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小説 「妄想の仮面」 第十一章・・・

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      『妄想の仮面』  紅殻格子

 

十一.妻の独白(五)
 
またいつもの宴会が始まりました。
夕飯後のリビングでは、主人と清川君が仲良くビールを飲んでいます。
 
「清川、お盆休みはどうするんだ。田舎に帰るのか?」
 
「いえ、ちょっと旅行へでも行こうと思っています」
 
「へえ、そりゃ豪勢だな・・そうか、彼女と一緒のバケーションか?」
 
「意地が悪いですね、田口課長。そんな彼女がいたら、週末の夜、課長とビールなんて飲んでいませんよ」
 
私はキッチンで洗い物をしながら、
それとなく二人の会話に聞き耳を立てていました。
まるであの夜のキスが幻だったかように、
清川君はいつもと変わらない態度で、
私達家族と陽気に接しています。
                                      
もちろん私も、何事もなかったかのように、
清川君をもてなしていました。
夜九時、清川君とテレビゲームをしていた愛美が、
明日のバスケの試合に備えて寝てしまいました。
 
「俺、風呂入ってくる」
 
そして飲み疲れた主人も、私の不安をよそに浴室へ行きました。
リビングには清川君と私の二人切りです。
息が詰まるような沈黙。
L字に置かれたソファの両隅に座り、
二人はしばらく無言でテレビを見ていました。
 
「・・奥さん」
 
業を煮やした清川君が、いきなり私の隣に腰を下ろしたのです。
 
「き、清川君」
 
リビングから逃げようかと思いましたが、
金縛りのように動くことができず、
私はソファの端で体を強張らせていました。
清川君が頭を下げました。
 
「怒っていらっしゃるのですね」
 
「お、怒るとかじゃなくて・・
 清川君も結構飲んでいたし、悪ふざけが過ぎたんだと思うのよ」
 
「確かに酔っていました。でも悪ふざけではありません。つい酒の勢いで気持ちが大きくなって・・普段から思っていることを・・・」
 
顔を真っ赤にした清川君は、申し訳なさそうに頭を掻きました。
 
「で、でも私は田口の妻なのよ。それに十三歳も年上のオバサンよ」
 
「いえ、年齢とかじゃなくて・・その、憧れって言うか・・」
 
清川君の子供のような告白に、
私まで顔が熱く上気するのがわかりました。
少女のように胸が高鳴っています。
 
「清川君の気持ちはわかるけど・・・
 そんなことは世間が許してくれないのよ・・きっと主人だって・・」
 
「田口課長には申し訳ないと思っています。恩を仇で返すようなことをして・・だから会社を辞めようと思って・・」
 
「な、何を・・馬鹿なことを言わないで。主人は清川君を可愛がっているのよ。期待しているから、こうして家へ連れて来るんじゃないの」
 
「でも・・もうこれ以上はどうにもならないんです・・
 奥さんのことを想うと・・・」
 
不意に、ソファに座ったまま、清川君が私の体を抱き締めました。
強い力です。
 
荒々しい呼吸とともに、清川君の厚い胸板から心臓の鼓動が伝わります。
私は清川君に抱きすくめられて、どうしていいかわからず、ただ彼の肩越しにテレビの画面をぼんやりと眺めていました。
 
つづく・・・
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小説「妄想の仮面」 第十二章・・・

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      『妄想の仮面』  紅殻格子

十二.妻の独白(六)
 
全身の力が抜けていきます。
主人に助けを求めなければならないのに、
私は清川君の腕の中で躊躇していました。
会社を辞めようかと悩むほど、
清川君は私への憧れを抑えられないと言います。
 
(どうすればいいの?)
 
