『人妻捕獲倶楽部』・・・(第七章)
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『人妻捕獲倶楽部』
七
横浜郊外にあるマンション。
圭祐が帰宅した時、時計の針は夜十一時を回っていた。
リビングに入ると妻の宏美がまだ起きていた。
小学校六年になる一人息子祐司の問題集を採点しているところだった。
「遅かったんですね」
「ああ、得意先の接待が急に入ってね」
圭祐はネクタイを外しながら、つき慣れた嘘を口にした。
「お風呂が湧いていますけど、先に何か軽く食べますか?」
「いや、いいよ。風呂に入る」
脱衣場に入ると、きちんと洗濯した下着とパジャマが畳んで置かれている。
(よく気がつく妻だ)
圭祐は、掃除の行き届いた湯船に浸かりながら満足した。
宏美は、圭祐より四つ年下の三十九歳、専業主婦である。
十四年前、友人の紹介で知り合って結婚した。
宏美は有名私大を卒業した才媛で、器量こそ十人並みだが、
気配りが行き届くしっかりした女だった。
結婚してからも、圭祐の期待通り良妻賢母ぶりを発揮し、
家事と育児を完璧にこなしてくれていた。
風呂場の扉の向こうから宏美の声がした。
「あなた。明日は塾で模試があるの。
朝、祐司を送って行くから先に休みます」
「ああ、お前も大変だな・・わかったよ、お休み」
そう答えると、圭祐は再び顎まで湯船に身を沈めた。
つづく・・・
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