『真夜中のセールストーク』 第四章・・・(紅殻格子)
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『真夜中のセールストーク』
四・
その時、三人のMRに取り巻かれて、副院長兼内科部長の金原大治が医局へ入ってきた。
「だめだめ。そんな二番煎じの薬は使う意味もないよ」
すがりつくMRを振り払うと、金原は権威者らしく、ソファの中央にどっかりと腰を下ろした。
そして将棋を指す荻原と美帆をちらりと睨み、そ知らぬ顔で医学論文に目を通し始めた。
五十を過ぎたばかりの金原は、でっぷりとした肥満体型で、禿げ上がった頭をすだれ髪で隠している。
医者の不養生とは金原のことで、製薬会社から美味いものをたらふく食べさせられているのだろう。
美帆は金原が生理的に嫌いだった。
その容貌も然りだが、変に偉ぶる態度が気に入らなかった。
(仕事だから仕方がないわ)
美帆は意を決して、長考する荻原を置き去りにして金原の隣へ移動した。
「先生、SAファーマの結城です。ちょっとお時間を戴けますでしょうか?」
「ん、何? おたくのリピレスの話かい?」
「この間もご説明させて戴きましたように、副作用も格段と少なくなっておりますので、みなと総合病院の患者様のためにご採用戴けないでしょうか?」
「どうかねえ・・今使っている薬でも、効果は十分に出ているからねえ・・」
「そこを先生、何とかお試し戴けないでしょうか?」
「う~ん、そうねえ、まあそのうち、考えておくよ」
強気の美帆も、のらりくらりとかわす金原を攻め倦んだ。
何度金原にリピレスの採用を依頼しても、いつもこの調子でかわされてしまうのだった。
つづく・・・
・・・・・・ お知らせ ・・・・・
『色褪せぬ薔薇』携帯小説サイトにて配信中です。
『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※
『閲覧方法』
♪NEW♪
「色褪せぬ薔薇」新たな携帯電子書店▼禁断愛▲ ヒミツ文庫でも配信になりました。
▼禁断愛▲ ヒミツ文庫こちらの電子書店は、女が感じる官能エロス満載です。
「色褪せぬ薔薇」 只今、トップ記事にて掲載されています(*^_^*)
「どこでも読書」
「どこでも読書」TOP上段にあります総合検索にて「小説」→ジャンル「ハードロマン」↓「色褪せぬ薔薇」と検索いただくか?もしくは著者名にて「降矢木士朗」(ふりやぎしろう)と検索いただければご覧頂けます。
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「どうかねえ・・今使っている薬でも、効果は十分に出ているからねえ・・」
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