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「肉形見」第二十一章・・・(紅殻格子)

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             「肉形見」

二十一。

武彦の股間は痛いほど勃起していた。
モデルのような理沙のすらっとした肢体と比べると、
中肉中背の由紀は多少見劣りするかもしれない。

しかし痩せすぎの理沙にない、女性本来の柔らかな肉づきを由紀は持っていた。
そのとろけるような女肉は、
疲れ果てた武彦の体を優しく癒してくれるに違いない。

由紀の体に甘えて溺れたい。
武彦の鼓動は高鳴った。

武彦は節穴から目を離して大きく深呼吸をした。
兄の顔が再び脳裏に現れた。

武彦は罪悪感と自己嫌悪に苛まれた。
尊敬する兄の妻の裸体を覗き見るなど、常識ある人間のすることではない。

「武彦、親父とお袋を頼む・・・」

武彦は兄の遺言を蔑ろにした上、兄嫁の裸身に劣情する愚弟でしかないのだ。
先ほどまで屹立していた肉茎は、急に見る影もないほど萎縮してしまった。

つづく・・・

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「肉形見」 第二十二章・・・(紅殻格子)

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            「肉形見」

二十二・

酔いを醒ました武彦と由紀が車で家に戻った時、もう時計は十時を回っていた。
武彦は自分の部屋で、寝転がって高い天井をぼんやり眺めていた。

泰治と絹江は集落の忘年会旅行に出かけ、
由紀はすでに寝室に引き取り、家中がしんと静まり返っていた。

武彦は自己嫌悪の余り、煩悶して寝付かれずにいた。
天井の節目模様が兄の顔や兄嫁の顔に見えたりした。

それも兄の顔は死ぬ間際の痩せ衰えた顔であり、
兄嫁の顔は浴場での女の顔だった。

突然、武彦の携帯が静寂を破った。

「武彦かい?」

電話をかけてきたのは絹江だった。

「どうしたの、こんな夜中に。親父の具合でも悪いのか?」

「父ちゃんはすっかり酔っ払って、もう高いびきだよ。

それより母ちゃんは心配で眠れなくてね。
台所のガス栓を閉めて出てきたか気になってよ」

武彦は拍子抜けした。
几帳面な絹江らしい電話である。
しかも家の電話ではなく、わざわざ携帯にかけてくるのである。

「わかったよ。すぐ調べるから安心して早く寝なよ」

武彦は電話を切ると、仕方なく台所に向かった。
ガスの元栓が閉まっているのを確かめて部屋に戻ろうとした時、
武彦の部屋とは反対側の廊下が薄明るいのに気づいた。
見ると兄嫁の寝室から障子越しの明かりが漏れている。

(義姉さんはまだ起きているのか)

武彦は抑えきれない好奇心に動かされて、
そっと摺り足で兄夫婦の寝室に忍び寄った。

「う・・・ううん・・・」

障子の向こうから、女のくぐもった切ない喘ぎ声が聞こえる。
武彦はぞくぞくと背筋に電流が走るのを感じた。

(義姉さんの声だ)

武彦はごくりと生唾を飲み込んだ。
そして障子を僅かに開き、隙間から中を覗いた。

つづく・・・

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「肉形見」第二十三章・・・(紅殻格子)

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            「肉形見」

二十三・

八畳の和室は兄が生きていた頃のままだった。
由紀が嫁入りで持ってきた桐の和箪笥と化粧台、
智彦が使っていた机、そして寂しく敷かれた一組だけの布団。

しかし布団に由紀はおらず、唯一若夫婦の部屋らしい雰囲気のある、
壁際に置かれたラブ・ソファに座っていた。

武彦は瞬きするのも忘れて、じっと兄嫁の姿に見入った。
由紀は薄いピンク色のパジャマを着ていたが、
上着のボタンは全て外されて乳房が丸見えになっている。

その丸い肉球は、由紀の掌で揉みしだかれて卑猥に歪んでいる。
そして時折指先で乳首を摘んで切ない吐息をつく。

もう一方の手はパジャマのズボンの中に潜っている。
股間でもぞもぞ動く手に合わせて、由紀は両脚を開いたり閉じたりしている。

「あっ、いい・・・」

由紀の声が一際大きくなった。
激しく息を荒げながら、頬をほんのり赤く染めている。

眉間に皺を寄せ、瞳を閉じ、口唇を半開きにした艶かしい表情で喘ぐ。
武彦は足が震えた。 
あの義姉が自慰をしている!
兄に抱かれている姿が想像できないほど、由紀は性の匂いが薄い女だった。

