『マネキン妻の懊悩』(十四)
『マネキン妻の懊悩』(十四)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説
十四
東京汐留の場外馬券売場。
地方開催の重賞レースを控えた午後三時、競馬新聞を片手にした男達の数はピークを迎えていた。
くすんだ茶色や灰色の服を着た男達は、立錐の余地もない売場フロアから溢れ、階段にまで座り込んで赤鉛筆を走らせている。
モニターで映し出されるレースに一喜一憂し、酒に酔った男達の歓声と罵声が交錯する。
美咲は、その殺気立った修羅場へ単身足を踏み入れていた。
男達を掻き分けて、最上階の馬券売場へ階段を上って行く。
予想に興じていた男達の視線が、場違いな美咲へ一斉に集まる。
(こ、恐い・・)
それが正直な美咲の心境だった。
サファリパークのど真ん中で、一人車を降ろされたような恐怖がこみ上げてきた。
それもそのはずで、美咲は飢えた野獣の餌となるべく、この場外馬券売場へ足を踏み入れたのだった。
美咲は、バドガールのコスチュームのような、肌にぴたりとフィットする白いボディコンのワンピースを着ていた。
しかもボディラインをくっきりと浮かび上がらせるため、その中に下着を一切つけていなかった。
階段の中央を上る美咲に、その左右に座り込んだ男達の視線が突き刺さる。
(ああ、見られている)
美咲は心臓が口から飛び出しそうだった。
ブラをつけていない乳房が、階段を一歩上るたびに大きく揺れる。
柔らかい二つの肉隆が、たっぷんたっぷんと波打つのが自分でもわかる。
もちろんその先端にある乳首は、興奮と衣擦れで痛いほど尖り、布地の上にくっきりと浮き出していた。
つづく…
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くすんだ茶色や灰色の服を着た男達は、立錐の余地もない売場フロアから溢れ、階段にまで座り込んで赤鉛筆を走らせている。
モニターで映し出されるレースに一喜一憂し、酒に酔った男達の歓声と罵声が交錯する。
美咲は、その殺気立った修羅場へ単身足を踏み入れていた。
男達を掻き分けて、最上階の馬券売場へ階段を上って行く。
予想に興じていた男達の視線が、場違いな美咲へ一斉に集まる。
(こ、恐い・・)
それが正直な美咲の心境だった。
サファリパークのど真ん中で、一人車を降ろされたような恐怖がこみ上げてきた。
それもそのはずで、美咲は飢えた野獣の餌となるべく、この場外馬券売場へ足を踏み入れたのだった。
美咲は、バドガールのコスチュームのような、肌にぴたりとフィットする白いボディコンのワンピースを着ていた。
しかもボディラインをくっきりと浮かび上がらせるため、その中に下着を一切つけていなかった。
階段の中央を上る美咲に、その左右に座り込んだ男達の視線が突き刺さる。
(ああ、見られている)
美咲は心臓が口から飛び出しそうだった。
ブラをつけていない乳房が、階段を一歩上るたびに大きく揺れる。
柔らかい二つの肉隆が、たっぷんたっぷんと波打つのが自分でもわかる。
もちろんその先端にある乳首は、興奮と衣擦れで痛いほど尖り、布地の上にくっきりと浮き出していた。
つづく…
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