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『妻は官能小説家』・・・第四章

 『妻は官能小説家』

   
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・

第四章
 
雄士はゆっくりと肉茎を押し入れた。

「ああっ、くる・・入ってくるうぅぅ・・」

頭を左右に振り乱し、由希は両脚を雄士の腰へ挟みつけてきた。
まだ若い花奥は、硬さの残る膣壁をぎゅっと強張らせ、侵入する外敵を押し返そうとする。
雄士は抗う花奥を征服するべく、昂ぶった肉茎を激しく突き立てた。

「いいっ、気持ちいいの!」

リズミカルな振動を受け、由希は下腹部の奥で弾ける悦楽に喘いだ。
雄士の肉茎の先端が、締めつける膣襞を掻い潜って子宮を叩く。

「あっ、あっ・・そこ、感じる・・もっと強くぅ・・」

条件反射のように由希もはしたなく腰を振り、肉茎を奥まで迎え入れようとする。
ギシギシとベッドが軋む。

二人は会話を交わすのも忘れ、全身汗まみれになって、体が紡ぎ出す悦楽を貪り合った。
やがて由希は、壊れた発条仕掛けの玩具のように、全身をガクガクと震わせ始めた。

「うううっ、いくぅ・・いっちゃう・・」

獣のようなうめき声を残して、由希はベッドへぐったりと倒れ込んだ。
呼吸を荒げた雄士も、悦楽の粒子が肉茎の先に上り詰めるのを覚えた。

そしてそれが弾けた瞬間、ぬるぬるした肉茎を花奥から抜くと、脂肪がない由希の下腹部へ精液を撒き散らした。

つづく・・

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『妻は官能小説家』・・・第三章

 『妻は官能小説家』

   
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・

第三章

だがそれは雄士にも好都合だった。
子供がいる家庭を壊すほど、由希に愛情を抱いているわけではなかった。

雄士は由希の若い肉体が必要なだけで、決してそれ以上の存在になることはないと思っていた。
改めて雄士は由希の肢体を鳥瞰した。

由希の瑞々しい体と比べれば、子供を産んだ妻の体など別の生き物だった。
肌の張りと光沢が比べものにならない。

(これが女だ)

崩れのない美のフォルムが男の官能を刺激する。
鎖に繋がれてぶくぶく太った飼い犬より、ねぐらを持たないしなやかな野良猫の方が、男にとっては遥かに蠱惑的だ。
雄士は細い両脚をM字に立てると、その中央に息づく肉裂を覗き込んだ。

「もう濡れているじゃないか」

「いやん、荒木さんに体を開発されて感じやすくなったのよ」

由希は雄士の愛撫をねだって少し腰を浮かせた。
発情した雌の匂いが広がる。

やりたい盛りの肉裂は、光沢を帯びた濃桃色の淫肉を捲れ上がられていた。
雄士は由希の尻を抱えて肉裂を舐め上げた。

「あっ、いやっ・・だ、だめぇ・・」

由希は腰をよじった。
複雑な肉襞から桃色の肉芽を探り当てると、雄士は舌先でチロチロと弄んだ。

「あん・・いい・・いいの・・」

上半身をぐっと由希は仰け反らせた。
肉裂の縁から透明な淫蜜が零れている。
由希は雄士を抱き寄せると、肉茎をまさぐってその先端を自ら花唇へと導いた。

つづく・・

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『妻は官能小説家』・・・第二章

 『妻は官能小説家』

   
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・

第二章

雄士は由希の体を仰向けに横たえた。
白いシーツに明るい栗色の髪が広がる。
決して美人ではないが、ややマスカラ過剰なキャバクラ系の顔立ちをしている。

「ジャーン、見て」

由希はおどけて手足を大の字に広げた。
スリムな肢体だ。

形の良い乳房が、産みたての卵黄のように、仰向けに寝てもしっかりと膨らみを保っている。
鋭角にくびれたウエストと贅肉のない下腹部。

開いた両脚の頂角には、良く手入れの行き届いた翳りがそよいでいる。
すでに桃紅色の乳暈はつぶつぶと粟立ち、小さな乳首がその頂点で尖っている。

「ねえ、奥さんとどっちが綺麗?」

挑発するように、由希は両手で乳房を淫らに揉んで見せた。

「さあ・・どっちかな?」

「ちゃんと答えてくれなきゃ嫌っ!」

脹れた由希は、身長の半分はありそうな両脚を閉じた。

「馬鹿だなあ・・由希に決まっているだろう」

「・・本当? うふふ、嬉しい」

由希は、ことあるごとに雄士の妻への対抗意識を露にする。

(俺自身より妻の存在が必要なのだ)

雄士は奔放な性に翻弄されながらも、頭の中では冷静に由希の心理を分析していた。
由希にとって不倫はエステと同じだった。

妻がいる男の心を奪うことで、女としての魅力を磨こうとしているのだ。
そのために競争相手となる妻の存在が不可欠なのだ。

もし真に受けて妻と別れようものなら、由希はあっさりと雄士を捨て、別の既婚者を物色し始めるに違いない。

つづく・・

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『妻は官能小説家』・・・第一章

       「妻は官能小説家」
        
『妻は官能小説家』
         ~作品紹介~
     男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、
愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
      その小説を読んだ夫は・・

第一章

ピチャ、ピチャ・・
唾液が触れる音が窓のない密室に木霊する。
甘い香水の匂いが時折ふっと鼻腔をくすぐる。 

東京のラブホテル。
荒木雄士は、全裸のままベッドで仰向けに寝そべっていた。

「んぐぅ・・荒木さん、気持ちいい?」

「ああ・・最高だよ」

やはり一糸まとわぬ安部由希が、四つん這いになって、雄士の下腹部辺りに顔を埋めていた。
瞳を伏せて頬を窄め、屹立した肉茎を無心にくわえている。
ルージュに彩られた形の良い口唇から、赤黒く醜悪な肉茎が食み出しているのが見える。

「うふ、奥さんはこんなことしてくれないんでしょ?」

「するはずがないだろう」

雄士の答えに微笑んだ由希は、髪を掻き上げて肉茎の根元近くまで呑み込んだ。
雄士は三十三歳、東京の中堅出版社で文芸雑誌の編集者をしている。

由希は二十四歳、同じ会社で経理を担当する派遣社員である。
由希は独身だが雄士には妻子がいる。

二人は俗に言う社内不倫カップルだった。
半月前の夏、神保町の居酒屋で会社の暑気払いがあった。

隣同士に座った二人は意気投合した。
雄士が二次会へ誘うと、由希はあっけらかんとホテルへ行きたいとねだった。
以来二人は週二三回のペースで、会社が退けた後に情事を重ねている。

つづく・・・

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紅殻格子のつぶやき(12)

       紅殻格子のつぶやき(12)

2月22日発売の月刊文芸誌『小説NON』に作品が掲載されました。

           小説NON 
      『祥伝社・小説NON3月号』ご案内

今作から紅殻格子名で書いています。
『あやかしの肌』です。

このブログをご愛読戴いている皆様には、
「またか・・・」とため息をつかせる変わった設定の作品です。

時代背景は昭和35年。
安保闘争に明け暮れた年、銭湯に勤める三助が主人公です。

定価500円ですので、是非、ご購読下さい。
宜しくお願いします。

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
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『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
※ 小説を読まれる方へ・・・   更新記事は新着順に表示されますので、小説を最初からお読みになりたい方は、各カテゴリーから選択していただければ、第一章からお読みいただけます。
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