その真面目で実直、控え目で大人しい由紀が、
今、目の前でパジャマをはだけて喘いでいる。
思わず武彦は目を閉じた。
智彦が逝ってから、二年、無理もないかもしれない。

由紀の女盛りの体を鎮めてくれる人はどこにもいないのだ。
しかし由紀はまだ三十歳を過ぎたばかり。

これから先、三十年近い女としての人生を、
その指先だけで誤魔化すつもりだろうか?
不意に武彦の脳裏に兄の言葉が過ぎった。

「親父とお袋を頼む・・・」

智彦は苦しい息の中、武彦を枕元に呼んで遺言した。
そしてその後、じっと潤んだ目でしばらく見つめ、
かすれた小さな声で武彦に言ったのだ。

「・・・・・・由紀を頼む」

武彦は忘れていた智彦の言葉を反芻した。
兄は年老いた両親とともに、愛妻の由紀を委ねようとしていたのだ。

自分が死んだ後、それが平尾家のために、
最良の選択肢だと考えていたのかもしれない。

つづく・・・

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『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)

※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは? 
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「肉形見」 第二十四章・・・(紅殻格子)

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 「肉形見」

二十四。

武彦は己の迷いを断ち切った。
そして障子を大きく開いた。

「あっ!」

兄嫁は短く叫ぶと、慌ててパジャマの前を合わせた。
武彦はずかずかと兄夫婦の部屋に入ると、
ソファに座る由紀を無理やり布団に押し倒した。

「た、武彦さん、一体何を・・・」

布団の上で抗う由紀の両脚を押さえ、武彦は強引に馬乗りになった。

「義姉さんが好きなんだ」

「ダ、ダメよ。私は智彦さんの妻なのよ」

由紀は必死に抑えられた腕を振り解こうとする。

「これは兄さんの遺言だ。兄さんは僕と義姉さんが結婚することを望んでいた。
こうなることが一番自然なんだ」

武彦は義姉の乳首を吸った。
甘い肌の匂いが鼻腔いっぱいに広がった。

理沙ほど弾力はないが、とろけるように軟らかい肉丘の上で、
乳首は硬く尖っていた。

「う、嘘よ。智彦さんがそんなこと・・・」

由紀の抵抗が少し弱まった。
口に含んだ乳首を舌先で丹念に舐め上げると、ピクッと体が反応した。

「兄さんは若い義姉さんを残して逝くのが心残りだった。
義姉さんが他の男に嫁ぎ、平尾家を捨てることを恐れていた」

「そんなこと・・・私は智彦さんだけを・・・愛して・・・ううっ!」

武彦は由紀の腕を頭の上で合わせると、片手で細い両手首を掴んだ。
そして空いた片手をパジャマのズボンに忍ばせた。

「いやっ!」

由紀は武彦の手を避けようとして、左右に腰を捻った。
だが武彦は強引に薄いショーツの中へ掌を滑らせた。

「義姉さんが男なしで暮らせないのを兄さんはよくわかっていた。
だから僕に由紀を頼むと遺言したんだ」

「ち、違う・・・」

「違うも何も義姉さん、現に今もオナニーしていたじゃないか」

由紀は顔を真っ赤に染め、気まずそうに横を向いた。

「それもこれも・・・」

武彦は淡い草叢を掻き分けて、ぬるぬるしたクレパスに指を滑り込ませた。

「ああっ、ダ、ダメ」

言葉とは裏腹に、兄嫁は武彦の指を奥まで迎え入れるように腰を浮かせた。
武彦はぐっと中指を折り曲げると、由紀の熱く濡れそぼった蜜穴に押し入れた。

「ひいぃ・・・」

由紀は引きつったような声をあげ、抗う力をすっかり失った。

つづく・・・

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「肉形見」

二十五。

武彦が一気にパジャマのズボンとショーツを剥ぎ取ると、
風呂場で見たむっちりした太股と淡い草叢が現れた。

その真っ白な太股の奥には、ふっくらとしたクレパスが覗いている。
武彦は淫らな肉溝を指でなぞり、固くなったクリトリスを弄んだ。

「あうぅ、ゆ、許して」

由紀はピンと乳首を尖らせて、武彦の指使いに合わせて身を捩っている。
武彦は激しく勃起した肉茎をたぎる蜜壷に当てがった。

(兄さん・・・いいよね)

