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『人外境の花嫁』七.迷宮の案内者(一)

『人外境の花嫁』 

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七.迷宮の案内者 (一)

そこは淫靡な密室だった。

仄暗い闇の中、ピンクのスポットが艶めかしくステージを照らしている。

肌が透ける薄いベビードールを着た踊り子が、ムーディーな曲に合わせて全身をくねらせる。

豊かな乳房が柔らかに波打ち、小ぶりなヒップがぷるぷるとゼリーのように震えている。

横浜の黄金町にあるストリップ劇場。

かぶりつきの男が、食い入るように踊り子の体を見つめている。

「雛子ちゃん、早くご開帳してよ」

降矢木士朗である。

「あら、先生。今日も来てくれたの。ちょっと相談事があるから、後で楽屋へ遊びに来てくれない?」

「わかった、わかった。それはいいから早く大事なところを見せなさい」

「もう、先生のスケベ」

はにかんだ笑みを浮かべながら踊り子は、降矢木の眼前で、内腿に深紅の薔薇の刺青を施した両脚を大きく開いた。

「おう、今日も見事な弁天様だ」

「もう、厭な先生ねえ・・」

劇場の入り口で、そんなステージでのやり取りを見た吉水月絵は、目を吊り上げてわなわなと体を震わせた。

(どうして私はこんな男を・・)

踊り子の陰部をかぶりつきで覗き込む降矢木に、月絵は抑え切れない殺意を覚えた。

月絵は降矢木を捜してここへ来た。

仕事をさぼっている降矢木を捜すのは簡単だった。

「この時間なら、先生は黄金劇場で向井雛子のステージを観ているぜ」

歓楽街で知らぬ者がいない変人降矢木の行動は、たいがい風俗店の呼び込み連中が目撃している。

月絵は降矢木の背後に音もなく近づくと、思いっきりその後頭部を拳骨で叩いた。

つづく…

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『人外境の花嫁』六.伏魔殿の監禁者(二十四)

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六.伏魔殿の監禁者(二十四)

恵比須顔の支部長が麻美の前に立った。

「麻美様、あなたは教団の花嫁となるため、しばらく横浜支部に留まって戴きますよ」

支部長は凶刀をぶらぶらさせながら、花嫁修業と称して麻美のこれからを語った。

まず生理である。

教団の花嫁となる麻美が、現在妊娠していないかを確認すると言う。

そして排卵日を計算して、結婚の儀式を執り行うと説明した。

咳払いして支部長は続けた。

「失礼ですが、麻美様は長いこと仕事で性器を酷使されてこられました。まるでボロボロの雑巾・・いや、これは口が過ぎました」

支部長が言わんとするのは、体を売る商売をしていると、性的刺激に慣れて感度が低下することだった。

男を求める淫欲がなければ、結婚の儀式で妊娠しづらいと支部長は言う。

「科学的に正しいかはわかりませんが、麻美様が失ったエクスタシーを取り戻すことで、よりたくさんの精子を子宮へ導くことができるのです」

そのために同性愛者のミーアを仕えさせ、その舌と指で四六時中性欲を高揚させると言うのだ。

「ああっ、そんなの・・そんなのって、子供を産ませるためだけに・・厭っ!」

朦朧とする意識の中、ミーアの愛撫は麻美の理性を奪いつつあった。

支部長が剥き出しの陰部に顔を近づけた。

「皆の者、ここから新たな我々の神が生まれるのだ!」

そう高らかに宣言すると、幹部全員がはしたなく濡れた麻美の陰部を覗き込んだ。

つづく…

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『人外境の花嫁』六.伏魔殿の監禁者(二十三)

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六.伏魔殿の監禁者(二十三)

しかも三十五年間音信不通だった父親がアヤタチならば、これほど非道な話があるだろうか。

「酷い・・酷過ぎるわ」

頭に血が上った麻美は、平伏する子猿に襲いかかった。

「お止め下さい、麻美様」

しかし所詮は非力な女、逆に子猿は麻美を取り押さえると、身動きできないように背後から抱え込んだ。

「離せ、離しなさいっ!」

麻美は懸命に抗ったが、幼じょにオしッコさせるような格好のまま、子猿がかいた胡坐の上で動けなくなった。

ぞろぞろと幹部が集まって来た。

「なかなか気丈な姫様だ」

「薬が効き過ぎたのではないかな」

「早く我々の生活に慣れて戴かねば」

幹部達は口々にそう呟きながら、剝き身の貝にも似た麻美の陰部を覗き込んだ。

子猿がミーアを呼んだ。

「麻美様をお慰めしなさい」

拡げられて秘肉まで露になった麻美の陰部を、ミーアは再び巧みに動く舌先で舐め上げていく。

「や、止めて・・いやっ、酷いわ・・あなた達は狂っている・・ああっ!」

理不尽な教祖の遣り口が、父親かもしれないだけに余計腹立たしかった。

だが一度ミーアによって呼び戻された女の情念は、憤怒の感情すらも蕩けさせてしまうのだった。

「ああ、止めて・・こんなの酷過ぎる・・いやっ、やめてぇぇ・・」

悔しそうにぎゅっと口唇を噛んだが、麻美の内腿は意に反して、ミーアの舌技に悦び震えていた。

つづく…

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紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
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臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
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だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
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