『真夜中のセールストーク』 第十四章・・・(紅殻格子)
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『真夜中のセールストーク』
14・
金原は身を乗り出してくくっと笑った。
「ほう、純白の下着か。それも初々しくていいねえ」
肌を晒して立ちつくす美帆は、その卑猥な目線を避けようと身をよじった。
「先生・・もう許して下さい」
「許す? 強要されたような言い方は止めたまえ。部屋が暑いから君が勝手に脱いだんだろう?」
「そ、そうでした。申し訳ありません」
「でもまだ身につけているものがあるね。もう少し部屋の温度を上げないといけないかな」
金原は楽しそうに笑って煙草へ火をつけた。
美帆はぎゅっと下唇を噛んで、後ろ手にブラジャーのホックを外した。
「ほほう、なかなかの巨乳じゃないか。亭主に毎晩吸われて大きくなった乳首が欲情をそそるねえ。若い娘もいいが、熟れ切った人妻の乳房も捨てがたい魅力があるよ」
ソファから転がり落ちそうになりながら、金原は手を叩いて大笑いした。
直立したまま美帆は、金原の野次に堪えかねて顔を背けた。
(聖職の仮面をかぶった獣・・)
美帆は目に涙を潤ませて、大はしゃぎする金原を恨めしそうに睨んだ。
金原は患者から名医と讃えられていた。
確かに副院長を任されるだけの知識と経験もある。
だがそれはあくまで医師としてであって、その本性を裏から見透かせば、どっぷりと煩悩を溜め込んだ性獣に過ぎなかった。
つづく・・・
・・・・・・ お知らせ ・・・・・
『色褪せぬ薔薇』携帯小説サイトにて配信中です。
『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※
『閲覧方法』
♪NEW♪
「色褪せぬ薔薇」新たな携帯電子書店▼禁断愛▲ ヒミツ文庫でも配信になりました。
▼禁断愛▲ ヒミツ文庫こちらの電子書店は、女が感じる官能エロス満載です。
「色褪せぬ薔薇」 只今、トップ記事にて掲載されています(*^_^*)
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確かに副院長を任されるだけの知識と経験もある。
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