情けないぐらいに動揺した私は、
清川君の想いに抗うことができませんでした。
不意に清川君が口唇を重ねてきました。
 
「う・・」
 
私の頭に腕を回して押さえ、
巧みに舌先を滑り込ませてきたのです。
 
「うう・・うぐぅ・・」
口唇を大きく開かされた私は、
清川君の舌使いを拒むことができません。
清川君と私の唾液が、溶け合って喉を伝っていきます。
もう口唇が触れただけとは違います。
とうとう私は、あってはならない背徳の世界に
足を踏み入れてしまったのです。
口を吸われて意識が薄れていきます。
 
抗わない私に安心したのでしょう。
主人が浴室にいるにも拘らず、
清川君の暴発はキスだけで終わりませんでした。
 
「お、奥さん」
私はソファへ仰向けに押し倒されると、
Tシャツを首まで捲り上げられました。
 
「いやっ、だめよ」
私は声を押し殺して清川君を叱りました。
ところが彼はギラギラした目で、
ブラだけに守られた乳房を凝視しています。
ゴクッと清川君が生唾を呑み込みました。
 
彼はもはや獣です。
常軌を逸した清川君は、ブラを下から捲り上げました。
 
「だめっ、ああっ!」
 
抗う気持ちよりも、清川君に見られた羞恥が私を襲いました。
子供を産んだ四十歳近い女の乳房など、
ひどく崩れて見るに堪えるものではありません。
 
「憧れていた奥さんの・・」
 
羞恥に揺れる私の心を知ってか知らずか、
いきなり清川君は乳首に吸いついてきたのです。
 
「あん!」
 
乳房から放電された激しい電流に、
私はヒクッと全身を痙攣させてしまいました。
 
「奥さん、感じてくれているんですね」
 
清川君は嬉しそうに言うと、子供のように乳房を弄び始めました。
 
両手で下から迫り上げられ、乳房が風船のように弾んでいます。
その頂点では、粟立った乳暈と、
吸われて小指の先ほどに尖った乳首が、
惨めにも愛撫に反応している私を暴露しています。
 
下腹部の奥がむずむずと疼き始めました。
私の中の女が蠢き出したのです。
主人と娘がいるマンションで、
こんなことが許されるはずはありません。
でも私の中の女は、待ち焦がれた清川君を
離そうとはしませんでした。
 
「いけない・・清川君、いけないわ」
 
頼りない言葉だけの抵抗です。
私の理性を奪い去った女は、若く逞しい男性で、
秘部を貫かれることを待ち望んでいるのです。
 
突然、浴室の方からガタッと扉が開く音がしました。
我に返った私は、慌てて清川君を突き飛ばすと、
ブラの位置を直してTシャツを整えました。
 
(何もなかったように振る舞いなさい)
 
私は清川君を睨みつけると、無言で厳しく命じました。
まだ胸がどきどき高鳴っています。
でもこれで終わりではありません。
 
女に身も心も支配される日が遠からず訪れることを、
私は心の中で密に予感していました。

つづく・・・

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小説 「妄想の仮面」 第十三章・・・

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      『妄想の仮面』  紅殻格子



 十三.夫の独白(六)

後ろ髪を引かれる思いで、私は由美子と清川を残して浴室へ向かった。

(由美子はどうするだろうか?)

むろん清川とは打ち合わせ済みだった。愛美が眠って私が浴室へ行くと同時に、清川が動き出す手はずだった。

私は浴室に入った。しかし扉は少し隙間を開けておく。扉の開閉には大きな音がするので、後で自由に出入りできるようにするためだ。

急ぎシャワーを浴びると、私は浴室からリビングの話し声に耳を傾けた。 テレビの音に混ざって、由美子と清川の密やかな会話が聞こえてくる。

何故由美子は、清川にキスされたことを黙っているのだろうか? 酒に酔った清川を庇うつもりだったのか、それとも・・いずれにしても今晩結論が出るはずだった。 リビングからは、テレビの音だけしか聞こえてこなくなった。

心がざわめき立った。

(由美子、どうして助けを求めに来ない?)

