紅殻島(べんがらじま)・・・第三十章
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『 紅 殻 島 』
三十
雛子は涙ぐんで伊勢の手を引いた。
「・・ねえ、昔みたいに抱いてよ」
「い、いや、しかし・・」
「あの人に、抱かれているところを見せて上げたいの」
「ああ・・」
伊勢は口唇を重ねながら、ゆっくりと全裸の雛子をカーペットに横たえた。
そして伊勢は雛子に体を重ねると、乳首を舌先で舐り始めた。
「ああ・・伊勢さん」
むずむずした蟻走感が、敏感な乳房で増幅されて下腹部の奥へ蓄電されていく。
「雛ちゃん、兄貴が観ているんだよ」
「ああ、そうよ・・あなた、観て・・私は伊勢さんに抱かれているのよ」
壁に飾られた英生の笑顔が、滲んだ涙でゆらゆらと揺れた。
英生の笑顔に見つめられて、雛子の心は温かい至福に包まれていった。
つづく・・・
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