「男の居場所」 第十四章・・・(紅殻格子)
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「男の居場所」
十四・
水上の前任者、西山はやはり単身赴任で福岡支店に勤務していた。
年齢も水上とほとんど変らなかった。
西山の動行がおかしいと、板橋が気づいたのは、急に商品券を大量に使うようになったからだったという。
板橋がそのことを注意すると、今度は西山あてにサラ金からの電話が頻繁にかかってくるようになった。
噂は瞬く間に広がり、結局西山は会社を辞めなければならない状況に追い込まれた。
水上はキッと板橋を睨み返した。
「俺がそうなると言うのか?」
「そうだ。俺が聞き出した話では、金遣いが荒くなった原因は女だ」
「・・・女・・・」
「名前までは西山も明かさなかったが、たぶんうちにいる澤田美奈が相手だろう」
「えっ?」
水上は絶句した。
美奈のあどけない笑顔が脳裏を過ぎった。
危うく「嘘だろう」と言いかけたのを水上は必死に飲み込んだ。
「確証はない。ただ噂では、彼女は売れないバンドのギタリストに熱を上げ、生活の面倒を見ているらしい。つまりヒモがいるんだ。だから金が要る」
水上は頭の中で美奈の言葉を繰り返した。
『甘えられる年上の男性に憧れてしまうの』
嘘だと思いつつ、水上はいつしかその言葉を信じていた。
頭の中が白くなっていく。
「もう、いい」
水上は定食に箸もつけず、板橋を残したまま逃げるように店を後にした。
つづく・・・
・・・・・・ お知らせ ・・・・・
『色褪せぬ薔薇』携帯小説サイトにて配信中です。
『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※
閲覧方法・・・
「どこでも読書」
「どこでも読書」TOP上段にあります総合検索にて「小説」→ジャンル「ハードロマン」↓「色褪せぬ薔薇」と検索いただくか?もしくは著者名にて「降矢木士朗」(ふりやぎしろう)と検索いただければご覧頂けます。
電子書籍「遊スタ」←携帯電話でご覧頂いている方は、そのままクリックでお入りいだだけます。
パソコンでご覧頂いている方には、大変、申し訳ありませんが電子書籍「遊スタ」は携帯電話からでないと入れません。
お手数ですが携帯電話にて「遊スタ」→カテゴリ「官能小説」→「色褪せぬ薔薇」と検索してください。
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「えっ?」
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嘘だと思いつつ、水上はいつしかその言葉を信じていた。
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※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
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