清川には乳房の愛撫まで認めている。由美子が騒がないとすれば、清川に不貞行為を許していることに他ならない。

頭が真っ白になった。むろん私が仕組んだことだ。

由美子を女に戻したかったからだ。だが心のどこかで、私は由美子が女へ戻ることを拒んでいたのかもしれない。

(ところが由美子は・・)

やはり甲斐甲斐しい良妻賢母なと、偽善者達がつくった幻なのだろうか。社会の鋳型にはめ込まれた偽りの聖女像なのだろうか。

嫉妬――その行き場のない感情だけが、私のたぎった血液を逆流させる。私は腰にバスタオルを巻くと、静かに浴室を出てリビングへ忍び足で向かった。

つづく・・・

  

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小説 「妄想の仮面」 第十四章・・・

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      『妄想の仮面』  紅殻格子



十四.夫の独白(七)

浴室からリビングへ通じる廊下を、私は忍者のごとく壁伝いに歩いた。そして開いている扉の陰から、そっとリビングの様子を窺った。
由美子と清川が、ソファに座って抱き合っていた。

(ああ・・)

私はハンマーで頭を叩かれたような衝撃を受けた。しかも二人は口唇を重ねている。こちらからでは、清川の頭が邪魔で由美子の表情はわからない。だがその両腕は、しっかりと清川の首に巻きついていた。
膝がガクガクと震えてくる。

妻が不貞している現場を、今、私は目の当たりにしているのだ。
そのまま由美子はソファへ押し倒された。

「いやっ、だめよ」

抗う素振りを見せる由美子だが、清川がTシャツを捲り上げる時に、僅かに背中を浮かせてやるのを見逃さなかった。
私は愕然とした。

(・・あれが由美子か)

俄かには信じられなかった。由美子は自ら清川に裸身を晒そうとしたのだ。良妻賢母どころか、由美子は男を誘う売春婦と変わらないではないか。 清川は仰向けの由美子に覆い被さり、露になった乳房へ顔を埋めて愛撫した。

「いけない・・清川君、いけないわ」

台本の棒読みに近い由美子の台詞が、リビングに虚しく木霊する。
清川の頭に見え隠れしている乳房からは、すでに妻の純潔や母の慈愛は失せていた。

私しか知らない由美子の乳房。
年を取って張りこそないが、そのもちもちした白い柔肉の触感。歯で軽く噛んでしごくと、上半身が仰け反るほど感度がいい桃紅色の乳首。その天が私にだけ与えてくれた宝物が、清川の手垢と唾液で穢されているのだ。

しかも由美子は、うっとりと瞳を閉じて清川の愛撫を受けている。いや、その男心をくすぐる欲情した表情で、清川の男を淫らに誘惑しているのだ。

私の肉茎は直立していた。
堪えようのない嫉妬に苛まれながら、私は再び浴室へと戻った。

「・・由美子」

小さくそれだけ呟くと、開いている浴室の扉をわざと音をたてて外から閉めた。

つづく・・・

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小説 「妄想の仮面」 第十五章・・・

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      『妄想の仮面』  紅殻格子

十五.夫の独白(八)
 
二週間後。
私は一人、暗闇でじっと正座している。
ここは、清川が住むアパートの押入れの中である。
 
清川のアパートは古い2DKで、部屋は居間と寝室とに使い分けていた。各部屋には、上下二段に仕切られた押入れがあり、私はその寝室の方に身を潜めているのだった。
 
襖を細く開くと、眩しい光とともに、部屋の造作が目に飛び込んでくる。六畳間の真ん中にベッドが置かれている。その上では、清川が寝そべって漫画の雑誌を読んでいる。
 
私は清川に声をかけた。
 
「清川、喉が渇いた。買ってきたペットボトルを持ってきてくれ」
 
「あ、わかりました」
 
清川は台所へ行くと、襖を開けてミネラルウォーターを差し出した。
 
「強めに冷房しているんですが、まだ暑いですか?」
 
「いや、室温の温度はちょうどいい。少し緊張しているのかもしれない」
 
そう言うと、私は口を潤す程度にミネラルウォーターを飲んだ。
いよいよ由美子が完全な女へと変貌する。この部屋で、私の目の前で、これから清川に抱かれるのだ。
 
悔いはない。
清川の誘惑に、あっさりと応じてしまう由美子に、歯噛みするほどの悔しさを感じるのも事実だ。
 
だが男を嫉妬させるから女なのだ。
従順な忠犬ではなく、気まぐれで浮気なメス猫だからこそ、独占欲をくすぐられた男は惚れるのだ。
 
由美子を愛し続けたい。
ならば妻や母と名づけられた鎖から、由美子を解き放たなければならない。長年、私の心に巣食ってきた妄想がついに叶う時がきた。
黒い愉悦が私を男として蘇らせるのだ。由美子を悪魔への生贄に捧げることで、私は永遠に男の本能を保ち続けることができるのだ。
玄関のチャイムが鳴った。
 