武彦は意を決して、ぐっと兄嫁の秘唇に肉茎を挿入した。

「ああ、智彦さん、許して」

兄嫁は亡夫に許しを乞いながら、武彦の肉茎の動きに身悶えた。
三十歳過ぎの女が自慰だけで満足できるはずがない。

二年間男日照りの女肉は、由紀の意思を無視して、
武彦の肉茎に吸いついて離そうとしない。

「・・・・・いい・・・気持ちいい!」

次第に抵抗は止み、無意識のうちにそう喘ぎ続ける由紀の柔らかく深い蜜壷を、
武彦は遮二無二突いた。
その一突きごとに由紀の体は熱く震え、武彦の肉茎を優しく包み込んだ。

理沙の硬く筋肉質な蜜壷とは違い、
由紀の秘肉は底なし沼のように武彦を呑み込んで離さなかった。
まるで二人の体が下半身から融合していくような感触だった。

「も、もういきそう、武彦さん、来て」

由紀は激しく腰を震わせながら、武彦に射精を促した。
武彦は焦らず由紀の蜜壷に性を放った。

とろけるような心地よさの中で、武彦は都会の孤独に冷え切った体が、
温かい由紀の女肉で癒されていくのを感じた。

つづく・・・

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二十六・

兄嫁の由紀と結ばれてから数日が経った。
毎夜泰治と絹江が寝静まるのを見計らって、由紀は武彦の体を求めて部屋に忍んで来た。

まだ二人は表向き兄嫁と弟の関係のままだったが、熟れきった由紀の体は、不貞な肉茎でも食らわずにはいられないようだった。
武彦も由紀の肉体に溺れることで、東京に戻りたい気持ちを徐々に殺ぎ落としていった。

その夜も、由紀は武彦の部屋を訪れた。
早くも抱きすがる由紀を置いて、尿意を催した武彦はトイレへ向かった。
途中、泰治と絹江の寝室の前を通ると、照明の消えた部屋からヒソヒソ声が聞こえた。

「今夜も乳繰り合っているのか」
と泰治の声。

「ええ、若いですからね」
絹江がのんびりした声で答える。

「どうやら二人の相性はいいみたいじゃな。万事お前の計算通りだ」

「由紀はよくできた嫁です。あの娘以外に平尾家の嫁は考えられませんからね」

「それと武彦を東京から呼び戻すには、二人を結婚させるしか方法がないからの。武彦の友達の浅沼君に相談したのが良かったわ。武彦に由紀の入浴姿を覗かせるとは考えつかなかった」

「そうですねぇ。その後この家で二人きりにされれば、なるようにしかなりませんから」

「だが結果的に母さんの電話が効いたんだと思うがな」

「由紀も可哀想ですからね。 智彦が亡くなってから、毎晩のようにあの娘は寝る前に独りで体を慰めていましたから。その声が聞こえるたびに私は切なくて心苦しくてね。 だから由紀が寝る間際に武彦を台所へ行かせれば、廊下越しに由紀の声を聞くと確信していたんですよ」

「まあ、上手くことは運んだが、これで武彦は帰ってくるのかな?」

「ええ、あの子もきっかけが欲しかったんですよ。 これで家も由紀も一番いい形に収まったわけですから、智彦も浮かばれると思いますよ」

武彦はそっと両親の部屋の前を離れた。

(これが種明かしか……)

武彦は一人心の中で苦笑いした。

両親に心の中まで見透かされ、武彦は己の幼さを改めて思い知らされた。
確かに武彦は心のどこかでこうなることを待ち望んでいたのかもしれない。

明日、泰治と絹江に全てを打ち明けようと武彦は決心した。
ならば今夜が由紀を兄嫁として抱ける最後である。
武彦は部屋で待っている由紀を、夜を徹して責めてやろうと考え、薄く笑った。

閉 幕。

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
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