「それってセクハラ?」第五章・・・(紅殻格子)
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「それってセクハラ?」
五
はい、これで大丈夫。では話の続きね。
東京へ戻ってからも、私は鮫島を拒めなかった。
鮫島の欲情が赴くまま、会社の帰りにホテルへ呼び出されたわ。
そして私の体は鮫島の性技に溺れていったの。
それは悪いことだとわかっていたわ。
でも夫に抱かれる回数より多かったし、鮫島のテクニックは老練だった。
セックスの良さがわかり始めた二十代半ばの女が、
性の魔力を拒めないとしても仕方ないでしょう。
でもね、半年ぐらい続いた頃かしら、さすがに仕事馬鹿の主人も、
妻の不実に気がついていたみたい。
はっきりとは言わないけど、些細なことで怒ったり、
いらいらして暴力を振るったりしたわ。
私は家庭を壊そうとは思わなかったから、鮫島に事情を話して、
関係を清算したいと申し出たわ。
鮫島は渋々ながらOKしてくれたけど、
それから私に対する猛烈なセクハラが始まったのよ。
愛人にできない女性社員は用なしってことだったのね。
早速新しい女性事務員を採用したの。
まだ高校を卒業したばかりの若い女の子だったわ。
鮫島は私の仕事を取り上げて全て彼女に任せた。
そして私が大企業へリクルートするみたいだって、
裏でこっそり社員達に噂を流していたのよ。
仕事がないって辛いわよ。
会社へ行っても一日机に座っているだけ。
今まで仲良くしてくれた社員達も、若い彼女をチヤホヤして私を無視するの。
もちろん鮫島には抗議したわ。
でも関係をばらされたくなければ、大人しく会社を退職しろの一点張りだった。
結局、私は会社を辞めるしかなかったわ。
ところが家庭に戻っても私の居場所はなかった。
主人が新しい女をつくっていたのよ。
すぐに私へ離婚を迫ってきたわ。本当にエリートって陰湿よね。
主人は密かに興信所で私の浮気調査をしていたの。
それで私は、無一文で家庭からもほっぽり出されちゃったわけ。
あら、泣いてくれるの。 優しいとこあるじゃない。
え、違うって。
眠くなって欠伸を噛み殺したって?このお馬鹿、いい加減にしなさいよ!
つづく・・・
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「それってセクハラ?」
五
はい、これで大丈夫。では話の続きね。
東京へ戻ってからも、私は鮫島を拒めなかった。
鮫島の欲情が赴くまま、会社の帰りにホテルへ呼び出されたわ。
そして私の体は鮫島の性技に溺れていったの。
それは悪いことだとわかっていたわ。
でも夫に抱かれる回数より多かったし、鮫島のテクニックは老練だった。
セックスの良さがわかり始めた二十代半ばの女が、
性の魔力を拒めないとしても仕方ないでしょう。
でもね、半年ぐらい続いた頃かしら、さすがに仕事馬鹿の主人も、
妻の不実に気がついていたみたい。
はっきりとは言わないけど、些細なことで怒ったり、
いらいらして暴力を振るったりしたわ。
私は家庭を壊そうとは思わなかったから、鮫島に事情を話して、
関係を清算したいと申し出たわ。
鮫島は渋々ながらOKしてくれたけど、
それから私に対する猛烈なセクハラが始まったのよ。
愛人にできない女性社員は用なしってことだったのね。
早速新しい女性事務員を採用したの。
まだ高校を卒業したばかりの若い女の子だったわ。
鮫島は私の仕事を取り上げて全て彼女に任せた。
そして私が大企業へリクルートするみたいだって、
裏でこっそり社員達に噂を流していたのよ。
仕事がないって辛いわよ。
会社へ行っても一日机に座っているだけ。
今まで仲良くしてくれた社員達も、若い彼女をチヤホヤして私を無視するの。
もちろん鮫島には抗議したわ。
でも関係をばらされたくなければ、大人しく会社を退職しろの一点張りだった。
結局、私は会社を辞めるしかなかったわ。
ところが家庭に戻っても私の居場所はなかった。
主人が新しい女をつくっていたのよ。
すぐに私へ離婚を迫ってきたわ。本当にエリートって陰湿よね。
主人は密かに興信所で私の浮気調査をしていたの。
それで私は、無一文で家庭からもほっぽり出されちゃったわけ。
あら、泣いてくれるの。 優しいとこあるじゃない。
え、違うって。
眠くなって欠伸を噛み殺したって?このお馬鹿、いい加減にしなさいよ!
つづく・・・