『独りぼっちの部屋』 ・・・第二十一章
『独りぼっちの部屋』
第二十一章
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怯む心を隆正は鬼にした。
このまま時間を先延ばしにしても、いたずらにお互いの悲劇を大きくするだけだ。
「だから・・」
隆正は離婚と言う言葉を切り出そうとしたが、その重みに堪えかねて一度深く息を吸い込んだ。
その会話が途切れた刹那、場違いな人妻の喘ぎ声が隣室から聞こえてきた。
「・・ああっ、ユウ君ったら・・ダメ、ダメよお・・お隣は奥さんが田舎から出て来ているの・・」
「・・それならご主人がもっと興奮するように、いつもより激しい声を盗み聞きさせてあげないと・・」
「・・ああん、指で掻き回さないで・・でも奥さん、私をご主人の浮気相手だと勘違いして、すごい夫婦喧嘩になっちゃったのよ・・」
「それならなおさらだよ・・いつもより激しく喘いで、ご主人の身の潔白を証明してあげないと・・」
隣室の深刻な事態を知らない大学生は、面白半分に人妻の劣情を煽り立てた。
隆正は困惑して頭を掻いた。
「ま、まったく非常識な連中だな・・こっちはうるさくて迷惑しているのに・・」
性に積極的ではない小枝子の手前、隆正は苦虫を潰したような表情をつくった。
予告通り、隣室の情事はいつもより激しかった。
「い、いやっ、ご主人一人でも恥ずかしいのに・・同性の奥さんにまで聞かれるなんて・・ああっ・・」
「ふ~ん、でもいつもより、オマンコがグチョグチョに濡れているけどなあ・・」
「ああっ、変な気持ちになっちゃうの・・感じちゃうの・・あぐぅ、お願い、早くその大きなオチンチンを頂戴・・」
先ほどまで涙ぐんでいた小枝子も、いたたまれずに顔を赤らめて俯いている。
隣室の勝手な盛り上がりで、すっかり別れ話を切り出す雰囲気は霧消していた。
隆正は団扇を手にすると、わざと大きな素振りで扇いだ。
つづく…
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このまま時間を先延ばしにしても、いたずらにお互いの悲劇を大きくするだけだ。
「だから・・」
隆正は離婚と言う言葉を切り出そうとしたが、その重みに堪えかねて一度深く息を吸い込んだ。
その会話が途切れた刹那、場違いな人妻の喘ぎ声が隣室から聞こえてきた。
「・・ああっ、ユウ君ったら・・ダメ、ダメよお・・お隣は奥さんが田舎から出て来ているの・・」
「・・それならご主人がもっと興奮するように、いつもより激しい声を盗み聞きさせてあげないと・・」
「・・ああん、指で掻き回さないで・・でも奥さん、私をご主人の浮気相手だと勘違いして、すごい夫婦喧嘩になっちゃったのよ・・」
「それならなおさらだよ・・いつもより激しく喘いで、ご主人の身の潔白を証明してあげないと・・」
隣室の深刻な事態を知らない大学生は、面白半分に人妻の劣情を煽り立てた。
隆正は困惑して頭を掻いた。
「ま、まったく非常識な連中だな・・こっちはうるさくて迷惑しているのに・・」
性に積極的ではない小枝子の手前、隆正は苦虫を潰したような表情をつくった。
予告通り、隣室の情事はいつもより激しかった。
「い、いやっ、ご主人一人でも恥ずかしいのに・・同性の奥さんにまで聞かれるなんて・・ああっ・・」
「ふ~ん、でもいつもより、オマンコがグチョグチョに濡れているけどなあ・・」
「ああっ、変な気持ちになっちゃうの・・感じちゃうの・・あぐぅ、お願い、早くその大きなオチンチンを頂戴・・」
先ほどまで涙ぐんでいた小枝子も、いたたまれずに顔を赤らめて俯いている。
隣室の勝手な盛り上がりで、すっかり別れ話を切り出す雰囲気は霧消していた。
隆正は団扇を手にすると、わざと大きな素振りで扇いだ。
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