2ntブログ

『マネキン妻の懊悩』(二十二)

『マネキン妻の懊悩』(二十二)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

二十二

山田は顔を歪めた。

「か、神倉君、冷静になりたまえ。これ以上はいけない・・」

「んもう、私を本気にさせておいて、今更何を言っているんですか・・お願い、早く、早く入れてよ・・」

美咲は我慢できず、すでに直立している山田の肉茎を花奥へ導いた。

「ああっ、入ってくるぅ・・」

山田の肉茎を受け入れた美咲は、狂おしいほどの悦楽に上半身を仰け反らせた。

「淫乱な女だな。愛撫もなしで根元までくわえ込んだぞ」

「くうっ、乳首までピンピンにおっ立ってて感じているね」

「まあ、そんなはしたない顔で悶えたら美人が台無しよ」

そう口々に呟きながら、三人は山田と美咲の結合点をまじまじと見入った。
美咲は山田の肉茎を花奥に収めたまま、千切れんばかりに腰を上下に振った。

「気持ちいいの・・もっと、もっと奥まで掻き雑ぜて・・」

歪んだ乳房が激しく躍動する。揺れる乳房の谷間から、山田と美咲の交合を見守る三人の顔が覗いている。

「見られている・・見られているのよ・・ああっ、先生、もっと激しく犯して・・狂う、狂っちゃうぅ・・」

押し寄せる悦楽の大波が美咲の全身を呑み込んだ。

(先生は私のアダム・・)

薄れていく意識の中、美咲は微かにイヴの声を聞いた。
羞恥と悦楽に瞳を閉じた美咲は、そのまま山田の胸に倒れ込んで気を失った。
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

『マネキン妻の懊悩』(二十一)

『マネキン妻の懊悩』(二十一)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

二十一

山田は美咲の背後に回ると、ブラジャーのホックを外した。
三人の目の前でぶるんと美咲の乳房が弾け出た。

「い、いやっ、見られちゃう・・」

だが乳房を隠すことを山田は許さなかった。それどころか、容赦なく最後のショーツまでも剥ぎ取った。

「ああ、もう許して・・」

髪を振り乱して美咲はうめいた。
無防備に晒された裸身は、三人の好色な視線の餌食になるばかりだった。

脚をがくがく震わせている美咲は、フロアに体育座りするよう命じられた。
山田も胡坐をかいて座ると、背後から美咲を膝の上に載せ、幼女が小用をたすような格好で両脚をM字に開かせた。

「いやぁ、見ないで!」

美咲は狂ったように抗った。
だが山田にがっちりと両脚をされた美咲は、無防備な花芯を隠すすべもなかった。

三人の男女はカウンター席から下り、剥き出しにされた美咲の花芯の前へ、拝むような姿勢で顔を近づけた。

「これは凄い愛液の量だ。ぐちょぐちょに濡れているぞ」

「触られもしないのに、これだけ感じる女も珍しいねえ」

「あらあら、美人のわりにはお下品なオマンコだわ」

好き勝手な三人の言葉責めに、美咲の劣情は一気にボルテージを上げた。

「あ、いやっ・・こぼれちゃう・・」

美咲は陰部を拝んでいる三人から顔を背けた。
三人が驚嘆の歓声を上げた。
ぱっくりと開いた美咲の花芯から、淫蜜がとろりと滴り落ちたのだった。

ついにイヴはその本性を剥き出しにした。

「ああ、もう抱いて・・早く抱いて欲しい・・」

美咲は体を翻して山田をフロアに押し倒すと、もつれる指先で穿いているズボンとブリーフを剥ぎ取った。
そして有無を言わせず仰向けの山田に、乗馬さながら強引に跨った。
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

『マネキン妻の懊悩』(二十)

『マネキン妻の懊悩』(二十)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

二十

美咲は上気した両頬を掌で隠した。

(先生に気があるだなんて・・)

