『喝采』・・・(第四章)
『喝 采』 ・・・作品紹介・・・
「ママさん社長」として世間の喝采を浴びる美咲。
だが実態は、大手企業を率いる御曹司に惹かれて愛人となり、夫と子供を裏切って手にした社長の地位だった。
順風満帆な美咲だが、頼りにしていた御曹司から会社への融資を断られ・・・
第四章
アップで映された美咲は瞳に力を込めた。
そして夕食の支度をしている主婦層に向け、キラキラと輝く白い歯を見せて愛らしく笑って見せた。
特集が終わると、女性ADが駆け寄ってきた。
「お疲れ様でした」
「いい絵が撮れたかしら?」
「ええ、私もエターナルさんの化粧品が使いたくなりました」
「ふふ、有難う」
ADの肩を叩くと、美咲は笑顔でスタジオを後にした。
美咲は輝かしい喝采を感じた。
社長と主婦、そしてマスコミの寵児――美咲は三足目の草鞋を穿こうとしていた。
それはエターナル社にとっても重要な広告戦略だった。
テレビ宣伝も難しい小さな会社だが、美咲がその美貌を全国に轟かせることで、知名度を飛躍的に倍増することができるからだ。
順風満帆。
美咲は自信たっぷりの表情で、華やかな照明が目映いスタジオを後にした。
つづく・・・
『不如帰~永遠の嘘』『色褪せぬ薔薇』 携帯小説サイト配信情報
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「ママさん社長」として世間の喝采を浴びる美咲。
だが実態は、大手企業を率いる御曹司に惹かれて愛人となり、夫と子供を裏切って手にした社長の地位だった。
順風満帆な美咲だが、頼りにしていた御曹司から会社への融資を断られ・・・
第四章
アップで映された美咲は瞳に力を込めた。
そして夕食の支度をしている主婦層に向け、キラキラと輝く白い歯を見せて愛らしく笑って見せた。
特集が終わると、女性ADが駆け寄ってきた。
「お疲れ様でした」
「いい絵が撮れたかしら?」
「ええ、私もエターナルさんの化粧品が使いたくなりました」
「ふふ、有難う」
ADの肩を叩くと、美咲は笑顔でスタジオを後にした。
美咲は輝かしい喝采を感じた。
社長と主婦、そしてマスコミの寵児――美咲は三足目の草鞋を穿こうとしていた。
それはエターナル社にとっても重要な広告戦略だった。
テレビ宣伝も難しい小さな会社だが、美咲がその美貌を全国に轟かせることで、知名度を飛躍的に倍増することができるからだ。
順風満帆。
美咲は自信たっぷりの表情で、華やかな照明が目映いスタジオを後にした。
つづく・・・
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