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『妻は官能小説家』・・・第二十一章

 『妻は官能小説家』
   
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・

第二十一章 

優しい言葉と乳房への巧みな愛撫が、まるで電撃のように留美の体を貫いた。

「あっ・・ああっ・・」

恥ずかしいほど尖った乳首を、昌尚は歯で軽く噛んだまま舌先で転がした。
忘れかけていた女の悦びが、じわじわと下腹部の奥にこみ上げてくる。

「感じやすいんだね」

「こ、こんなの初めて・・いつもはこんなに・・ああっ!」

留美は喘いだ。
自分の体がこれほど敏感だとは思ってもいなかった。

昌尚は舌で乳首を責めながら、右手で留美の下腹部をそっと撫で回した。
やがてその指先は下腹部の翳りを越え、すでに夥しい淫蜜を湛えたクレパスへ滑り込んできた。

「は、恥ずかしい」

留美はその指を避けようとして腰をひねった。
だが女を知り尽くした昌尚の指は、クレパスに隠れたクリトリスを捉え、弄ぶようにゆっくりと捏ねくり始めた。

「ああっ、ダメ・・許されない・・」

言葉だけの抵抗だった。
その証拠に、閉じていた両脚が勝手に開いて行く。

そして操り人形のように、昌尚の指に合わせて留美は腰をくねらせた。
頃合と見た昌尚は、留美の両脚を高々とV字に掲げ、その中心にあるクレパスへ顔を埋めた。

「いやっ・・あぐううう・・」

留美は言葉にならない唸り声をあげた。
昌尚の舌先が、クリトリスを弾いて膣口を蹂躙する。
秘部を舐められる感触など忘れていた留美は、子宮をズキズキと疼かせる悦楽に悶絶した。

つづく・・
 ※ お知らせ ※
2月22日発売の月刊文芸誌
『祥伝社・小説NON3月号』に紅殻格子作「あやかしの肌」が掲載されました。
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『妻は官能小説家』・・・第二十二章

 『妻は官能小説家』
   
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
だが妻は、密かに慕う男との愛欲を密かに小説に綴っていた。
その小説を読んだ夫は・・

第二十二章 

やがて昌尚の指が中へ入ってきた。

「あうっ!」

留美は上半身をぐっと反らせた。
昌尚の指先が膣内の敏感な部分を刺激する。

クチュクチュと愛液が淫らな音を立てた。
頭の中が真っ白になる。尿意ではないが、抑え切れない何かが噴き出すのを感じた。

「で、出ちゃう・・」

不思議な感覚だった。
性の興奮と放尿感が入り混じった悦楽が留美を襲った。

「おっ、潮吹きだ!」

留美には潮吹きの意味がわからなかった。
だが未知の悦びに体は半ば痙攣し、シーツが夥しく濡れているのを、留美は薄れる意識の中で感じていた。

どのぐらいの時間が経ったのだろう。
夢心地から醒めた留美は、大股開きしたまま寝ている自分に気づいた。
慌てて両脚を閉じると、バスタオルで体を隠した。

「大事なところをたっぷり観察させてもらったよ」

「い、いやっ」

羞恥のあまり、留美は昌尚から顔を背けた。

「あれだけシーツを濡らして、今更恥ずかしがられても」

そう言われると、確かにお尻の辺りが冷たい。

「だ、だって・・あんなの、初めてだったから・・」

「ご主人はしてくれないの?」

「・・・・」

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第二十三章

 『妻は官能小説家』
   
~作品紹介~
男と女を卒業してしまった夫婦。
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その小説を読んだ夫は・・

第二十三章 

留美は目を伏せて小さく頷いた。
留美を女とも思っていない夫が、体に悦びを与えてくれるはずがなかった。

「ほら、触ってごらん」

昌尚は留美に添い寝すると、留美の手を取って自分の股間へと誘った。

「あっ」

熱を帯びた硬い男性が手に触れた。
留美は慌てて引っ込めようとしたが、昌尚は強引に手で男性を握らせた。

「お、大きい・・」

思わず留美ははしたない言葉を口にした。
血管が絡みついた男性は、指先が届かないほど太く逞しかった。

「ご主人とどっちが大きい?」

「わ、わからない・・あまり見たことがないから・・」

「じゃ、くわえてあげたことはないの?」

「夫はそんなことを求めないし、私は・・女として・・扱われていないから・・」

夫はもちろん、昔つきあっていた男も、留美にそんなことを命じたことはなかった。
昌尚はいきなりベッドの上で立ちはだかると、留美をその前に跪かせた。

「馬鹿な亭主だ。こんないい女を」

そう吐き捨てると、留美の顔を自分の股間へ近づけた。
昌尚の男性はいきり立っていた。
巨大な先端がドクドクと脈打って揺れている。

(す、凄い)

男の逞しさに留美の心がキュンと疼いた。
そして命じられる前に、留美はその丸い先端を口に含んでいた。

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第二十四章

 『妻は官能小説家』
   
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セックスレスの妻から目をそらして、愛人との淫欲に溺れる夫。
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第二十四章 

