小説 「夜香木」 最終章・・・
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「夜香木」 紅殻格子
十四
美佐江は妻と女のアンビバレンスに錯乱していた。
しかし一度禁断の肉茎を挿入されてしまうと、体は勝手に快楽を求めて動き始める。
美佐江は少年の腰に腕を絡めると、肉茎が深く入るように本能的に腰を浮かせた。
少年はがむしゃらに己の凶器を、美佐江の体に突きたてる。
乳房が大きく揺れ、肢体が弓なりに反っていく。
「いいわ!もっと突いて!強く、もっと強くよ!ああ、おかしくなっちゃうぐらい気持ちいいの・・・あ、あの花がいけないのよ・・・こんなに私を狂わせて・・・そう、もっと奥まで抉るようにして・・・あ、あなた、許して・・・あの花が・・・」
美佐江は少年の巨茎に犯されながら、支離滅裂に叫んだ。
和夫は美佐江の犯される姿を覗き見ながら、激しく射精した。
(ああ、美佐江・・・君は美しいよ・・・二十数年間僕は何を見ていたんだろう。 女としての君の美しさに、気がつかなかったなんて・・・遅過ぎたかもしれないが、ただの男と女として、一からやり直したいんだ、美佐江)
少年の腰使いが激しくなっていく。
美佐江のよがり声も大きくなっていく。
夜香木の甘い香りが、強く鼻腔をついた。
了・・・
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