「こんにちは」
 
由美子の声がした。
清川が真顔で私の顔を見た。
私は黙って頷くと、押入れの襖をわずかな隙間だけ残して閉めた。
いよいよ最終章の幕が開いた。
つづく・・・
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小説 「妄想の仮面」 第十六章・・・

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      『妄想の仮面』  紅殻格子

十六.妻の独白(七)
 
私の心は揺れていました。
とうとう清川君に裸身を晒してしまいました。
しかも、主人にしか許したことがない乳房への愛撫まで許したのです。
浮気、不倫、背徳――いろいろな言葉が私を責めます。
 
ごく平凡な妻として母としての道を歩んできたのに、私は、いえ、私の中の女は、人の道を踏み外せと唆しているのです。
 
主人と愛美を愛している。
でも清川君に抱かれてみたい。
矛盾する二人の人格が、一人の私を苛み続けるのです。
 
ところが主人は、そんな私の苦しみを知ってか知らずか、とんでもないことを言い出したのです。
 
「由美子、清川が風邪をひいて寝込んでいるんだ。あいつ一人暮らしだから飯もつくれないだろう。ちょっと見舞いがてら、面倒を見てきてやってくれないか?」
 
土曜日の朝、ゴルフへ出かけた主人からの携帯でした。
清川君は昨日から会社を休んでいるらしく、今日も社内コンペを欠席するほどだから、相当体が弱っているのではないかと心配そうです。
 
「き、清川君が?」
 
元気な彼がゴルフを休むなんて、きっと重症に違いありません。
今すぐにでも飛んで行って、清川君を看病してあげたい。
でも清川君に逢ったら、私が私でなくなってしまうような気がしました。
 
「愛美のバスケ練習があるし・・」
 
「愛美なら一人で行けるだろう。それに車なら、清川のアパートまで十五分もかからないだろう」
 
「え、ええ・・」
 
「じゃあ頼んだぞ」
 
突然携帯が切れました。
主人は、私と清川君のことを何も気づいていないのです。
私の揺れる心も。
愛美を家から送り出すと、私は着替えして車に乗り込みました。途中スーパーで食材を買い込み、以前我が家で酔いつぶれた清川君を、主人と送ったアパートへ向かいました。
 
(清川君・・)
 
アパートへ近づくにつれて、冷静だった私の心は、徐々に切迫感を覚えていきました。一刻も早く清川君の看病をしたい。
それができるのは私しかいない。
もう主人も愛美のことも頭にはありません。
 
鼓動が高鳴ります。
もう私は、清川君のことしか考えられなくなっていたのです。
つづく・・・

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小説 「妄想の仮面」 第十七章・・・

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 『妄想の仮面』  紅殻格子
十七.妻の独白(八)
 
まるで昭和の昔へ戻ったような古い住宅街に、清川君のアパートはありました。
カンカンと音を立てて外階段を上がると、場違いなKIYOKAWAとローマ字で書かれた紙の表札が貼られています。
 
私はドアの前に立つと、意を決してチャイムを鳴らしました。
 
「こんにちは」
 
しばらく時間をおいてドアが開くと、無精髭を生やした清川君が顔を出しました。
 
「えっ、田口課長の奥さん・・?」
 
吃驚した表情の清川君は、慌ててドアを閉めようとしました。
 
「すぐ部屋を片づけますから」
 
「いいのよ。寝ていたんでしょう? 面倒看  てくれって主人に頼まれて来たの」
 
私は強引にドアを開けて、初めて一人暮らしをする男性の部屋に入りました。
家具などほとんどないがらんとした部屋には、雑誌やCD、コンビニ弁当の空き箱、ビール缶などが雑然と置かれています。
清川君は部屋を片づけ始めました。
 
