『人妻捕獲倶楽部』・・・(第六章)
★新着相互リンク情報★
妄想夜景様 Hな読み物の館様
正しいH小説の薦め様 wombatの官能小説様
※ 小説を読まれる方へ・・・
更新記事は新着順に表示されますので小説を最初から順追って
お読みになりたい方は、カテゴリー(各小説)から選択していただければ
第一章からお読みいただけるようになっております。
『人妻捕獲倶楽部』
六
圭祐が留美に求めるものは肉体だけだった。
他には何の価値も見出せなかった。
淫欲を満たす相手としては重宝するが、
それ以外の感情など微塵も持ち合わせていなかった。
利用価値のある道具――それが圭祐の女性観だった。
道具として好き嫌いの感情はあるが、胸を焦がすような女への愛など、
初恋以来圭祐はすっかり忘れてしまっていた。
それは留美に対しても、妻に対しても同じだった。
圭祐は留美の煩わしさにため息をついた。
(そろそろ潮時かな)
今まで圭祐は、留美と同じ派遣社員の人妻を五人も抱いた。
欲求不満な人妻に体を開かせるのは簡単だった。
そして家庭を壊す勇気のない人妻は、後腐れなく別れることができた。
留美の淫蕩な肉体は惜しいが、愛を強要されるのは面倒だった。
しかも最近、職場でも馴れ馴れしく振る舞う留美に、
圭祐は出世の妨げになる恐れを抱き始めていた。
もったいない気もするが、留美のような人妻はこの先いくらでも現れるだろう。
圭祐は天井を見上げた。
「お前は性欲処理の道具に過ぎない」
留美へその真意を告げるべく、圭祐は別れの段取りを密かに考え始めた。
つづく・・・
『色褪せぬ薔薇』 携帯小説サイト配信情報
[妄想の囲炉裏端]~掲示板入り口~