『禁断の遺伝子』第二章・・・・紅殻格子
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『禁断の遺伝子』・・・・紅殻格子
二・
玲子にも正式な恋人が東京にいる。いわゆる遠距離恋愛である。
彼とは将来結婚を誓い合う仲で、言わば周一は、
平日の一人寝を紛らわせる遊び相手だった。
「課長が好き・・愛しているの・・」
だが密事を重ねるうちに、淫らな玲子の体は周一に馴染んでいく。
貞淑な心も好色な体には勝てない。
いつしか玲子は、恋人と会いに東京へ行くのも忘れ、
火遊びだった周一との逢瀬に溺れて行った。
昂ぶった周一は、玲子を仰向けに押し倒した。
ダークブラウンの髪が白いシーツに広がった。
肋骨が浮き出すほどスリムな肢体に、
水母のような巨乳がふるふると震えている。
その乳房を両掌で揉み上げると、三十路前の熟れた肢体が、
ベッドの上で再び妖しくうねり始めた。
「あ、あん・・」
乳暈が粟立ち、痛々しいほど乳首がピンと立っている。
玲子は男の淫欲を誘うように、
綺麗に整えられた翳りを揺らして両脚を開いていった。
周一は玲子の秘花に顔を埋めた。
シャワーで清めたはずの花芯は、甘く淫靡な芳香を放散し、
花襞の縁に再び淫蜜を滲ませている。
あれほど感じていたのに、まだ物足りないみたいだなあ。
「ああん・・女は貪欲なのよ・・」
「毎日が発情期か・・昼間仕事をしながらも、パンツを濡らしているんだろう?」
「んもう、ばかぁ・・」
艶っぽく口唇を尖らせて、玲子は秘花を周一の顔に押しつけてきた。
一度その火照った肌に触れれば、玲子は狂ったように淫らな本性を露にした。
淫乱と蔑まれるかもしれないが、周一はそんな玲子を愛おしく思っていた。
性の悦びを覆い隠してしまうより、
大らかに表現する方がよほど人間的だと思うからだ。
宗教は有史以来、女の淫欲を罪悪とみなして禁じてきた。
だが裏を返せば、それは神が人間を淫らに造ったからに他ならない。
折角神が与えてくれた悦びを楽しまないのは、
天に向かって唾するのと等しい行為である。
むろん周一も女好きだ。
いろいろな性を試してみたい欲望がある。
SM、露出、スワッピング――性の辺縁は広い。
その欲望を叶えてくれる最高のパートナーが玲子だった。
周一はねっとりと光沢を帯びた秘花へ舌先を這わせた。
「あっ、いい・・気持ちいいよぉ・・」
もどかしそうに腰をくねらせるたび、
赤茶けた花襞から桃色の花芯が見え隠れする。
(妻もこのぐらい淫らだったら・・)
周一は小振りな尻を持ち上げ、
妖しく息づく玲子の花芯を犬のように舐め上げた。
続く・・・