美咲は懸命にママの言葉を認めまいとした。
だがいくら美咲が拒んでも、心の奥底にいるイヴは、山田抜きには生きられない愛奴に身を落としつつあった。

コホンと咳払いして、山田はやや低い声で美咲に命じた。

「さあ、皆さんの前で裸になってもらおうかな」

美咲は無言で首を横に振った。

「おや、今日一日は僕の忠実な奴隷になる約束だろう」

「で、でも・・恐い・・」

薄暗い店内を見回すと、カウンター席の三人が目を光らせている。

「嫌ならこの店から一人で帰るんだな」

山田はぶっきらぼうにグラスをあおった。

「い、いや・・私、先生に見捨てられたら・・」

山田の捨て台詞が、かろうじて残っていた美咲の理性を消し去った。
そして美咲の心と体は、完全にイヴの支配下に置かれたのだった。

美咲はカウンター席から立ち上がると、もじもじしながら白いボディコンワンピを床へ落とした。

「は、恥ずかしい・・先生・・」

羞恥に身悶える下着姿の美咲を無視して、山田は隣に座る三人の男女へ話しかけた。

「どうですか? 三十五歳の人妻です」

「人妻? 生娘みたいに綺麗な体をしているじゃないか」

「うん、きゅっと締まった小さいヒップがそそるねえ」

「そうね、柚木先生にはもったいない美人だわ」

三人の男女は美咲の体に感嘆の声をあげた。
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

『マネキン妻の懊悩』(十九)

『マネキン妻の懊悩』(十九)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

十九

最近話題のハプニング・バーとは、カップル喫茶と並んで、集う男女が自由な性を楽しむスペースある。
主体はカップルだが、店によっては単独の男性も参加できる。

カップル同士がセックスを見せ合うだけでなく、お互い気に入れば、スワッピングに発展することもある。
また単独男性にセックスを覗かせたり、パートナーの女性を貸し出したりするカップルもいる。

ついでに山田は、店内にいる人物について語った。
カウンターに座る二人の男性は、一人がママの夫、もう一人はママの愛人だった。

普通なら修羅場の関係だが、そこはハプニング・バーのオーナーらしく、山田はこの店で三人が愛し合う姿を何度も目撃していると言う。

そしてボックス席のカップルは、やはりこの店の常連で、四十歳の人妻と若い燕の大学生だった。
年齢差は二十歳もあるが、やりたい盛りとやられたい盛りで、来店するやひたすらセックスに没頭するらしい。

美咲は怪訝な表情で山田に尋ねた。

「先生もこの店の常連なんですか?」

「ん、まあ、時々だよ。官能小説家は常に新しいセックス・スタイルを取材しないとね」

「へえ、どなたと来られるんですか? 愛人はたくさんいらっしゃるでしょうけど」

美咲はぷうっと頬を膨らませた。

「い、いや、愛人なんていないよ。来る時はいつも一人だよ。ね、ママ」

ママは笑って頷きながら美咲を見つめた。

「あなた、先生に気があるのね」

「ち、違います。山・・いえ、柚木先生に無理矢理誘われただけで、好きとか嫌いとか言う関係じゃありません」

剥きになって美咲は否定した。

「いいわよ、言い訳しなくても。今夜は暇だから楽しんでいらっしゃいね」

そう言うと、ママはカウンターを出て、夫と愛人の間に腰をかけ、同時に両手で二人の股間を弄り始めた。
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

『マネキン妻の懊悩』(十八)

『マネキン妻の懊悩』(十八)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

十八

山田に促されて美咲はカウンターに腰かけた。先ほど挨拶したママが、カウンターの中から水割りを出してくれた。

「先生、今日は綺麗な方をお連れなのね」

「まだ初心者だから、お手柔らかに頼むよ」

四十代半ばぐらいのママは、山田と美咲に向かってグラスを掲げた。
その姿を見て、美咲は思わず息を飲んだ。

「う、うそ・・」

赤いレース地のベビードールから、豊満な熟女の裸身が透けて見えている。
むろん下着などつけておらず、垂れ気味の大きな乳房と、むっちりした下腹部に貼りつく陰毛が、誰憚ることもなく晒されていた。

