『独りぼっちの部屋』 …第五章
『独りぼっちの部屋』
第五章
FC2 Blog Ranking
年下のバンドマンに焦らされた母は、堰を切ったように淫らな隠語を大声で連呼した。
(か、母さん・・)
少年は目に涙を滲ませた。だが哀しいことに、少年の青い蕾も天へ向けて硬く尖っていた。
母は獣のように喘ぎ続けた。
「き、気持ちいいの・・もっと激しく突いて・・私を滅茶苦茶に壊してっ!」
「くう、良妻賢母が聞いて呆れるぜ」
「だって・・私だって・・私だって・・ああっ、もういく、いっちゃう、うぅ、ぅぅぅ・・」
糸を引くような嗚咽を残して、母は激しい欲情を昇華させていった。
隣室は一転して静まり返った。
少年は押し当てた耳を壁から離した。
部屋を染めていた茜色は消え失せ、黒々とした闇が窓から忍びこんで来た。
不意に涙が少年の頬を伝った。
不信、失望、侮蔑――様々な感情が少年の心を襲った。
(悪魔のせいだ・・悪魔のせいだ・・)
だが少年は母を庇って悪魔を憎もうとした。
母を淫らに振る舞わせる悪魔を呪おうとした。
少年はテレビをつけて音量を大きくした。
それが隣室から戻ってくる母に、せめてでもできる少年なりの心遣いだった。
つづく…
皆様から頂くが小説を書く原動力です
応援よろしくお願いいたします
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲) FC2官能小説 人気ブログランキング~愛と性~
第五章
FC2 Blog Ranking
年下のバンドマンに焦らされた母は、堰を切ったように淫らな隠語を大声で連呼した。
(か、母さん・・)
少年は目に涙を滲ませた。だが哀しいことに、少年の青い蕾も天へ向けて硬く尖っていた。
母は獣のように喘ぎ続けた。
「き、気持ちいいの・・もっと激しく突いて・・私を滅茶苦茶に壊してっ!」
「くう、良妻賢母が聞いて呆れるぜ」
「だって・・私だって・・私だって・・ああっ、もういく、いっちゃう、うぅ、ぅぅぅ・・」
糸を引くような嗚咽を残して、母は激しい欲情を昇華させていった。
隣室は一転して静まり返った。
少年は押し当てた耳を壁から離した。
部屋を染めていた茜色は消え失せ、黒々とした闇が窓から忍びこんで来た。
不意に涙が少年の頬を伝った。
不信、失望、侮蔑――様々な感情が少年の心を襲った。
(悪魔のせいだ・・悪魔のせいだ・・)
だが少年は母を庇って悪魔を憎もうとした。
母を淫らに振る舞わせる悪魔を呪おうとした。
少年はテレビをつけて音量を大きくした。
それが隣室から戻ってくる母に、せめてでもできる少年なりの心遣いだった。
つづく…
皆様から頂くが小説を書く原動力です
応援よろしくお願いいたします
『紅殻格子メディア掲載作品&携帯小説配信サイト』紹介
にほんブログ村 恋愛小説(愛欲) FC2官能小説 人気ブログランキング~愛と性~