『愛憎の流砂』・・・第十九章
『愛憎の流砂』
※ 男の愛撫にうねる白い肌・・・
愛人に溺れる母を恨み呪う少女・・・
やがて大人になった少女は、思いもよらぬ運命に手繰られていく。
第十九章
美幸はお茶を淹れた。
「どうせキャバクラでチヤホヤされていたんでしょう?」
「・・・・」
いつもなら頭を掻いてニヤける青砥だが、むすっとしたまま応接セットで新聞を読み始めた。
「そんなにあの部長さんがお嫌いなんですか?」
青砥は新聞をテーブルに放り投げると、目を三角にして美幸を睨みつけた。
「しらじらしい・・昨夜の一次会を忘れたのか?」
よく昼の商談に同席していた美幸は、その五十代半ばの部長に気に入られていた。
青砥が部長を接待に誘うと、美幸を連れてきて欲しいと要望があった。
家庭第一にしてきた美幸だったが、青砥に乞われて一度きりの約束で接待に同席した。
愛美の面倒は正彦の実家に頭を下げて頼んだ。
そして中華街にある有名な料理店の個室で、贅沢な上海料理を三人で囲んだのだった。
美幸には青砥が怒っている理由がわからなかった。
「え、私が何かミスをしましたか?」
「ふん、隠しても無駄だ。俺がトイレに行っている時、部長にお尻を触られていただろう?」
「はぁ?」
朝から仏頂面していたのは、どうやら昨夜のセクハラが原因らしかった。
青砥がトイレで席を立った合間、美幸は場繋ぎにビールを注ぎに行った。
老獪な部長は、注ぐビールを手に動けない美幸のお尻をそっと撫でた。
「おお、いい肉づきをしているな」
「ああん、部長さんったら、ビールがこぼれちゃいますよ」
美幸は堪らずヒップをよじった。
ゼネコン業界に三十年以上身を置くだけあって、部長は女のツボをよく知っていた。
つづく・・・
※ お知らせ ※
2月22日発売の月刊文芸誌『祥伝社・小説NON3月号』に紅殻格子作「あやかしの肌」が掲載されました。
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美幸には青砥が怒っている理由がわからなかった。
「え、私が何かミスをしましたか?」
「ふん、隠しても無駄だ。俺がトイレに行っている時、部長にお尻を触られていただろう?」
「はぁ?」
朝から仏頂面していたのは、どうやら昨夜のセクハラが原因らしかった。
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老獪な部長は、注ぐビールを手に動けない美幸のお尻をそっと撫でた。
「おお、いい肉づきをしているな」
「ああん、部長さんったら、ビールがこぼれちゃいますよ」
美幸は堪らずヒップをよじった。
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