「それってセクハラ?」 第九章・・・(紅殻格子)
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「それってセクハラ?」
九
子供はいないが葉月はバツイチである。だがそれも頷けた。
一時は類稀な美貌に迷った男でも、
墓の中までその性格に虐げられたくはないだろう。
それはバツイチと聞いた誰もが、別れた夫に同情するほど暴力的だった。
始業のチャイムが鳴った。
「矢島君、ちょっとつきあって」
「ど、どこへ行くんですか?」
「いいから黙ってついていらっしゃい」
ぼんやり座っていた健太は慌てて葉月の後を追った。
コツコツとヒールの音を立てて廊下を歩く葉月の後姿に、
健太はゴクリと生唾を呑んだ。
スリムな長身の葉月だが、出ているところは遠慮なく出ている。
ぴったりとしたタイトスカートが包むヒップは、
キュッと締まって形のいい逆ハート型を保っている。
そしてスカートから食み出した太腿は、ムッチリと濃密で、
触ればトロトロと溶け出さんばかりに柔らかそうだった。
やがて葉月は階段を下り始めた。
健太が隣に並ぶと、視野の端で葉月の乳房が大きく上下に揺れている。
Dカップは優にある巨乳である。
特に体に密着したセーターを着られると、その豊かなフォルムが、
くっきりとせり上がって浮き出す。
しかもその男を狂わす柔肉が、惜しげもなくブルンブルンと弾んでいるのだ。
(こ、これは反則だよ)
セクハラを予防する立場の課長が、男の劣情を挑発することに疑問を抱きながらも、
健太は揺れる葉月の乳房から目を離せずにいた。
ふと健太は殺気を感じた。
「矢島君、一体どこを見ているのよ」
「い、いえ・・その・・別に・・」
健太は情けないほど動揺した。
「横目で私の胸を覗いていたでしょう。セクハラするなんて十年早いわよ!」
健太の後頭部に平手が飛んだ。
「す、済みません・・つい・・」
「ついじゃないわよ。セクハラに苦しむ社員を救うのが私達の仕事よ。
それなのに率先して君がセクハラしてどうするの?」
「・・・・」
「今朝は疲れ切った顔をしていたわね。
どうせ昨夜は遅くまで女と遊んでいたんでしょう」
「そ、そんな滅相もない」
健太はオロオロと慌てて首を横に振った。
「図星みたいね。ちょっと可愛い顔しているからって、のぼせ上がるんじゃないわよ。
女好きが一番セクハラ事件を起こし易いのよ」
「・・はい」
「いいこと、今度そんな目で私を見たら去勢するわよ!」
健太はしょんぼりと項垂れた。
熟女キラーの健太も葉月だけには形無しだった。
「ほら、いじけていないで早く来なさい!」
葉月はそうヒステリックに命じると、
階段を下りて地下一階にある部屋の扉を開けた。
つづく・・・
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「それってセクハラ?」
九
子供はいないが葉月はバツイチである。だがそれも頷けた。
一時は類稀な美貌に迷った男でも、
墓の中までその性格に虐げられたくはないだろう。
それはバツイチと聞いた誰もが、別れた夫に同情するほど暴力的だった。
始業のチャイムが鳴った。
「矢島君、ちょっとつきあって」
「ど、どこへ行くんですか?」
「いいから黙ってついていらっしゃい」
ぼんやり座っていた健太は慌てて葉月の後を追った。
コツコツとヒールの音を立てて廊下を歩く葉月の後姿に、
健太はゴクリと生唾を呑んだ。
スリムな長身の葉月だが、出ているところは遠慮なく出ている。
ぴったりとしたタイトスカートが包むヒップは、
キュッと締まって形のいい逆ハート型を保っている。
そしてスカートから食み出した太腿は、ムッチリと濃密で、
触ればトロトロと溶け出さんばかりに柔らかそうだった。
やがて葉月は階段を下り始めた。
健太が隣に並ぶと、視野の端で葉月の乳房が大きく上下に揺れている。
Dカップは優にある巨乳である。
特に体に密着したセーターを着られると、その豊かなフォルムが、
くっきりとせり上がって浮き出す。
しかもその男を狂わす柔肉が、惜しげもなくブルンブルンと弾んでいるのだ。
(こ、これは反則だよ)
セクハラを予防する立場の課長が、男の劣情を挑発することに疑問を抱きながらも、
健太は揺れる葉月の乳房から目を離せずにいた。
ふと健太は殺気を感じた。
「矢島君、一体どこを見ているのよ」
「い、いえ・・その・・別に・・」
健太は情けないほど動揺した。
「横目で私の胸を覗いていたでしょう。セクハラするなんて十年早いわよ!」
健太の後頭部に平手が飛んだ。
「す、済みません・・つい・・」
「ついじゃないわよ。セクハラに苦しむ社員を救うのが私達の仕事よ。
それなのに率先して君がセクハラしてどうするの?」
「・・・・」
「今朝は疲れ切った顔をしていたわね。
どうせ昨夜は遅くまで女と遊んでいたんでしょう」
「そ、そんな滅相もない」
健太はオロオロと慌てて首を横に振った。
「図星みたいね。ちょっと可愛い顔しているからって、のぼせ上がるんじゃないわよ。
女好きが一番セクハラ事件を起こし易いのよ」
「・・はい」
「いいこと、今度そんな目で私を見たら去勢するわよ!」
健太はしょんぼりと項垂れた。
熟女キラーの健太も葉月だけには形無しだった。
「ほら、いじけていないで早く来なさい!」
葉月はそうヒステリックに命じると、
階段を下りて地下一階にある部屋の扉を開けた。
つづく・・・