どぎまぎしながら美咲は、山田のシャツの裾を引っ張った。
だが山田は、美咲の惑いを無視するように、カウンター席の奥を指差した。

そこには、初老の男性が二人、グラスを手に談笑していた。
ところが二人とも、何故かカウンターに背を向けて座り、ずっと後ろのボックス席を覗き込んでいる。

「ほう、今夜もなかなかいい声出すね」

「彼は若いけどテクニックがあるんだよ」

二人が見つめる奥のボックス席へ美咲も目を凝らした。

「・・・・」

美咲は驚きのあまり声を失った。
今までBGMに掻き消されて気づかなかったが、耳を澄ますと、ボックスの中から艶かしい女の喘ぎ声が聞こえてくる。

「ああっ、もっと激しく突いて・・気持ちいいのよ・・」

腰ほどの高さがある長ソファの背から、宙に浮いた女の足首が覗いている。
その白い足首は、リズムを刻むように前後に揺れ、時折その爪先がぎゅっと反り返る。

美咲の動揺はピークに達していた。

「せ、先生・・ここは?」

「ん、知らないの? ハプニング・バーだよ」

山田は水割りを傾けながら店の説明を始めた。
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 熟女・人妻
genre : アダルト

『マネキン妻の懊悩』(十七)

『マネキン妻の懊悩』(十七)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

十七

上野仲町通り。
薄暮が細い路地裏にまで染み入る頃、至るところに林立した原色の看板が、赤やピンクの艶かしい輝きを放ち始める。
派手な出で立ちのキャバクラ嬢や、黒尽くめの呼び込み店員が、通りを行き交う男達の袖を引いていく。

早めの夕食を終えた美咲と山田は、車を駅前の駐車場に預けて、仲町通りの入り組んだ路地を歩いていた。

「上野にこんなところがあるなんて・・」

動物園とアメ横しか知らない美咲は、唖然として街並みを見回した。
着ているボディコンワンピが地味に思えるほど、狭い路地裏には、猥雑な風俗店がびっしりと密集していた。

「表があれば裏もある。それは街も人の心も同じだよ」

山田は美咲の細い腰に手を回して、スカートの裾を少し持ち上げた。

「いやん、見えちゃう・・」

今は下着をつけることを許されているので、後ろを歩いている人からは、ショーツが丸見えになっているに違いない。
だがこのディープな街では、例え下着姿で歩いても、誰にも見咎められそうもなかった。

山田は路地の奥にある古い雑居ビルへ足を踏み入れた。
そして突き当たりにある重厚な木製の扉を指差した。

『会員制パブ 猫目石』

見るからに妖しげな店の名を見て、美咲はぎゅっと山田の腕にしがみついた。

「ここからは、裏の、さらに裏の世界だ」

そう告げると、山田は扉をゆっくりと押し開けた。
扉の向こうには、仄暗いピンク色の照明が灯る妖しい空間が広がっていた。

「ママ、ご無沙汰」

「あら、柚木先生。お久しぶりだこと」

闇の向こうから年増らしい女の声がした。
普通のパブでないことは明らかだった。

靴を脱いでフロアに上がるのだ。
目が慣れるにつれて、おぼろげながら店の様子が見えてきた。

三十畳ほどの部屋には、カーペットが敷き詰められている。
その左半分は十席ほどのカウンターで、壁一面に酒のボトルが並べられている。
また右半分は、背もたれの高いソファでボックス席が四組つくられていた。
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

『マネキン妻の懊悩』(十六)

