「男の居場所」 第四章・・・(紅殻格子)
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「男の居場所」
四.
那珂川の水面に揺れる原色のネオン。
深夜まで引きも切らぬ雑踏と喧騒。
不夜城の喩えに違わず、中洲は目映いばかりのイルミネーションに溢れていた。
失意に打ちひしがれた水上は、経理課長の板橋を誘って安酒を呷った。
板橋は水上と同期で、入社以来福岡支店に勤務する古顔だ。
職種が違うこともあって、二人は気安く話ができる間柄だった。
板橋に散々愚痴をこぼしたが、そう簡単に今夜は気が晴れなかった。
居酒屋で板橋と別れた後、水上は1人中洲の街を行くあてもなく彷徨った。
(俺も窓際族の仲間入りか……)
水上は心の中で自虐的に呟いた。
エリートを自負し、会社一筋に生きてきた男には死刑宣告にも等しかった。
生きる希望を失った水上は、海を漂う水母さながらに、ただ人の流れに身を任せて歩いた。
知らぬ間に、風俗店が集中する通りに足を踏み入れていた。
路上では、金色に染めた髪を煌かせた若い女たちが、嬌声をあげながら客引きをしている。
「ねえ、遊んでいかない?」
夜の蝶が水上の腕に止まった。
ピンクのキャミソール・ドレスから、夜のイルミネーションしか浴びない青白い肌が覗いている。
「キャバクラか……」
水上は握らされたチラシと女の顔を見比べた。
バイオレットのアイカラーをあしらった瞳がセクシーな、まだ二十歳そこそこの若い女だ。
わざと胸の谷間を見せる姿勢で、水上を挑発している。
このままアパートに帰っても、眠れそうにもなかった。
若い女とでも遊べば、少しは気が晴れるかもしれない。
(どうでもなれ)
女に促されるままに、水上は派手な造りの雑居ビルに足を踏み入れた。
つづく・・・
※ 携帯電子書庫にて配信中の「色褪せぬ薔薇」について・・・。
ただいまご紹介しております携帯電子書庫サイト「遊スタ」 では携帯の機種により観れないとの問い合わせを沢山いただきました。
ご購入いただきました皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
またご紹介していながら提供できなかった皆様には(サイトに飛んでくださった方の貴重なお時間を無駄にいただいてしまったこと・・・)深いお詫びと感謝の気持ちでいっぱいです。
このたび新たな携帯電子書庫サイトで「色褪ぬ薔薇」が配信になりましたので、再度ご紹介されていただきます。
「どこでも読書」
閲覧方法・・・ 「どこでも読書」TOP上段にあります総合検索にて「小説」→ジャンル「ハードロマン」↓「色褪せぬ薔薇」と検索いただくか?もしくは著者名にて「降矢木士朗」(ふりやぎしろう)と検索いただければご覧頂けると思います。
・・・・・・ お知らせ ・・・・・
『色褪せぬ薔薇』が携帯小説サイトにて配信中です。
『色褪せぬ薔薇』 作品紹介・・・・(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは?
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※
電子書籍「遊スタ」←携帯電話でご覧頂いている方は、そのままクリックでお入りいだだけます。
パソコンでご覧頂いている方には、大変、申し訳ありませんが電子書籍「遊スタ」は携帯電話からでないと入れません。
お手数ですが携帯電話にて「遊スタ」→カテゴリ「官能小説」→「色褪せぬ薔薇」と検索してください。
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「ねえ、遊んでいかない?」
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「キャバクラか……」
水上は握らされたチラシと女の顔を見比べた。
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わざと胸の谷間を見せる姿勢で、水上を挑発している。
このままアパートに帰っても、眠れそうにもなかった。
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