『風媒花』・・・第十五章
『風 媒 花』
第十五章
カランと女湯から桶を転がす音がした。
檜造りの薄い板塀の向こうで、美幸があの白い裸身を晒している。
その音で純真な清子の面影は消え去り、妖艶な美幸の肢体が知彦の脳裏に広がった。
(男って生き物は・・)
知彦は苦笑いした。
白い肌を夢想しただけで、肉茎が力を漲らせ始めていたからだ。
突然浴室のガラス戸が開いた。
バスタオルを巻いた美幸が立っていた。
「ええっ!」
反射的に知彦は湯船に飛び込んだ。
「女湯に一人だと恐くて・・一緒に入っていいかしら?」
「いや、困ります・・目の遣り場が・・」
「構わないでしょう? だってさっきも鏡で私の体を見ていたくせに」
そう言うと、いきなり美幸はバスタオルを足元に落とした。
「ああっ・・いや、しかしご主人に・・」
おどおど言い訳しながらも、知彦は視線を美幸から逸らすことができなかった。
湯気よりも白い肌が浮かび上がった。
どちらかと言えば痩身であるのに、美しいフォルムを保った豊かな乳房が、水母のようにふるふると迫り出している。
そしてその頂には、薄い鳶色をした乳暈と乳首が小さく震えていた。
とろりと溶け出しそうな薄い脂肪の乗る下腹部には、男心を掻き乱す淡い翳りが、まだ見ぬ神秘を隠すように覆っていた。
「そんなにじろじろ見たら嫌」
美幸は桶を手にすると、しゃがんだまま背中を向けて、浴槽の湯を汲んで肩からかけ流した。
量感のある白桃のようなヒップが、知彦の眼前にむっちりと映し出された。
つづく・・・
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檜造りの薄い板塀の向こうで、美幸があの白い裸身を晒している。
その音で純真な清子の面影は消え去り、妖艶な美幸の肢体が知彦の脳裏に広がった。
(男って生き物は・・)
知彦は苦笑いした。
白い肌を夢想しただけで、肉茎が力を漲らせ始めていたからだ。
突然浴室のガラス戸が開いた。
バスタオルを巻いた美幸が立っていた。
「ええっ!」
反射的に知彦は湯船に飛び込んだ。
「女湯に一人だと恐くて・・一緒に入っていいかしら?」
「いや、困ります・・目の遣り場が・・」
「構わないでしょう? だってさっきも鏡で私の体を見ていたくせに」
そう言うと、いきなり美幸はバスタオルを足元に落とした。
「ああっ・・いや、しかしご主人に・・」
おどおど言い訳しながらも、知彦は視線を美幸から逸らすことができなかった。
湯気よりも白い肌が浮かび上がった。
どちらかと言えば痩身であるのに、美しいフォルムを保った豊かな乳房が、水母のようにふるふると迫り出している。
そしてその頂には、薄い鳶色をした乳暈と乳首が小さく震えていた。
とろりと溶け出しそうな薄い脂肪の乗る下腹部には、男心を掻き乱す淡い翳りが、まだ見ぬ神秘を隠すように覆っていた。
「そんなにじろじろ見たら嫌」
美幸は桶を手にすると、しゃがんだまま背中を向けて、浴槽の湯を汲んで肩からかけ流した。
量感のある白桃のようなヒップが、知彦の眼前にむっちりと映し出された。
つづく・・・
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