「肉形見」第十九章・・・(紅殻格子)
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「肉形見」
十九・
この夜を境にして、武彦は理沙の魔肉の虜になった。
理沙は若さ故にわがままで気ままな面もあったが、
それを差し引いても肉体の輝きは武彦を魅惑して止まなかった。
だがもし武彦が湯女川に帰ると告げたらどうだろうか?
答えは明快である。
すぐさま理沙は武彦の元から去るだろう。
理沙が山深い里で、年老いた両親と同居するなど信じ難いことだった。
理沙にとって恋愛は、
自分の趣味や生活を邪魔するものであってはならない。
恋人は理沙の生活に歩調を合わせてくれる存在であり、
決して自由を拘束するものであってはならないのだ。
武彦も理沙の恋愛感が特別だとは思わない。
世の中の大半の女性は理沙と同じ考えに違いない。
だから武彦が東京で暮らしていく限りは、
理沙のわがままもさして気にはならなかった。
だがこうして故郷に身を置くと、
武彦は理沙との交際にふと疑念を感じざるを得なかった。
(ふう・・・)
武彦はため息をついた。
じっと目を瞑って考えていると、遠くから湯を流す音がした。
(義姉さん)
昔と変わらぬ檜の仕切りの板の向こうで、由紀が入浴している。
武彦はごくりと唾を飲み込んだ。
そう想うと女湯から聞こえてくる湯の流れる音、
桶を置く音、シャワーの音の強弱が、武彦の劣場を掻き立てた。
つづく・・・
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だがもし武彦が湯女川に帰ると告げたらどうだろうか?
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すぐさま理沙は武彦の元から去るだろう。
理沙が山深い里で、年老いた両親と同居するなど信じ難いことだった。
理沙にとって恋愛は、
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恋人は理沙の生活に歩調を合わせてくれる存在であり、
決して自由を拘束するものであってはならないのだ。
武彦も理沙の恋愛感が特別だとは思わない。
世の中の大半の女性は理沙と同じ考えに違いない。
だから武彦が東京で暮らしていく限りは、
理沙のわがままもさして気にはならなかった。
だがこうして故郷に身を置くと、
武彦は理沙との交際にふと疑念を感じざるを得なかった。
(ふう・・・)
武彦はため息をついた。
じっと目を瞑って考えていると、遠くから湯を流す音がした。
(義姉さん)
昔と変わらぬ檜の仕切りの板の向こうで、由紀が入浴している。
武彦はごくりと唾を飲み込んだ。
そう想うと女湯から聞こえてくる湯の流れる音、
桶を置く音、シャワーの音の強弱が、武彦の劣場を掻き立てた。
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