『真夜中のセールストーク』 第十五章・・・(紅殻格子)
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『真夜中のセールストーク』
15・
乳房だけで満足する金原のはずがない。身の置きどころがなく、太腿をもじもじと摺り合わせる美帆に、金原は顎の先でショーツを脱ぐよう命じた。
屈辱に歯軋りしながらも、美帆はショーツを脱ぎ捨てた。
「ほら、そこで一回転しなさい」
「・・・・」
命じられるままに、美帆はスクリーンの反射光の中、たどたどしい足取りで裸身を一回りさせた。
「ちょっとウエストは太めだな。でもヒップの盛り上がりはいいよ。うん、豊満な乳房と釣り合いが取れている」
「や、やめて・・下さい」
「若い医師は君を女王様と呼んでいるらしいが、たまには彼等の見立ても当たるんだね。くくっ、確かに大柄でグラマーな君には、黒いレザーの下着が良く似合いそうだな」
「そ、そんな趣味はありません」
「そうか? マゾっ気がある皮膚科の荻原君なんかは、相当君に熱を上げているみたいだけどね」
「私には夫がいます」
「くくっ、夫がいますと偉そうに言う女が、よく平気で僕に陰毛まで晒せるものだねえ」
「・・・・」
皮肉たっぷりな台詞に、美帆は何も言い返せず沈黙した。金原の言う通りだった。
貞操を誓うべき健嗣のために、美帆はショーツを脱いでいるのだ。
健嗣がもっとしっかりしていれば、こんな屈辱を味わうことなく、ノルマに過酷な会社など辞めてしまえるのだ。
つづく・・・
・・・・・・ お知らせ ・・・・・
『色褪せぬ薔薇』携帯小説サイトにて配信中です。
『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※
『閲覧方法』
♪NEW♪
「色褪せぬ薔薇」新たな携帯電子書店▼禁断愛▲ ヒミツ文庫でも配信になりました。
▼禁断愛▲ ヒミツ文庫こちらの電子書店は、女が感じる官能エロス満載です。
「色褪せぬ薔薇」 只今、トップ記事にて掲載されています(*^_^*)
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「どこでも読書」TOP上段にあります総合検索にて「小説」→ジャンル「ハードロマン」↓「色褪せぬ薔薇」と検索いただくか?もしくは著者名にて「降矢木士朗」(ふりやぎしろう)と検索いただければご覧頂けます。
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お手数ですが携帯電話にて「遊スタ」→カテゴリ「官能小説」→「色褪せぬ薔薇」と検索してください。
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貞操を誓うべき健嗣のために、美帆はショーツを脱いでいるのだ。
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