『真夜中のセールストーク』 第十二章・・・(紅殻格子)
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『真夜中のセールストーク』
12・
美帆の決意を聞いた金原は、身の毛もよだつ下卑た笑いを浮かべた。
「そうか。昼は時間が取れないから、夜十時頃でも良ければ私の部屋に来たまえ。君に熱意があればの話だけどね」
そのいやらしい口ぶりに、暗黙の要求が含まれているのは明らかだった。
暗く長い廊下を美帆は再び歩き出した。
(もう引き返すことはできない)
副院長室を前にした美帆は、震える拳で扉をノックした。
正面に港を望む窓が開いた大きな部屋には、金原の執務机と応接セットが並べられていた。
金原は机でパソコンを操作しながら、美帆にソファへ座るよう命じた。
「君はここへ、MRとして来たのかね? それとも一人の女として来たのかね?」
「・・ひ、一人の女として、です」
「それなら歓迎だ。つい先日も、女性MRにセクハラで訴えられた医師がいたからね」
「・・・・」
「おいおい、そんなに恨めしそうな顔をしなさんな。コスモ製薬の娘は、ニコニコ笑って自分から抱きついてきたぞ」
美帆は饒舌な金原から顔を背けるようにして、ソファの隅にちょこんと腰かけた。
金原は、応接テーブルに設えてあるプロジェクターの電源を入れ、壁に吊り掛けてあるスクリーンを下ろした。
「まずは薬の説明でもしてもらおうか」
美帆はパソコンを取り出してプロジェクターへ接続し、スクリーンの左端に立った。
つづく・・・
・・・・・・ お知らせ ・・・・・
『色褪せぬ薔薇』携帯小説サイトにて配信中です。
『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※
『閲覧方法』
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電子書籍「遊スタ」←携帯電話でご覧頂いている方は、そのままクリックでお入りいだだけます。
パソコンでご覧頂いている方には、大変、申し訳ありませんが電子書籍「遊スタ」は携帯電話からでないと入れません。
お手数ですが携帯電話にて「遊スタ」→カテゴリ「官能小説」→「色褪せぬ薔薇」と検索してください。
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