりました。

ところが。
ヌルッ――それは一瞬のことでした。
智彦が男性を押し出したのか、それとも私の淫らな陰部が息子をくわえ込みに行ったのか、
母子の性器はついに禁断の交わりを果たしてしまったのです。

「いやあああ!」

私は叫び声をあげました。
智彦も呆然と全身を凍りつかせています。
人間であることから逸脱してしまった母子は、どのぐらいの時間でしょうか、
繋がり合ったままお互いにしばらく動けずにいました。

人であることを辞めれば、後に残るのは獣であることだけです。
智彦がわずかに腰を引きました。

「あっ」

ビリッと悦楽の電流が全身に流れ、つま先が感電して反り返ります。
智彦も私も獣となり果てた今、することは一つしかないことを知ったのです。
激しく智彦が男性を突き始めました。

「と、智彦・・ああ・・」

激しい劣情を受け入れながら、私も次第に体が高まっていきます。
智彦の汗がポタリポタリと波打つ乳房に滴り落ちます。

「はあぁぁ・・き、気持ちいい・・智彦、ママ、気持ち言いの・・」

腕立て伏せの格好をしていた智彦は、私の首をぐっと腕で巻くと、体を密着させてきました。
智彦の荒い息遣いが耳元でします。
何年振りでしょうか、息子をこれほど身近に感じるのは。
私は無意識のうちに、その躍動する腰に両手を回していました。

息子に犯されて身悶える愚かな母親。
過ちであることはわかっていますが、
失った息子が戻ってきてくれた喜びを感じていたのも事実です。
きっと智彦も私を犯すことで、どこかで私を繋ぎ止めておきたい心理があるに違いありません。
智彦の動きがぎこちなくなってきました。

「も、もう・・」

「あっ、あっ・・いい・・智彦・・いく、いっちゃう・・いくうぅぅ」

陰部から男性を引き抜く感触。
そして下腹部に生温かい飛沫を感じました。
息子が母親の下腹部に射精したのです。

智彦の女。
その言葉が脳裏を過ぎりました。
沸き上がる悦楽の波が、私の意識を朦朧とさせていくのでした。

つづく・・・ 

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小説「懺悔」 第六章・・・

         『懺 悔』    紅殻格子

 六.

・・・・・智彦の部屋です。
気がつくと、私はベッドに寝かされていました。
いえ、寝かされていたのではありません。
両手両脚を大の字に開かされ、ベッドに縛りつけられていたのです。

「と、智彦・・」

私は手足を動かそうとしました。
でもカチャカチャと金属的な音がするだけで、固定された体は身じろぎ一つできません。
見ると、両手足には手錠がかけられており、
その鎖はそれぞれ金属製ベッドの四隅についたパイプに繋がれています。

「やっと気がついた?」

智彦が私の顔を上から覗き込むように尋ねました。

「ねえ、智彦。何でこんなことをするの? お願い、すぐに手錠を外して」
「そうはいかないんだな」

哀願する私に、智彦は冷ややかな笑みを浮かべて答えました。

「母親にこんなことをするなんて・・いつから智彦は・・」

「母親?」

智彦の顔色が変わりました。

「何が母親だ。子供に隠れて浮気をするのが母親のすることか?」

「そ、それは、パパが仙台で・・」

「そんなこと関係ないだろう! もしそれが事実だとしても、
浮気をしていい理由にはならないじゃないか。子供の心を傷つけて、その言い草は何だ!」

智彦は平手で私の頬を叩きました。

「もう嫌だ。こんな淫乱女が母親だなんて信じたくない。
 だから、だから僕は、あなたに母親を辞めてもらわなければならないんだ」

「は、母親を辞めるって・・」

「そう、優しかったママは死んだんだ。
今僕の目の前にいるのは、どんな男でもくわえ込む淫乱な雌豚だ!」

智彦は目に涙をいっぱい溜めながら叫ぶと、
机の引出しから何か鈍く光るものを取り出したのです。鋏です。

「ば、馬鹿なことは止めて・・智彦・・」

鋏を手に迫ってくる智彦を私は何とか思い止まらせようとしました。
でもその顔は狂気に歪んでいます。私は必死に身をよじって逃げようとしましたが、
両手足をベッドに括りつける手錠の音だけが虚しく響くだけでした。
冷たい刃が肌に当たります。

「やめて! やめて、智彦!」

刺されると観念して目を瞑りました。でも痛みはありませんでした。
そっと目を開けると、身動きできない私の服を智彦が切り刻んでいたのです。

「な、何をするつもりなの?」

ほっとした反面、私は智彦の行動がすぐには理解できませんでした。
やがてブラウスが切り刻まれ、鋏がスカートの裾を餌食にし始めた時、
遅まきながら私は智彦の意図を知ったのです。
裸にしようとしている。

「い、いやっ! だめ、絶対だめ!」

わかった瞬間、私は狂ったように叫びました。
でも智彦は、抗う私を冷たく無視してスカートを切り取ってしまいました。
そして剥き出しになった下半身を守るストッキングを荒々しく破ると、
ふうっと大きく深呼吸したのです。

「この体が家族を目茶目茶にしたんだ」

辛うじてブラジャーとショーツだけで覆われた裸身を前に、
ぶつぶつと智彦は何度も呟きました。
そして鋭い煌きを放つ鋏をブラジャーの真中に差し入れたのです。

「いけないわ、智彦。よく考え直して」

私は智彦を正気に返そうと懸命に呼びかけました。
しかし鋏は無残にも鈍い音を立て、ブラジャーを真っ二つに切り裂いたのです。
乳房が智彦の目に晒されました。
ギラギラした智彦の目が、ふるふると震える膨らみに立つ乳首を執拗に追います。

「この乳首を他人に吸わせたんだな」

ポツリとそれだけ言うと、智彦は鋏の片刃をそっと乳首に当てました。

「嫌、やめて!」

智彦に殺されてもいいと割り切った私ですが、あまりの恐ろしさにぞっと鳥肌が立ちました。

「やめてと言いながら、乳首が立ってきたじゃないか」

「そ、それは怖いから・・」

「うるさい。これが淫乱女の隠さぬ証拠だ。くそっ!」

仰向けに拘束された腰の上に、智彦が馬乗りになりました。
そして荒々しく乳房を揉みしだくや、乳首を口に含んだのです。

「あ、ダメ、ダメよ」

私は狂った息子の愛撫から逃れようと、必死にブリッジをして上半身をよじりました。
でも体は覚えているのかもしれません。十五年前、智彦に母乳を与えていた頃のことを。
乳房を吸う智彦。 それは母としての甘い甘い思い出です。
私は理性を失いかけ、うっとりとした陶酔に襲われそうになりました。

「!」

赤子の智彦が乳を飲む時とは明らかに違いました。
乳首を口に含んで吸いながら、智彦は舌の先を妖しくチロチロと動かしています。

「・・あ・・」

私は迂闊にも小さな吐息を漏らしてしまいました。
乳を吸う我が子ではなく、それが男の愛撫だとわかった瞬間、
悦びの微電流が体を駆け抜けたからです。

「淫乱女め、息子に乳首を吸われて感じるのか?」

「ち、違う・・私は・・」

「畜生、言い訳するな!」

乳房を弄んでいた智彦は、私の体から離れると再び鋏を手にしました。

「やめて! もう許して」

鬼となった智彦に私の言葉など無力でした。最後に残されたショーツに鋏が入れられました。
とうとう私は智彦の前で全裸にされたのです。

つづく・・・
 

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
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