「男の居場所」 第五章・・・(紅殻格子)
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「男の居場所」
五・
赤い照明だけが燈る暗いフロアには、雑音としか聞こえない音楽が充満していた。
ソファでは、ワイシャツ姿のサラリーマンと半裸の女が絡み合っている。
接待でキャバクラへ来た時はそうでもなかったが、今夜の水上にはそれが妙に不自然に見えた。
水割りを呷る水上の隣に女が座った。
「オジサン、福岡の人?」
「いや、哀れな単身赴任さ」
「じゃあよくキャバクラとか来るの?」
「ああ、時々だけどね」
水上はそっと女の腰に手を回し、肉づきのいい尻を撫でてみた。
「やだ、さっき道を歩いていた時は暗い顔だったのに、意外と遊び人なのね」
「そうさ、遊び過ぎで今日会社をお払い箱になったんだ」
女はキャッキャッと笑いながら、キャミソールの肩紐を外した。
年頃の割に、乳房は弾力を失ってやや垂れていた。
水上は女を膝に乗せると、目の前で揺れる乳房に顔を埋めた。
肌が荒れているからか、むっちりとした感触に欠けている。
尖った乳首もどこか疲れてぎすぎすして見えた。
「オジサン、元気を出して」
と、女は股間の上で腰を振るが、水上の肉茎は萎えたままだった。
女が悪いわけではない。
普段なら十二分に満足できる体だ。
しかし今の水上には、遊び自体が虚しく無意味だった。
遊びは息抜きなのだ。
仕事が順調であればこそ、遊びは面白い。
遊びだけでは生きる喜びは得られない。
水上は失意のまま店を出た。
普段なら水上を歓迎してくれる中州が、今夜はどこかよそよそしかった。
快楽街は働く者の為にあるオアシスだ。
社会の役に立たない人間は、冷たく塩をまかれて追い払われるだけだ。
明るいイルミネーションを背に浴びて、水上は押し出されるように中州を後にした。
つづく・・・
・・・・・・ お知らせ ・・・・・
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『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※
閲覧方法・・・
「どこでも読書」
「どこでも読書」TOP上段にあります総合検索にて「小説」→ジャンル「ハードロマン」↓「色褪せぬ薔薇」と検索いただくか?もしくは著者名にて「降矢木士朗」(ふりやぎしろう)と検索いただければご覧頂けると思います。
電子書籍「遊スタ」←携帯電話でご覧頂いている方は、そのままクリックでお入りいだだけます。
パソコンでご覧頂いている方には、大変、申し訳ありませんが電子書籍「遊スタ」は携帯電話からでないと入れません。
お手数ですが携帯電話にて「遊スタ」→カテゴリ「官能小説」→「色褪せぬ薔薇」と検索してください。
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五・
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女はキャッキャッと笑いながら、キャミソールの肩紐を外した。
年頃の割に、乳房は弾力を失ってやや垂れていた。
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肌が荒れているからか、むっちりとした感触に欠けている。
尖った乳首もどこか疲れてぎすぎすして見えた。
「オジサン、元気を出して」
と、女は股間の上で腰を振るが、水上の肉茎は萎えたままだった。
女が悪いわけではない。
普段なら十二分に満足できる体だ。
しかし今の水上には、遊び自体が虚しく無意味だった。
遊びは息抜きなのだ。
仕事が順調であればこそ、遊びは面白い。
遊びだけでは生きる喜びは得られない。
水上は失意のまま店を出た。
普段なら水上を歓迎してくれる中州が、今夜はどこかよそよそしかった。
快楽街は働く者の為にあるオアシスだ。
社会の役に立たない人間は、冷たく塩をまかれて追い払われるだけだ。
明るいイルミネーションを背に浴びて、水上は押し出されるように中州を後にした。
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『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
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