「済みません、散らかっていて」
 
「私がやるから・・病気なんだから寝ていなさい」
 
私は清川君を寝室へ押し込めると、食事の支度をしながら、甲斐甲斐しく部屋の掃除に取り掛かりました。
 
汚い台所やお風呂の掃除を終える頃、丁度食事が出来上がりました。
 
「奥さんの手料理は最高です。本当に美味しいです。これを食べれば、もう風邪なんかすっかり治っちゃいますよ」
 
「夜食も冷蔵庫に入れておいたから温めて食べるのよ」
 
「ありがとうございます」
 
私は心の中でほっと安堵していました。コンサート帰りのキス以来、ぎくしゃくしていた清川君との関係が、今日は昔通りに戻っているようでした。
 
清川君の寝室を出て、居間の掃除を始めようとした時です。
 
(あなた馬鹿じゃないの?)
 
誰かが私の心に話しかけてきます。
 
(どうして?)
 
(だって、今日は清川君に抱かれに来たんでしょう?)
 
(ち、違うわ・・主人に言われて・・)
 
(嘘をつくんじゃないわよ。だって来る前にシャワーを浴びて、勝負下着を穿いていたじゃない。その上ご丁寧にむだ毛の手入れまでして・・)
 
その声は私の体に巣食う女でした。
 
(そ、それは・・)
 
私は言葉に詰まってしまいました。
 
(彼に抱かれたいんでしょう? 清川君だって我慢して待っているのよ)
 
(・・でも)
 
(女は灰になるまで女よ。世間体なんか関係ないわ。さあ、行きなさい)
 
女の囁きに誘われるように、私はふらふらと清川君がいる寝室に戻ったのです。 
                                                        
つづく・・・

 

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小説 「妄想の仮面」 第十八章・・・

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 『妄想の仮面』  紅殻格子
十八.妻の独白(九)
 
寝室の襖をそっと開けました。
ベッドで布団を被っていた清川君は、慌てて上半身を起こしました。
 
「どうかしたんですか、奥さん」
 
「い、いえ・・この部屋もずいぶん散らかっているから・・」
 
男臭い部屋の匂いが、まだ迷っている私の心を否応なく昂ぶらせます。
 
「寝室まで掃除してもらうわけには・・」
 
「だ、大丈夫よ・・要らないものを押入れに片づけるだけだから」
 
私は自分でも何をしているかわからないまま、畳の上に平積みされた雑誌の束を持ち上げようとしました。
 
「そ、それは」
 
清川君は慌ててベッドから飛び降りると、私の肩を両手でダイニングへ押し戻そうとしました。
 
「あっ」
 
その瞬間、私はバランスを右に崩して、清川君にもたれながらベッドへ倒れてしまいました。
 
時が止まりました。
仰向けに倒れた清川君の胸に、私は熱く火照った顔を押し当てました。
 
「ずるい・・私の気持ちを弄んで・・」
 
「お、奥さん」
 
「せっかく二人きりで逢えたのに・・私を独りぼっちにして・・」
 
私は両手で清川君の顔を押さえて、自分から口唇を奪いました。風邪なんか関係ありません。私はただ夢中で舌を絡めました。
すると堰を切ったように、女の感情が全身にほとばしったのです。
 
