『人外境の花嫁』二.真夜中の凌辱者(六)
『人外境の花嫁』
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二.真夜中の凌辱者(六)
上野駅の改札で男と女は別れた。
女をつけた影の男は、山手線のホームで女に声をかけた。
「お嬢さん、悪いが上野公園に戻ってくれないかな?」
「あなたは誰? 何故私が見ず知らずの人に命令されなければならないのよ」
「大人しく言うことを聞いた方がいい」
男はカメラを鞄から取り出すと、そこに録画された淫らな映像を女に見せた。
「・・・・」
「会社や家族に知られたくなければ、黙って上野公園へ戻るんだ」
だが女は青ざめながらも気丈に抗った。
「ふざけないでよ。私の家も勤めている会社も知らないくせに。恐喝行為で今すぐ警察に突き出してやるわ」
影の男はふふっと小さく笑った。
「会社などすぐにわかる。仲間が部長とやらを家まで尾行しているからな」
「何ですって?」
「家がわかれば勤め先など簡単に割り出せるさ。お嬢さんは部長さんと同じ会社で働いているんだろう?」
「ひ、卑怯よ!」
女の動揺をよそに、影の男はカメラを鞄にしまった。
「来るのか、来ないのか?」
影の男は冷たく言い放つと、ホームの階段を上がって行った。
「・・そんな」
愕然とした女は、鈍い足取りで影の男を追った。
つづく…
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紅殻格子の日記は「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に記載しています。
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女をつけた影の男は、山手線のホームで女に声をかけた。
「お嬢さん、悪いが上野公園に戻ってくれないかな?」
「あなたは誰? 何故私が見ず知らずの人に命令されなければならないのよ」
「大人しく言うことを聞いた方がいい」
男はカメラを鞄から取り出すと、そこに録画された淫らな映像を女に見せた。
「・・・・」
「会社や家族に知られたくなければ、黙って上野公園へ戻るんだ」
だが女は青ざめながらも気丈に抗った。
「ふざけないでよ。私の家も勤めている会社も知らないくせに。恐喝行為で今すぐ警察に突き出してやるわ」
影の男はふふっと小さく笑った。
「会社などすぐにわかる。仲間が部長とやらを家まで尾行しているからな」
「何ですって?」
「家がわかれば勤め先など簡単に割り出せるさ。お嬢さんは部長さんと同じ会社で働いているんだろう?」
「ひ、卑怯よ!」
女の動揺をよそに、影の男はカメラを鞄にしまった。
「来るのか、来ないのか?」
影の男は冷たく言い放つと、ホームの階段を上がって行った。
「・・そんな」
愕然とした女は、鈍い足取りで影の男を追った。
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