小説「内助の功」第四章・・・(紅殻格子)
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「内助の功」 紅殻格子
四
目の前で大きな尻が揺れる。
ベッドで仰向けに寝る裕一の上で、早紀は逆さ向きで四つん這いに跨り、
髪を振り乱して肉茎を懸命にくわえた。
(いいところもあるんだが・・)
豊穣で真っ白い尻を高々と掲げ、ゆさゆさと砲弾型の乳房を揺らす早紀を見て、
裕一はそう思い直した。
決して悪妻ではない。
頭が良くて機転の利く早紀は、家事が得意で何事も要領よくこなす。
加えて明るく活発な性格故に、裕一の両親にも可愛がられ、
近所の奥様連中の評判もいい。
そして姉さん女房らしく、裕一にも甲斐甲斐しく世話をやいて尽くしてくれる。
年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せと言う。
確かに世話好きの女は、男にとって楽と言えば楽だ。
だがそれも度を過ぎると、大きい尻に敷かれる重圧感が苦痛となる。
どちらかと言うと、裕一は家庭のことでも自分が差配しないと気がすまない性質だ。
ところが早紀は、相談なしに大事なことも独断で決めてしまう。
今住んでいるマンションにしても、裕一が知らない間に、
早紀が勝手に不動産屋と契約したものだった。
そんな不満とは関係なく、裕一の肉茎はむくむくと膨張させられていた。
早紀の巧みな舌技の前では、粗末な一物の反抗など、
赤子の手をひねるが如く鎮圧されてしまう。
「やっと硬くなってきたわ」
早紀はキラリと円らな瞳を輝かせると、そのまま仰向けの裕一に馬乗りとなった。
荒ぶる女神が降臨した。
直立した裕一の供物を煮えたぎった花奥に収めると、
女神は肩まで伸びた黒髪を振り乱して歓喜の踊りを始めた。
「あ、ああっ!」
体の奥底から沸き上がる悦楽に翻弄された美神は、
うっとりと瞳を閉じつつも、苦しげに眉間に皺を寄せている。
淫らに笑む半開きの口唇からは、
憑き物が乗り移った巫女のように喘ぎ声がほとばしる。
「いいっ、いいのよ。きて、お願い。もっと下から突いて・・」
裕一の上で白い裸身が乱舞する。
ぎゅっと凝縮して粟立った乳暈を頂く乳房が、
上下左右へ千切れんばかりに弾む。
そしてうっすらと脂が乗った下腹部が、男心を誘うようにふるふると震える。
「ああ、もういっちゃう・・」
早紀は裕一の上でリズミカルに跳ね、
後ろへ仰け反る姿勢で絶頂へと登りつめていく。
ねっとりとして軟らかかった熱い花奥が、密度と粘度を増し、
肉茎を包み込んで精を搾り取ろうとする。
「さ、早紀」
「ゆ、裕一君・・いくぅ!」
早紀はガクガクと動きを止めると、火照った体を覆い被せてきた。
裕一は熱く汗ばんだ体を抱き受けながら、花奥へと勢いよく精を吐き出した。
つづく・・・