「肉形見」 第十六章・・・(紅殻格子)
※ 小説を読まれる方へ・・・
更新記事は新着順に表示されますので小説を最初から順追って
お読みになりたい方は、左のカテゴリー(各小説)を選択していただければ
第一章からお読みいただけるようになっております
「肉形見」
十六・
午前八時を回る頃には、武彦はすっかり酔い痴れていた。
「外は寒いから、少し酔いが醒めたら温泉で温まって行けよ。
今日は客もいないし、のんびり浸かっていったらいい」
武彦は浩一の気遣いを有難く受けた。
窓の外でしきりに降る雪を見ると、
温泉で酔いをしっかり覚まさなければ帰れない。
「由紀さんも入って行きなよ。さっき話した節穴はちゃんと塞いであるから、
変態平尾も覗けないからさ」
「馬鹿!」
武彦は浩一の頭を叩いた。由紀が笑いながら聞く。
「でも武彦さんもこんなオバさんじゃ覗いてくれないでしょう?」
「そんなことないよ。武彦は昔から由紀さんをおかずにオナニー・・・」
「あ、浅沼、いい加減なことを言うな」
武彦は慌てて浩一の言葉を遮った。
由紀は真っ赤な顔をして俯いてしまった。
確かに兄嫁は武彦にとって、姉でありながら女である不思議な存在だった。
姉とは言え血のつながらない女である。
しかも兄の智彦が亡くなり、兄の存在感が時間とともに薄れれば薄れるほど、
由紀の存在は生々しい女でしかなくなっていく。
(飲みすぎたかな)
武彦は額に手を当てて頭を振った。
大好きだった兄。
その兄が愛した由紀に不埒な想像をすること自体、
兄を冒涜するようで気が滅入った。
ゆっくり温泉で酔いを醒まして、今夜は早く帰ろうと反省した。
つづく・・・
[妄想の囲炉裏端]
~にほんブログ村 恋愛小説~(愛欲)
~FC2 人妻・熟女官能~
~愛と官能の美学~
~女たちの性書~
~人気ブログランキング 愛と性~
BlogPeople「芸術・文学/読書中毒」
BlogPeople「恋愛・セックス/大人の話」
エッチな告白体験談ブログ
読み物交差点
更新記事は新着順に表示されますので小説を最初から順追って
お読みになりたい方は、左のカテゴリー(各小説)を選択していただければ
第一章からお読みいただけるようになっております
「肉形見」
十六・
午前八時を回る頃には、武彦はすっかり酔い痴れていた。
「外は寒いから、少し酔いが醒めたら温泉で温まって行けよ。
今日は客もいないし、のんびり浸かっていったらいい」
武彦は浩一の気遣いを有難く受けた。
窓の外でしきりに降る雪を見ると、
温泉で酔いをしっかり覚まさなければ帰れない。
「由紀さんも入って行きなよ。さっき話した節穴はちゃんと塞いであるから、
変態平尾も覗けないからさ」
「馬鹿!」
武彦は浩一の頭を叩いた。由紀が笑いながら聞く。
「でも武彦さんもこんなオバさんじゃ覗いてくれないでしょう?」
「そんなことないよ。武彦は昔から由紀さんをおかずにオナニー・・・」
「あ、浅沼、いい加減なことを言うな」
武彦は慌てて浩一の言葉を遮った。
由紀は真っ赤な顔をして俯いてしまった。
確かに兄嫁は武彦にとって、姉でありながら女である不思議な存在だった。
姉とは言え血のつながらない女である。
しかも兄の智彦が亡くなり、兄の存在感が時間とともに薄れれば薄れるほど、
由紀の存在は生々しい女でしかなくなっていく。
(飲みすぎたかな)
武彦は額に手を当てて頭を振った。
大好きだった兄。
その兄が愛した由紀に不埒な想像をすること自体、
兄を冒涜するようで気が滅入った。
ゆっくり温泉で酔いを醒まして、今夜は早く帰ろうと反省した。
つづく・・・
[妄想の囲炉裏端]
~にほんブログ村 恋愛小説~(愛欲)
~FC2 人妻・熟女官能~
~愛と官能の美学~
~女たちの性書~
~人気ブログランキング 愛と性~
BlogPeople「芸術・文学/読書中毒」
BlogPeople「恋愛・セックス/大人の話」
エッチな告白体験談ブログ
読み物交差点