「禁断の遺伝子」第八章・・・紅殻格子
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『禁断の遺伝子』・・・・紅殻格子
八.
買い込んできた食糧で早い夕食を済ませると、
周一は蔵の整理をするために庭へ出た。
まだ雨は降り続いているが、辺りはすっかり闇に包まれていた。
明るい神戸の夜に慣れた周一は、闇に妖怪の姿を想像した古人の恐れが、
どことなくわかるような気がした。
(あの老人も・・)
ふと周一は鴻巣と名乗る老人を妖怪に重ねてみた。
帰りのバスがないのを知らなかったと言うわりには、
町で買った夕食用のコンビニ弁当をしっかり持参していた。
月絵はすっかり気を許しているが、
周一は最初から鴻巣がこの家に泊まるつもりだと怪しんでいた。
周一は蔵の戸を開けた。
黴臭さむっと鼻腔を突く。周一は澱んだ空気を掻き分け、
天井からぶら下がった裸電球を灯した。
埃が積もった床板には、雑然と古い家具や荷物が散在している。
「おや?」
十坪以上ありそうな大型の蔵だが、耐火造りで窓がないのを利用して、
片隅に写真を現像する機材が設えてあった。
あまり話したことがない義父だが、
本格的な写真が趣味だとは聞いたことがなかった。
周一は近くに置かれた机の引き出しを開けてみた。
「こ、これは・・」
引き出しの中には分厚い封筒があり、その中から百枚以上の写真が出てきた。
男と女の絡み写真だった。
周一は生唾を呑んで写真を捲った。
四十路に近い人妻らしき女が、若く筋骨逞しい男に弄ばれている。
むっちりとした乳房を背後から揉みしだかれている写真。
大きく両脚を開かされて舐め上げられている写真。
男の黒々とした巨茎をくわえさせられている写真。
両手で尻を鷲づかみにされて後ろから犯されている写真。
幾夜にもわたって撮影されたのか、
艶かしい熟女の体は同じ男の精液で何度も穢されていた。
続 く・・・
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八.
買い込んできた食糧で早い夕食を済ませると、
周一は蔵の整理をするために庭へ出た。
まだ雨は降り続いているが、辺りはすっかり闇に包まれていた。
明るい神戸の夜に慣れた周一は、闇に妖怪の姿を想像した古人の恐れが、
どことなくわかるような気がした。
(あの老人も・・)
ふと周一は鴻巣と名乗る老人を妖怪に重ねてみた。
帰りのバスがないのを知らなかったと言うわりには、
町で買った夕食用のコンビニ弁当をしっかり持参していた。
月絵はすっかり気を許しているが、
周一は最初から鴻巣がこの家に泊まるつもりだと怪しんでいた。
周一は蔵の戸を開けた。
黴臭さむっと鼻腔を突く。周一は澱んだ空気を掻き分け、
天井からぶら下がった裸電球を灯した。
埃が積もった床板には、雑然と古い家具や荷物が散在している。
「おや?」
十坪以上ありそうな大型の蔵だが、耐火造りで窓がないのを利用して、
片隅に写真を現像する機材が設えてあった。
あまり話したことがない義父だが、
本格的な写真が趣味だとは聞いたことがなかった。
周一は近くに置かれた机の引き出しを開けてみた。
「こ、これは・・」
引き出しの中には分厚い封筒があり、その中から百枚以上の写真が出てきた。
男と女の絡み写真だった。
周一は生唾を呑んで写真を捲った。
四十路に近い人妻らしき女が、若く筋骨逞しい男に弄ばれている。
むっちりとした乳房を背後から揉みしだかれている写真。
大きく両脚を開かされて舐め上げられている写真。
男の黒々とした巨茎をくわえさせられている写真。
両手で尻を鷲づかみにされて後ろから犯されている写真。
幾夜にもわたって撮影されたのか、
艶かしい熟女の体は同じ男の精液で何度も穢されていた。
続 く・・・