「好き・・好きよ・・好きなの」
 
抑え切れない想いが、無意識に口からこぼれていきます。でも言葉だけで女の情熱は収まりません。
 
自分でもどうしてこんなことができるのかわかりませんが、私はキスをしながら、ジャージを穿いている彼の股間を膝で弄んでいたのです。
 
清川君が吐息まじりに声を上げました。
 
「お、奥さん・・」
 
彼の股間をこする膝に、グリグリした硬い異物の感触が伝わってきます。
 
「・・清川君」
 
大胆にも私は、清川君の股間に手を伸ばしてみました。
はっと息を呑みました。
石のように硬くなっています。
 
上手く喩えられませんが、ドレッシングのビンを撫でているみたいな感じです。
 
「す、すごい」
 
清川君をベッドの縁に座らせると、私はジャージとトランクスを下ろしました。
 
「きゃっ!」
 
するとバネ仕掛けのように、清川君の男性が目の前に弾け出たのです。
まるで巨大なツチノコです。
 
中太な胴体の上で、大きく張り出した頭が脈打って揺れています。
 
「・・お、大きい」
 
蛇に睨まれた蛙のように、私は清川君の男性を前にして、すっかり魅入られてしまったのです。
 
清川君の前に跪いた私は、恐る恐る彼の男性に手を伸ばしました。
 
「ああ・・」
 
思わず艶めいた喘ぎが口をついてしまいました。握った親指と中指がつかないほどの太さです。それに若いからでしょうか、火傷しそうなぐらい熱がこもっています。
 
私は主人しか知らないので、男性の平均サイズなどわかりません。それでも清川君の男性が、主人のものより一回り以上大きいのは確かでした。 
                                         
つづく・・・
   
    

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小説「妄想の仮面」 第十九章・・・

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 『妄想の仮面』  紅殻格子
十九.夫の独白(九)
 
細く開いた襖の隙間からは、暗闇に放射する映写機のように、信じられない光景が次々と映し出された。
 
私は震えが止まらなかった。 いや、こうなることは私が望んだのだ。
清川を抱き込んで綿密な計画を立て、ついに願いを成就させる日を、この桟敷席で迎えることができたのだ。
 
(ゆ、由美子・・)
 
今、襖の向こうで妻が浮気している。やらせではない。
良妻賢母の仮面を被っていた由美子が、自分の意思で清川に身を委ねようとしているのだ。
 
清川の巨茎を前に、性奴隷へと身を貶めた由美子は跪いた。
 
「ああ・・」
 
見たこともない凶器を握ったまま、由美子は感嘆ともつかぬ喘ぎ声を上げた。
そして観念したように瞳を閉じると、口を大きく開けて先端からゆっくりと呑み込んだ。
 
私はごくっと喉を鳴らした。
由美子が私以外の男性器をくわえている。青黒い血管が絡んだグロテスクな肉茎が、赤いルージュを引いた口唇の中へ消えていく。太い木杭を顔へ打ち込まれたように、その半ばまで、清川の巨茎が由美子の口を貫いている。
 
「う、んぐぅ・・」
 
清川が由美子の頭を押さえて、巨茎で由美子の口を犯し始めた。由美子も強く吸っているのだろうか、頬の窪みが妙に生々しくエロチックに見える。
 
清川が由美子に命じた。
 
「奥さんのストリップが見たいなあ」
 
「いやよ、私はそんなふしだらな女じゃないわ」
 
「おや、それが田口課長を裏切った奥さんの台詞ですか?」
 
「い、言わないで・・」
 
由美子は躊躇いながら立ち上がると、着ているワンピースを足元に落とした。
 
「主人にも見せたことがないのに・・」
 
くどくど言い訳をしつつも、由美子は後ろ手にブラジャーを外した。
乳房がまた晒された。
すでに清川に吸われている乳首は、愛撫を期待してピンと尖っている。
 
「ほら、下も脱いで」
 
「ああ・・」
 
絶望のため息とともに、由美子は腰を左右に振りながら、清川の前でゆっくりとショーツを下ろした。
 
しっかりと手入れされた恥毛に、私は激しい嫉妬を感じた。
 
(清川のために・・)
 
夫婦間では伸び放題が当たり前の恥毛が、今日の密事を期待して整えられているのだった。これ以上の裏切りがあるだろうか。これほどの屈辱があるだろうか。暗い押入れの中で、私はギリギリと歯噛みすることしかできなかった。
 
