小説「懺悔」最終章・・・
『懺 悔』 紅殻格子
八.
新しい主人となった智彦。
夫の貴彦が仙台へ行ってしまうと、私は智彦の妻となるのです。
ソファにふんぞり返る息子の前に跪き、私はその男性をくわえさせられています。
不倫の代償――愚かな母親です。でももう聖母に戻るのは諦めました。
私は息子の性奴隷として生きていく道を選んだのです。
熱く硬直した男性が口いっぱいに逞しく脈動しています。
「親父がいる間はお預けだったから嬉しいだろう?」
「・・うれひいです」
夫貴彦のものより太い息子の男性に口を塞がれたまま、私はやっとのことでそう答えました。
初めて抱かれた日から、智彦は暴君として私に君臨しました。
まだ思春期の智彦です。欲求は止まることを知りません。
平日は、まず寝起きの挨拶代わりに、私の口の中へ一度射精してから学校へ行きます。
そして帰って来ると、キッチンで夕食の支度をする私に悪戯を始めます。
裸で料理させられるのは序の口で、背後から犯されながら包丁を握ることもありました。
もちろんお風呂は智彦と一緒に入ります。
智彦の全身を洗うのは私の係りです。そして寝るのも一緒です。
毎晩のように、深夜まで智彦は私の体を飽きることなく責め続けます。
夫が帰らない休日ともなれば、朝から晩まで智彦は私の体を求めてきます。
朝から晩まで雨戸も開けずに犯され続けたこともあります。
最近では、派手なミニや胸元が大きく開いている服を私に着せ、
繁華街を連れ回したりすることもあります。
そうすることで、智彦は異常に興奮するのだと言います。
禁じられた関係を、世間に見せつけたい思いがあるのかもしれません。
世間から見れば、私達は間違いなく狂人です。
でも仕方ないのです。こうすることでしか、私は犯してしまった罪を償うことができないのです。
智彦はフローリングで四つん這いになるよう命じました。
「尻を出せ」
「・・はい」
私はスカートを捲り上げてショーツを脱ぎ捨てました。
獣の陰部が智彦の前で剥き出しになりました。
「その格好でオナニーしろ」
「は、恥ずかしい」
「逆らうのか?」
智彦は私のヒップを掌でピシッと叩きました。
「あっ、するから許して・・」
息子にヒップを向けて高々と掲げると、下腹部から陰部へと指を伸ばしました。
恥ずかしいことに、もうぐっしょりと濡れています。
ぬるぬるした陰唇を掻き分け、敏感に尖ったクリトリスを捏ねるように自慰を始めました。
「う、ううん・・はあぁ・・」
もう理性は失せてしまっています。指の動きに合わせて、自然とヒップを振ってしまう私です。
「世の中広しと雖も、母親のオナニーを見られるのは僕ぐらいだろうな」
「あん・・言わないで・・ううん・・」
智彦の言葉嬲りに、私の体は敏感に反応していきます。
「ああ、気持ちいい・・気持ちいいの・・」
「ふん、淫乱女め。そろそろ犯して欲しくなってきたんだろう?」
「欲しい・・智彦が欲しい・・」
智彦は淫らに発情した私の陰部を見据えると、
そのまま猛った男性を握って背後から抱きついてきました。
ヒップを両手で鷲づかみにされ、子宮が見えそうなほど陰部を広げられます。
そこへ息子の男性がみっしりと埋められました。
「はあぁぁぁ・・」
智彦の性器を受け入れた私は、獣が唸るようなうめき声を上げました。
息子に犯されて身悶える母親。
私が智彦にできることは、性の捌け口に体を与えてやることだけなのです。
いかなる時でも赤ちゃんがお腹を空かせれば授乳する母親のように、
私は無条件で智彦の性欲に体を開くことしかできないのです。
「いいっ、気持ちいいの・・もっと、奥まで突いて、智彦・・」
人の道に外れていることもわかっています。地獄に落とされる罪であることもわかっています。
「あっ、ああっ! もっと強く・・もっと激しく犯して!」
覚悟はできています。これが私の智彦への懺悔なのです。
冷たい秋風が吹く深夜、
私達母子がのめり込む禁断の交合は、いつ果てるともなく続いていくのでした。
――閉幕――