顎が外れそうだった。
だが留美は、昌尚の男を独り占めする悦びに満たされていた。
何も知らない留美に、昌尚は優しく舌使いまで教え込んだ。

「ああ・・気持ちいいよ」

昌尚はうめいた。男性は石のように逞しさを増している。
留美は昌尚に跪いて仕えることに喜びを感じた。

昌尚が喘ぐ姿を見て、留美は女としての自信を取り戻し始めていた。
昌尚は、留美をベッドへ仰向けに押し倒すと、そのまま覆い被さってきた。

「ご主人がいらないのなら、留美の女は俺がもらうよ」

そう言うと、昌尚は男を迎える準備ができている膣口へ、硬くなった男性をゆっくりと押し入れてきた。

「あ、あうぅ・・」

小さなうめき声が自然に口から漏れた。
夫から見捨てられ、生理のためだけに存在していた憂鬱な膣が、昌尚を迎え入れて歓喜の声を上げているかのようだった。
昌尚はゆっくりと腰を動かした。

「ああっ! いやっ!」

留美は狂ったように顔を左右に振った。
みっちりと男性が膣を埋め尽くしている。

男性を押し入れられる時は、子宮が圧迫されて悦楽の悲鳴を上げる。
そして男性を引かれる時は、膣が陰圧となって子宮がひっぱり出されそうになる。
昌尚は留美の両脚を抱え、激しく男性を打ちつけてきた。

「いいっ、いいの・・」

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第二十五章

 『妻は官能小説家』
   
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第二十五章 

滅茶苦茶に掻き回された膣奥で、子宮がゴム鞠のように弾んでいる。
抑えることのできない悦楽が、電撃のように全身でパチパチと放電している。

「あうっ・・あああぁぁぁ・・」

堪らず留美は昌尚の体にしがみついた。
獣のような唸り声が勝手に口から迸った。
薄れていく意識の中で、誰かが留美に語りかけてきた。

(しっかりとした奥様ですね)

(教育熱心で優しいお母さんね)

違う。違うのだ。
そんな立派な良妻賢母に祭り上げられたくない。

留美はただの女でいたいだけだ。
こうして男に抱かれて淫らに喘ぐ女になりたかったのだ。

留美と昌尚は、汗まみれになって絡み合った。
留美は頭が狂うのではないかと不安になった。
今まで体験したこともない悦楽の波が、大きくうねって留美の体を呑み込んでいった。

「も、もう・・いっちゃう・・だめ、ああ、いっ、いくぅ!」

頭の中に虚ろができた。
心臓の音だけがドクドクと聞える。
下腹部が間歇的に痙攣している。

「る、留美」

息苦しそうな昌尚の声に、留美は重い瞼を上げた。
眉間に皺を寄せて昌尚が自分の男性をしごいていた。

その先端から白い飛沫が留美の下腹部へ飛び散った。
昌尚の精液に生温かさを覚えながら、留美は女に戻れた喜びにうっとりと瞳を閉じた。

つづく・・
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『妻は官能小説家』・・・第二十六章

 『妻は官能小説家』
   
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第二十六章 

その日から留美は昌尚の女になった。
携帯の呼び出しメールを四六時中待ち続ける女になった。
昌尚も留美の体に満足してくれた。

「留美の女は僕だけのものだ」

二回目の逢瀬で、夫とセックスができないように、昌尚は留美の体に所有物としての刻印を押した。
剃毛だった。
留美は拒まなかった。

どうせ夫は体など求めて来ない。
それよりも昌尚を失いたくなかった。

それを拒めば、留美は女である証を永遠に失うからだ。
少女に戻った留美の陰部を、昌尚は執拗に二時間も愛してくれた。

これからも留美は、昌尚の欲望を受け入れていくだろう。
街を裸で歩けと言われるかもしれない。
荒縄で縛ってみたいと言われるかもしれない。

(もっといろんな性に溺れたい)

長く待ち侘びた北国の春は、いろいろな花が一斉に咲いて華やかだ。
それは年遅く女になった留美も同じだった。

一度花開いた留美の女は、昌尚に貪欲に悦楽を求めて疼いていた。
今朝も夫と子供を送り出し、留美は一人自慰をしながら昌尚のメールを待った。
(了)

※作中作閉じ、本編に続きます。

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『妻は官能小説家』・・・第二十七章

 『妻は官能小説家』
   
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第二十七章

雄士はパソコンの電源を落とした。
画面が暗くなっても、雄士はしばらく椅子から立ち上がれなかった。

情けないことに膝が震えていた。
一週間前、雄士の帰宅が遅いことで諍いがあった夜、美佳は男に会いたいとメールしていた。
そして人妻でありながら、抵抗もなく男とラブホテルへ足を踏み入れたのだ。

(あの大人しい美佳が・・)