全裸の由美子をベッドに押し倒すと、清川は仰向けのまま大きく両脚を開こうとした。
 
「い、いやっ!」
 
ところが由美子は、膝を内側に曲げて急に抗い始めた。
 
「お、奥さん?」
 
「清川君、許して・・やっぱりダメよ、いけないわ・・」
 
「僕が欲しかったんでしょう?」
 
「でも、でも・・」
 
「許しません。今、僕の前にいるのは、田口課長の奥さんではなく、ただの男に飢えた淫らな女です。その証拠に・・」
 
そう言うと、清川は素早く由美子の陰部に手を伸ばした。
 
「ああっ!」
 
ピクッと由美子は体を痙攣させた。
 
「ほら、体は正直ですよ」
 
勝ち誇ったように、清川は中指の先を由美子の鼻先で立てた。
由美子は顔を逸らした。
だが抗っていた両脚は、観念したのか力が抜けて、白光の下で陰部を剥き出しに晒していた。
 
押入れの中で私は呟いた。
 
(・・これが女か)
 
私は呆然としながらも、襖の隙間から目が離せずにいた。
つづく・・・

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小説 「妄想の仮面」 第二十章・・・ 

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 『妄想の仮面』  紅殻格子

 
二十.妻の独白(十)
 
もう体は私の言うことを聞かなくなっていました。清川君が示した通り、私の下腹部は熱く潤っていました。
 
それも言い訳できないほど、あそこはお漏らししたような状態になっていたのです。
清川君が私の両脚に顔を埋めました。
 
「ひいっ!」
 
もう言葉になりません。清川君の舌先が、女の最も敏感な部分を残酷に舐ります。
そこが舌先で弾かれるたびに、強烈な電流が私の体を駆け抜けていきます。
気が狂いそうです。
 
「ああ、もうダメ・・ダメよぉ!」
 
清川君の舌が膣口を責め始めると、私はもう彼の男性しか考えることができません。
女です。
私は女です。
 
「き、清川君・・欲しい、欲しいの・・お願い、あなたの・・を入れて」
 
「何をですか?」
 
「ううっ・・もう我慢できないの・・お願いよ、入れて、入れてよ・・大きいオチンチンで突いてっ!」
 
もう私は妻でも母でもありません。ただ男に狂う獣のメスに身を落としていました。
清川君はニヤッと笑うと、私のお尻を叩いて四つん這いになるよう命じました。
 
「これが良妻賢母の田口課長夫人だとは」
 
「い、言わないで・・」
 
お尻を高く突き上げた私は、悔しさのあまりギュッと奥歯を噛み締めました。
きっとお尻の谷間から、はしたなく濡れた陰部が丸見えになっているはずです。清川君の目には、性器を丸出しにした野生動物に見えるのでしょう。
 
「は、早く・・早く入れて下さい・・」
 
もう懇願するしかありません。私の体は熱く火照っています。このまま想いが遂げられなければ、灼熱の炎に焼かれて狂い死にすることでしょう。
お尻を鷲づかみにされました。
 
「ああっ!」
 
清川君の十本の指が、柔らかいお尻の肉を抉り取ります。
 
「いいんですね?」
 
「いやっ、わかっているくせに」
 
「今日から奥さんは僕の女ですよ」
 
「わ、私は清川君の女です・・だから、お願いよぉ!」
 
火箸のように熱いものが、私の体を一気に貫きました。
 
「うぐぅ」
 
充血した陰部に、清川君の男性がめりめりと押し入ってきました。
 
「はうっ、んぐぐぐ」
 
朦朧とした意識の中で、体が勝手に吼えているのがわかります。私は主人以外の男に犯され、そのものに悶え狂っているのです。
 
激しい。
主人とは全然違う男の強さを感じます。
 
「いいっ、気持ちいいの、清川君・・私を、私を滅茶苦茶にしてっ!」
 
お尻からの激しい突き上げを、私は懸命に堪えて受け入れました。
でも。 もう限界です。
 
「い、いくっ・・いっちゃう、あぐう、マンコいっちゃうぅぅぅ・・」
 
刹那、体が高みに舞うと、私は喜びの錐揉み回転で落下して気を失ったのでした。
 
清川君・・・
ああ、清川君・・・
つづく・・・

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

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『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
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