『人外境の花嫁』六.伏魔殿の監禁者(三)
『人外境の花嫁』
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六.伏魔殿の監禁者 (三)
その時、再び鉄の扉が開いた。
「そこからは私がお話しましょう」
現れたのは、やはり同じ儀礼服を着た男二人だった。
「あっ、あなたは宅急便の・・」
「お許し下さい、麻美様。昨日は申し訳ございませんでした。如何せんアヤタチ様のご命令でして・・」
猿顔をした小柄な男は、青色の儀礼服に身を整え、平伏して額を床に摺りつけた。
すると隣にいた紫色の儀礼服を着た男が、恰幅のいい体を揺すって恵比須顔を見せた。
「麻美様、ちょっと手荒でしたが、子猿は命じられたことをしただけです。しかし麻美様が天神会に来られるのは、避けられない運命だったのですよ」
「ど、どういうことなの?」
「お教えするには、麻美様に天神会を知って戴かなければなりません」
横浜支部長を名乗る五十代後半らしい紫色の男は、そう語りながら、麻美の体に舐めるような視線を這わせた。
慌てて麻美は胸元を両腕で隠した。
下着もつけていない素肌に、白く薄いシルクをまとっているだけである。
(透けているのかしら?)
子猿と呼ばれている男も、平伏しながら時折顔をあげて麻美の体を盗み見している。
体を売る商売をしてきた麻美だが、意味もなく裸身を見られるのには途惑いを感じた。
麻美はミーアに目を遣った。
動いている時は気にならなかったが、立った姿勢でいると、ひらひらする若草色の衣が体に貼りつき、小ぶりな両の乳房にぽつんと突起が浮き出している。
麻美の不安に気づいた支部長が笑った。
「何、すぐに慣れます。我々幹部は皆、儀礼服の下は素っ裸なんですよ・・あっはは」
太鼓腹の下、股間を覆う布が不規則に揺れるのを麻美は見た。
つづく…
皆様から頂くが小説を書く原動力です
人気ブログランキング~愛と性~
紅殻格子の日記は「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に記載しています。
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その時、再び鉄の扉が開いた。
「そこからは私がお話しましょう」
現れたのは、やはり同じ儀礼服を着た男二人だった。
「あっ、あなたは宅急便の・・」
「お許し下さい、麻美様。昨日は申し訳ございませんでした。如何せんアヤタチ様のご命令でして・・」
猿顔をした小柄な男は、青色の儀礼服に身を整え、平伏して額を床に摺りつけた。
すると隣にいた紫色の儀礼服を着た男が、恰幅のいい体を揺すって恵比須顔を見せた。
「麻美様、ちょっと手荒でしたが、子猿は命じられたことをしただけです。しかし麻美様が天神会に来られるのは、避けられない運命だったのですよ」
「ど、どういうことなの?」
「お教えするには、麻美様に天神会を知って戴かなければなりません」
横浜支部長を名乗る五十代後半らしい紫色の男は、そう語りながら、麻美の体に舐めるような視線を這わせた。
慌てて麻美は胸元を両腕で隠した。
下着もつけていない素肌に、白く薄いシルクをまとっているだけである。
(透けているのかしら?)
子猿と呼ばれている男も、平伏しながら時折顔をあげて麻美の体を盗み見している。
体を売る商売をしてきた麻美だが、意味もなく裸身を見られるのには途惑いを感じた。
麻美はミーアに目を遣った。
動いている時は気にならなかったが、立った姿勢でいると、ひらひらする若草色の衣が体に貼りつき、小ぶりな両の乳房にぽつんと突起が浮き出している。
麻美の不安に気づいた支部長が笑った。
「何、すぐに慣れます。我々幹部は皆、儀礼服の下は素っ裸なんですよ・・あっはは」
太鼓腹の下、股間を覆う布が不規則に揺れるのを麻美は見た。
つづく…
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