『愛憎の流砂』・・・第六章
『愛憎の流砂』
※ 男の愛撫にうねる白い肌・・・
愛人に溺れる母を恨み呪う少女・・・
やがて大人になった少女は、思いもよらぬ運命に手繰られていく。
第六章
正彦が美幸の体から離れた。
「う~ん・・どうしたんだろう?」
哀れなほど動揺する正彦を見て、苛立ちを感じながら美幸は優しく慰めた。
「このところ残業が続いていたから疲れているのよ。今日は早く寝てまた調子のいい時にしましょう」
「・・うん、確かに仕事が立て込んでいてね・・東京支店の業績は、俺が一人で背負っているようなものだからな」
いかに仕事が忙しいか、どれだけ自分が期待されているかを正彦は一頻り熱く語ると、埋み火を熾こされた美幸を残して浴室へ向かった。
ふうっと美幸はため息をついた。
真面目を絵に描いた正彦は、美幸と体を重ねるまで女を知らなかった。
裸身を前にしてガクガク震える正彦に、美幸はプライドを気遣いながら手ほどきして育ててきた。
今夜の巧みな性技も、すべてマニュアル通りに仕込んだものだった。
ところがここ一年ほど、正彦はセックスの途中で萎えることがたびたびあった。
元々正彦は性に淡白なタイプだが、今夜は久しぶりに正彦が強引に求めてきたのだった。
おそらく自尊心が高い正彦は、精力剤など準備万端で臨んだに違いない。
明かりを灯した美幸は、寝室の鏡に全身を写してみた。
今年三十三歳になる美幸は、愛娘の愛美を産んでから、薄い脂肪がついて全身に丸みが出てきた。
まさに成熟した女盛りを迎えて、男なら誰もが垂涎する芳醇な肢体を誇っていた。
つづく・・・
※ お知らせ ※
2月22日発売の月刊文芸誌『祥伝社・小説NON3月号』に紅殻格子作「あやかしの肌」が掲載されました。
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「・・うん、確かに仕事が立て込んでいてね・・東京支店の業績は、俺が一人で背負っているようなものだからな」
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ふうっと美幸はため息をついた。
真面目を絵に描いた正彦は、美幸と体を重ねるまで女を知らなかった。
裸身を前にしてガクガク震える正彦に、美幸はプライドを気遣いながら手ほどきして育ててきた。
今夜の巧みな性技も、すべてマニュアル通りに仕込んだものだった。
ところがここ一年ほど、正彦はセックスの途中で萎えることがたびたびあった。
元々正彦は性に淡白なタイプだが、今夜は久しぶりに正彦が強引に求めてきたのだった。
おそらく自尊心が高い正彦は、精力剤など準備万端で臨んだに違いない。
明かりを灯した美幸は、寝室の鏡に全身を写してみた。
今年三十三歳になる美幸は、愛娘の愛美を産んでから、薄い脂肪がついて全身に丸みが出てきた。
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