「男の居場所」 最終章・・・(紅殻格子)
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「男の居場所」
十五・
いつものラブホテル。
シャワーを浴びた美奈が、ベッドに寝転んで水上を待っている。
「次長、何か今夜は元気ないみたい」
「・・・いや、少し疲れただけだ」
水上は美奈の肢体に覆い被さった。
昼間の板橋の話が頭の中から離れなかった。
福岡は単身赴任者が多い。単身赴任のほとんどは、子供が中学や高校に通う中年男たちだ。
喜んでそんな生活を選ぶのは、ごく一握りの人間だ。
大半は家族の犠牲になって、うら寂しい生活に甘んじているのだ。
そんな心の隙間に忍び込むのは難しいことではない。
しかも少しは金が自由になる中年男だ。
会社と家庭にばれるのを恐れ、騙されても決して騒ぐことはない。
風俗のアルバイトをして金を稼ぐより安心だし効率がいい。
ここはそんな女がいてもおかしくない土地なのだ。
水上は美奈の胸を押し頂くように揉んだ。
食事をしている間も、水上は面と向かって問い質すことができなかった。
理由はわかっていた。
大切に守ってきた会社、そして家庭は、水上を必要としなくなっていた。
今の水上に残された居場所は美奈だけだった。
正確に言えば、この美奈の肢体だけなのだ。
美奈は小さく喘いで身をよじった。
その様子を見ながら、たとえ真実がどうであっても構わないと水上は思った。
全てを失っても、この心地よい最後の居場所だけは守りたい---。
水上は美奈への愛撫にのめりこんでいった。
- 閉幕 -
・・・・・・ お知らせ ・・・・・
『色褪せぬ薔薇』携帯小説サイトにて配信中です。
『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※
閲覧方法・・・
「どこでも読書」
「どこでも読書」TOP上段にあります総合検索にて「小説」→ジャンル「ハードロマン」↓「色褪せぬ薔薇」と検索いただくか?もしくは著者名にて「降矢木士朗」(ふりやぎしろう)と検索いただければご覧頂けます。
電子書籍「遊スタ」←携帯電話でご覧頂いている方は、そのままクリックでお入りいだだけます。
パソコンでご覧頂いている方には、大変、申し訳ありませんが電子書籍「遊スタ」は携帯電話からでないと入れません。
お手数ですが携帯電話にて「遊スタ」→カテゴリ「官能小説」→「色褪せぬ薔薇」と検索してください。
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水上は美奈の胸を押し頂くように揉んだ。
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理由はわかっていた。
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今の水上に残された居場所は美奈だけだった。
正確に言えば、この美奈の肢体だけなのだ。
美奈は小さく喘いで身をよじった。
その様子を見ながら、たとえ真実がどうであっても構わないと水上は思った。
全てを失っても、この心地よい最後の居場所だけは守りたい---。
水上は美奈への愛撫にのめりこんでいった。
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