『人外境の花嫁』三.青楼街の偏執狂 (十八)
『人外境の花嫁』
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三.青楼街の偏執狂 (十八)
だが畠山は首を傾げる。
「しかし先生・・現実的な話ですが、秘密クラブじゃ派手な宣伝もできないし、最初は人を集めるのが難しいでしょう?」
「そうだね、畠山君。最初は高級ハプバーとして営業してもいいんだよ。或いは軽めのヌーディスト・パブとか露出喫茶とかね。客待ちのソープ嬢を使って、単独男性が楽しめる世界をつくってもいい」
真面目な表情とは別人のように、降矢木は饒舌にイメージした世界観を語った。
そこは性の楽園である。
扉を開けると、バルネアと呼ばれた古代ローマ風の公衆浴場が見渡せる。
そこには一糸まとわぬ男と女が、思い思いに性の欲望に耽っている。
馴染のソープ嬢を連れた男達が、フロアで相手を替えながら乱交を繰り返す。
それを覗きながらソファで抱き合う素人夫婦。そしてその足許には、数人の単独男性が群がって自慰をしている。
やがて欲情した男達は馴染のソープ嬢に、単独男性への口姦や素人女性とのレズプレイを命じる。
3P、4P、スワッピングへと、絶えることがない喘ぎ声とともに、VIPルームは性のソドムへと化していく。
興奮した降矢木は急に立ち上がると、憑かれたように己の妄想を描写した。
「そう、これこそ性の楽園だよ。ソドムとゴモラ、まさに人外境の世界じゃないか!」
狂ったように降矢木は絶叫するや、脳内酸素を使い果たしたのか、青ざめた顔色でその場に座り込んだ。
つづく…
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紅殻格子の日記は「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に記載しています。
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だが畠山は首を傾げる。
「しかし先生・・現実的な話ですが、秘密クラブじゃ派手な宣伝もできないし、最初は人を集めるのが難しいでしょう?」
「そうだね、畠山君。最初は高級ハプバーとして営業してもいいんだよ。或いは軽めのヌーディスト・パブとか露出喫茶とかね。客待ちのソープ嬢を使って、単独男性が楽しめる世界をつくってもいい」
真面目な表情とは別人のように、降矢木は饒舌にイメージした世界観を語った。
そこは性の楽園である。
扉を開けると、バルネアと呼ばれた古代ローマ風の公衆浴場が見渡せる。
そこには一糸まとわぬ男と女が、思い思いに性の欲望に耽っている。
馴染のソープ嬢を連れた男達が、フロアで相手を替えながら乱交を繰り返す。
それを覗きながらソファで抱き合う素人夫婦。そしてその足許には、数人の単独男性が群がって自慰をしている。
やがて欲情した男達は馴染のソープ嬢に、単独男性への口姦や素人女性とのレズプレイを命じる。
3P、4P、スワッピングへと、絶えることがない喘ぎ声とともに、VIPルームは性のソドムへと化していく。
興奮した降矢木は急に立ち上がると、憑かれたように己の妄想を描写した。
「そう、これこそ性の楽園だよ。ソドムとゴモラ、まさに人外境の世界じゃないか!」
狂ったように降矢木は絶叫するや、脳内酸素を使い果たしたのか、青ざめた顔色でその場に座り込んだ。
つづく…
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