『マネキン妻の懊悩』(十六)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

十六

ツーっと内腿に淫蜜が伝った。
美咲は羞恥に頬を真っ赤に染めながら、足早に男達の淫猥な視線から逃げ出した。

場外馬券売場を出ると、美咲は駐車している車の助手席に乗り込んだ。
運転席では山田が煙草を燻らせていた。

「どうだった?」

「・・・・」

美咲は無言のまま、買ってきた馬券を山田に渡した。
すべては山田が描いたシナリオだった。

「何で黙っているの?」

突然山田は、ポツンの突起した乳首を服の上から摘んだ。

「ああっ、いやよ」

ピクッと体を震わせた美咲は、山田の掌を振り払って両腕で乳房を覆った。

「敏感になっているみたいだな。こっちはどうだ?」

山田は強引にスカートの中へ手を伸ばしてきた。

「だ、だめっ、そこはだめ・・ああっ!」

慌てて美咲は太腿を閉じたが、素早い山田の指先は、ショーツをつけていない陰部を的確に捉えていた。

「予想通り、お漏らし状態か」

「ああん、意地悪・・先生がそうさせたくせに・・」

美咲は羞恥に顔が上気させた。
まだ興奮で体が小刻みに震えている。
頚動脈がドクドクと鼓動しているのがわかる。

(イヴ・・私をどこまで狂わせるつもりなの?)

淫蜜で濡れた指先を、山田は美咲の眼前に掲げて匂いを嗅いで見せた。
狂わんばかりの羞恥の中で、美咲は堪え切れない悦びを必死に噛み潰していた。
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

『マネキン妻の懊悩』(十五)

『マネキン妻の懊悩』(十五)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

十五

男達の目線が緊縛縄となり、美咲の乳房をギシギシと絞り上げていく。

(いや、いやよぉ・・)

興奮するあまり、肌からは汗がどっと噴き出した。
その汗が白い布地に滲んで透け、美咲の体をいっそう露出させていく。
男達の目には、半透明な白い布を通して、薄桃色の乳暈の大きさまで映っているに違いない。

しかも乳房だけではない。
ショーツを穿いていない下半身へも、透明な料理用ラップのように、白いボティコンワンピがぴったりと体に貼りついている。

(ああ、こんなの裸より恥ずかしい)

階段を上がるたび、ヒップの谷間に薄い布地が喰い込んでくる。
白いボディコンワンピの下腹部には、くっきりと翳りが浮かび上がっているに違いない。

男達の視線に晒された美咲は、恥辱のあまりくらくらと眩暈がした。
美咲は膝をがくがく震わせながら、最上階の券売場に辿り着くと、持ってきたマークシートで馬券を買った。

「ゲヘヘ、いい体をしているな。俺とマンコしようぜ」

後ろに並んだ男が、酒臭い息で耳元に囁いた。美咲はぞくっと肌を粟立て、逃げるように階段を駆け下りた。

男達の下卑た野次が聞こえてくる。

「あのオッパイにむしゃぶりつきたいぜ」

「引き締まった尻にぶち込んでやりてえな」

美咲は耳を塞ぎたかった。
だがそんな心とは裏腹に、体は男達の淫猥な視線を浴びて熱く火照っていた。

階段を下りながら、美咲は下腹部が痺れるのを感じた。
ショーツをつけていない花芯は、すでに洪水のように淫蜜を湛えている。
両脚を動かすたびにその花芯が歪み、たぎる淫蜜が溢れ出しそうになる。

(あっ、だめ!)
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

『マネキン妻の懊悩』(十四)

『マネキン妻の懊悩』(十四)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

十四

東京汐留の場外馬券売場。
地方開催の重賞レースを控えた午後三時、競馬新聞を片手にした男達の数はピークを迎えていた。

くすんだ茶色や灰色の服を着た男達は、立錐の余地もない売場フロアから溢れ、階段にまで座り込んで赤鉛筆を走らせている。
モニターで映し出されるレースに一喜一憂し、酒に酔った男達の歓声と罵声が交錯する。

美咲は、その殺気立った修羅場へ単身足を踏み入れていた。
男達を掻き分けて、最上階の馬券売場へ階段を上って行く。
予想に興じていた男達の視線が、場違いな美咲へ一斉に集まる。

(こ、恐い・・)

