『人妻捕獲倶楽部』・・・(第二十九章)
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『人妻捕獲倶楽部』
二十九
夫婦の寝室には常夜灯だけが灯っていた。
もう宏美は小さな寝息を立てて眠りについている。
圭祐は足音を忍ばせて自分のベッドに入ると、しばらくまんじりともせず天井を見つめていた。
今日、次長昇進を賭けた大型設備投資案件が、ライバルのリース会社に横取りされたのが明らかになった。
見積りのリース料率で負けたのだ。
ライバル社の動きを見落としていた圭祐のミスだった。
勝てると社内で公言していただけに、圭祐の評価は一気に地に墜ちた。
トップを走っていた出世競争も、これで大きく後退したことになる。
失意に打ちひしがれた圭祐は、眠っている宏美のベッドに潜り込んだ。
「あ、あなたどうしたの?」
寝ぼけ眼の宏美が、地震でも起きたのかと慌てて尋ねた。
「お前を抱きたいんだ」
圭祐はじれったそうにパジャマと下着を剥ぎ取っていく。
「ああん、乱暴にしないでよ」
宏美は抗う素振りもなく、圭祐のなすがままにされている。
今日、宏美は祐司を連れて実家から帰ってきた。
勿論、サイトのことは責めなかった。
確かに留美夫が言うように、宏美を女として扱わず、欲求不満な人妻で性欲を果たしてきた圭祐に非はあった。
逆に留美夫に抱かれる宏美を見て、失ってはならない愛を確かめることができたのだった。
つづく・・・
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