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「肉形見」 第二十四章・・・(紅殻格子)

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 「肉形見」

二十四。

武彦は己の迷いを断ち切った。
そして障子を大きく開いた。

「あっ!」

兄嫁は短く叫ぶと、慌ててパジャマの前を合わせた。
武彦はずかずかと兄夫婦の部屋に入ると、
ソファに座る由紀を無理やり布団に押し倒した。

「た、武彦さん、一体何を・・・」

布団の上で抗う由紀の両脚を押さえ、武彦は強引に馬乗りになった。

「義姉さんが好きなんだ」

「ダ、ダメよ。私は智彦さんの妻なのよ」

由紀は必死に抑えられた腕を振り解こうとする。

「これは兄さんの遺言だ。兄さんは僕と義姉さんが結婚することを望んでいた。
こうなることが一番自然なんだ」

武彦は義姉の乳首を吸った。
甘い肌の匂いが鼻腔いっぱいに広がった。

理沙ほど弾力はないが、とろけるように軟らかい肉丘の上で、
乳首は硬く尖っていた。

「う、嘘よ。智彦さんがそんなこと・・・」

由紀の抵抗が少し弱まった。
口に含んだ乳首を舌先で丹念に舐め上げると、ピクッと体が反応した。

「兄さんは若い義姉さんを残して逝くのが心残りだった。
義姉さんが他の男に嫁ぎ、平尾家を捨てることを恐れていた」

「そんなこと・・・私は智彦さんだけを・・・愛して・・・ううっ!」

武彦は由紀の腕を頭の上で合わせると、片手で細い両手首を掴んだ。
そして空いた片手をパジャマのズボンに忍ばせた。

「いやっ!」

由紀は武彦の手を避けようとして、左右に腰を捻った。
だが武彦は強引に薄いショーツの中へ掌を滑らせた。

「義姉さんが男なしで暮らせないのを兄さんはよくわかっていた。
だから僕に由紀を頼むと遺言したんだ」

「ち、違う・・・」

「違うも何も義姉さん、現に今もオナニーしていたじゃないか」

由紀は顔を真っ赤に染め、気まずそうに横を向いた。

「それもこれも・・・」

武彦は淡い草叢を掻き分けて、ぬるぬるしたクレパスに指を滑り込ませた。

「ああっ、ダ、ダメ」

言葉とは裏腹に、兄嫁は武彦の指を奥まで迎え入れるように腰を浮かせた。
武彦はぐっと中指を折り曲げると、由紀の熱く濡れそぼった蜜穴に押し入れた。

「ひいぃ・・・」

由紀は引きつったような声をあげ、抗う力をすっかり失った。

つづく・・・

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『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・
(電子書籍「遊スタ」より引用)

※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは? 
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。               
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『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

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