それが正直な美咲の心境だった。
サファリパークのど真ん中で、一人車を降ろされたような恐怖がこみ上げてきた。
それもそのはずで、美咲は飢えた野獣の餌となるべく、この場外馬券売場へ足を踏み入れたのだった。

美咲は、バドガールのコスチュームのような、肌にぴたりとフィットする白いボディコンのワンピースを着ていた。
しかもボディラインをくっきりと浮かび上がらせるため、その中に下着を一切つけていなかった。

階段の中央を上る美咲に、その左右に座り込んだ男達の視線が突き刺さる。

(ああ、見られている)

美咲は心臓が口から飛び出しそうだった。
ブラをつけていない乳房が、階段を一歩上るたびに大きく揺れる。

柔らかい二つの肉隆が、たっぷんたっぷんと波打つのが自分でもわかる。
もちろんその先端にある乳首は、興奮と衣擦れで痛いほど尖り、布地の上にくっきりと浮き出していた。
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

『マネキン妻の懊悩』(十三)

『マネキン妻の懊悩』(十三)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説

十三

十一時。
店を出た美咲は山田の腕にすがりついた。

「先生、今夜は有難うございました」

「先生は止めてくれよ」

「いいえ、先生は世界でただ一人、私の苦しみを癒してくれる先生です」

「しかし神倉さん、本当にいいのかね。イヴの欲望を満たすってことは、その、僕も君の裸身をだね、あの、見たり触ったりするってことになるんだよ」

「・・わかっています。相手が先生だったら、私・・・」

美咲は黙って俯いた。身も心も山田に託す覚悟はすでにできていた。

「そうか・・そこまで決意しているのか・・」

山田は美咲の手をぎゅっと握り締めてきた。
美咲も山田の腕に乳房を押し当てた。

官能小説家は、どうやってイヴの淫欲を叶えてくれるのだろうか。
優しい夫を裏切るのは心苦しい。
だがこのまま淫欲の火種を燻らせておけば、美咲自身も心と体に変調を来たしてしまうだろう。

(イヴ・・)

美咲は小さく呟いた。
明日の土曜日、約束した山田との逢瀬を想うだけで、美咲の心は不安と期待にざわざわとさざ波立つのだった。
つづく…
FC2官能小説集結 にほんブログ村 恋愛・愛欲小説 人気ブログ「官能小説」ランキング 
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介 
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)  FC2官能小説  人気ブログランキング~愛と性~
関連記事

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
※ 小説を読まれる方へ・・・   更新記事は新着順に表示されますので、小説を最初からお読みになりたい方は、各カテゴリーから選択していただければ、第一章からお読みいただけます。
最近の記事
FC2カウンター
最近のコメント
データ取得中...
ブログ内検索
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ フィードメーター - 『妄想の座敷牢』~官能小説家、紅殻格子の世界~
アクセスランキング
ご訪問ありがとうございます。
ランダムでブログを紹介
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

携帯からご覧いただけます
QR
FC2ブックマーク
RSSリンクの表示
FC2ブログランキング
 あと一歩のを目指して…
 日々頑張って書いています

応援よろしくお願いします
FC2官能小説ランキング入り口 
FC2官能小説ランキング入り口
にほんブログ村
いつも応援ありがとうございます。
PVアクセスランキング にほんブログ村
人気ブログランキング
        
人気ブログランキングへ
ジャンル別リンクサイト様
【夫婦性活ブログ】
 
熟女PUREの冒険
【男性主催ブログ】

寝取られ話ファイル~奥さん寝取られ話集~
相互リンクサイト様
※「妄想の座敷牢」はリンクフリーです。 また相互リンクを希望される方は、メールフォームorコメント欄で連絡をいただければ検討させて頂きます。 ※ただし商用目的だけのサイト及び有料アダルトサイトに誘導する目的のサイトは、こちらにお越しくださる皆様のご迷惑となりますのでお断りさせて頂きます。
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク用バーナー
妄想の座敷牢8

妄想の座敷牢7

妄想の座敷牢9

妄想の座敷牢4

妄想の座敷牢6

妄想の座敷牢5