しかも雄士の前では相変わらず良妻賢母を装いながら、男に剃毛を許す変態性欲女に馴致されていたのだ。

俄かには信じられなかった。
小説と日記とは別物だ。
動機はわからないが、これは美佳がインターネットの投稿サイトに応募する小説なのだ。

厳然とした事実に基づく必要はない。
だがこの小説は、とても空想の産物とは思えなかった。

潮吹き、口姦、そして絶頂。
雄士との閨房生活からは知る術もない性の描写が、克明に書き込まれていたのが何よりの証拠だ。

雄士以外の男に仕込まれなければ、経験もない美佳に書けるはずもなかった。
沸々と嫉妬が煮えたぎった。

(俺を馬鹿にしやがって)

雄士は二階の子供部屋へ駆け上がった。
美玖に添い寝している美佳が、ぽかんとした表情で雄士を見た。

「ちょっと下へ来てくれ」

美玖を起こさないように、感情を押し殺して雄士は告げた。
つづく・・・
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『妻は官能小説家』・・・第二十八章

 『妻は官能小説家』
   
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第二十八章

リビングに美佳が現れた。

「あなた、どうしたの?」

ソファに座った雄士の前に、パジャマ姿の美佳は怪訝な顔で立ちすくんだ。

「ふざけるな。お前は俺に隠れて浮気をしているだろう」

驚いた表情で美佳は首を振った。

「そ、そんなこと・・私、していません」

「ならばパソコンに隠している小説は、一体誰が書いたんだ」

「・・私です」

美佳は瞳を伏せた。
視線の先には、テーブルに置かれたクリスマスローズが、白く可憐な花を俯き加減に咲かせていた。
雄士は震える指で煙草をくわえた。

「浮気をしていなければ、こんな性描写を書けるわけがないだろう」

「それは・・雑誌やインターネットで調べたの・・」

「嘘をつけ。あんな細密な描写は経験がなければ書けるはずがない」

「ほ、本当です・・今はそんな主婦向けの・・」

苛立った雄士は、抗う美佳をソファに押し倒した。

「言い訳は必要ない。これが動かぬ証拠だ」

「い、いやっ」

雄士は、力任せに美佳のパンツをショーツごとずり下げた。
網膜に黒い影が映った。

「・・う、嘘だ」

下腹部には、剃毛されたはずの翳りがそよいでいた。
唖然とする雄士の胸に美佳がしがみついてきた。

「ごめんなさい。わ、私、あなたを騙していたの」

「騙していた?」
「ええ・・あなたが私の書いた小説を読むように、わざと帰宅した時にパソコンの前に座って、投稿小説サイトやファイルの履歴を残しておいたの」

「・・俺に読ませるため?」

つづく・・・
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『妻は官能小説家』・・・最終章

 『妻は官能小説家』
   
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第二十九章

雄士の頭は混乱した。
あたかも自分が浮気しているような文章を読ませて、美佳にどんな意味があると言うのだ。
暗闇に青白い雷光が明滅するように、雄士の脳裏をある言葉が過ぎった。

『そりゃ、男として認められたいからだよ』

ゲラを勝手に校正した時の編集長の言葉が蘇った。
美佳は雄士の胸に顔を擦りつけて泣いた。

「わざと主人公を自分に似せて書いたの。あなたを嫉妬させたくて・・私に嫉妬して欲しかったの・・だ、だって、あなたは私を女として扱ってくれないから・・私だって・・お、女として愛されたい・・」

美佳は浮気した文章を雄士に読ませることで、自分がまだ女であることを認めさせたかったのだ。
「そうだったのか・・」

涙声で心情を吐露した美佳の体を雄士はそっと抱いた。
怒りは空回りして萎え、安堵に全身の力が抜けていくようだった。
雄士は照れ隠しで美佳に尋ねた。

「し、しかしだ・・どうしてタイトルがクリスマスローズなんだ? 小説の内容に全くそぐわないだろう?」

「それは・・花言葉。クリスマスローズの花言葉は、私の心を慰めてと言うの・・」

俯き加減な白い花を見つめて、美佳は恥かしそうに呟いた。
雄士はがっくりと項垂れた。

「俺は編集者失格だな」

作者が仕掛けたトリックに、雄士はまんまと引っ掛けられたのだ。
しかもタイトルに隠された美佳の真意にも、全く気づくことができなかった。

「そ、そんなことないわ。私の小説は子供の作文みたいなものだし・・」

美佳は慰めたつもりらしいが、自己嫌悪の刃はぐさりと心に突き刺さった。
雄士は美佳のパジャマを捲り上げた。
むっちりした乳房を閉じ込めているブラを剥ぎ取った。

「あっ、いやん」

「くそっ、今夜は小説通りに可愛がってやるからな」

すでに呼吸を荒げている美佳にそう告げると、雄士はゼリーのように震える乳房へ吸いついた。
――閉幕――

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
※ 小説を読まれる方へ・・・   更新記事は新着順に表示されますので、小説を最初からお読みになりたい方は、各カテゴリーから選択していただければ、第一章からお読みいただけます。
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