『喝采』・・・第十二章
『喝 采』 ・・・作品紹介・・・
「ママさん社長」として世間の喝采を浴びる美咲。
だが実態は、大手企業を率いる御曹司に惹かれて愛人となり、夫と子供を裏切って手にした社長の地位だった。
順風満帆な美咲だが、頼りにしていた御曹司から会社への融資を断られ・・・
第十二章
立ったままの不安定な姿勢の美咲は、無意識に逸見の体を捜して、鳥が羽ばたくように両腕を背中へ伸ばした。
いくらマスコミに持ち上げられようが、女にとって社長業は精神的に激務だった。
船の舳先に立って暗闇の海を航海するが如く、美咲は日夜不安とストレスに襲われていた。
そんな美咲の羅針盤が逸見にほかならなかった。
厳しいビジネスの世界で、逸見だけが美咲を理解してくれた。
ただの女でいられるのは逸見の前でだけだった。
美咲は逸見に犯されながら、従える男がいる喜びと安堵を感じていた。
逸見は美咲の両腕をつかんだ。
「見ろ、まるで二人で東京の夜を飛んでいるみたいだ」
美咲の両腕を後ろに引っ張ったまま、逸見は激しく腰を突き上げた。
「だ、だめっ・・も、もういっちゃう・・ああっ!」
背後から逸見に抱きかかえられ、ふっと意識が遠退いていくのを覚えた。
つづく・・・
『不如帰~永遠の嘘』『色褪せぬ薔薇』 携帯小説サイト配信情報
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「ママさん社長」として世間の喝采を浴びる美咲。
だが実態は、大手企業を率いる御曹司に惹かれて愛人となり、夫と子供を裏切って手にした社長の地位だった。
順風満帆な美咲だが、頼りにしていた御曹司から会社への融資を断られ・・・
第十二章
立ったままの不安定な姿勢の美咲は、無意識に逸見の体を捜して、鳥が羽ばたくように両腕を背中へ伸ばした。
いくらマスコミに持ち上げられようが、女にとって社長業は精神的に激務だった。
船の舳先に立って暗闇の海を航海するが如く、美咲は日夜不安とストレスに襲われていた。
そんな美咲の羅針盤が逸見にほかならなかった。
厳しいビジネスの世界で、逸見だけが美咲を理解してくれた。
ただの女でいられるのは逸見の前でだけだった。
美咲は逸見に犯されながら、従える男がいる喜びと安堵を感じていた。
逸見は美咲の両腕をつかんだ。
「見ろ、まるで二人で東京の夜を飛んでいるみたいだ」
美咲の両腕を後ろに引っ張ったまま、逸見は激しく腰を突き上げた。
「だ、だめっ・・も、もういっちゃう・・ああっ!」
背後から逸見に抱きかかえられ、ふっと意識が遠退いていくのを覚えた。
つづく・・・
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